最近読んでおもしろかった「小説家になろう」の作品(2018年2月)

小説家になろう」を読んでるとマジおもしろい作品が山ほど見つかるのですが、またまた最近読んで特におススメの作品を纏めてみます。ちなみに、以前、まとめたエントリは以下の通り。

書籍化されてる作品は、できるだけ書籍版で読むようにしてますが、それら書籍版で読んでる作品は、今回の纏めからは除いています。まあ、未書籍化作品中心の纏めということで。

ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで

今、一番おもしろい。更新頻度も高く、毎日すげー楽しみにしてます。

内容は、クラス丸ごと異世界転移するパターン。もちろん主人公はクラスの最底辺で、見せしめに追放された後、真の力に目覚めて復讐を誓うという話。召喚した女神のクズさ具合が酷く、また、クラスの連中もクズが多い。追放された主人公も人殺しを厭わない程度に黒く、いや、この殺伐具合が非常に楽しい。一応、まともな人間もいるのだけどね(^^;。やっぱ、命の軽い異世界に来たなら、このぐらい殺伐としてたほうがおもしろいと思う。

まだ掲載されてからそれほど経っていないためか、書籍化の話はまだなさそう。しかし、主人公の能力が麻痺などの状態異常を起こす魔法中心なので、マルチメディア展開するにはビジュアル的にちと地味だよね。

玉葱とクラリオン

異世界転移“風”。“風”と書いたのは、この世界は異世界なのかゲームなのか、そもそも現代日本の記憶を持っている俺はなにものなのか、そういうことが、この作品の軸になってるのよ。

主人公は、強力な魔法使いでもあるのだけど、基本的には、現代日本の知識でチートしていくスタイル。やたら詳しい科学技術の説明はそのまま教科書にでもなりそうで、そういう現代知識をもとに巨大企業を創立し、そして、最新技術を背景に帝国の領土を拡大していく様は非常に面白い。説明過多で説得力があって、そして、スケールの大きい物語は、とにかく魅力的。

物語は昨年末に完結してるのだけど、これだけ特徴が際立っていて面白い作品が書籍化されてないとか、マジわからないな。

神統記(テオゴニア)

シリアスで暗い雰囲気の異世界ファンタジー。人間の活動領域の辺境、亜人の侵攻におびえる村で、神の加護を得た少年の物語。亜人の襲来で死が日常的で、日々の食事も満足に食べられないような貧しく過酷な生活。この閉塞感のある暗い雰囲気が魅力的です。一応、主人公には異世界転生という設定もあるけれど、きちんと前世の記憶を維持してるわけでなく、たまに断片的に食べたことのない食い物を思い出す程度で、別に、異世界転生要素はいらねぇんじゃねぇか(^^;。

一応、PASH!ブックスで書籍化決定らしいです。

( ´・ω・`)勇者はお払い箱→まものの森でスローライフ→魔王認定される→いい加減ぶちキレました→ずっと俺の無双ターン(←ずっとココ)

まだ、無双ターンになってねーじゃねーかっっっ!! いや、今連載中の最新章では無双ターンになるらしいですが。

内容は、魔王を倒した勇者が、その功績を横取りされてお払い箱に。ただ、本人はこだわりがなかったので、辺境でスローライフを営んで……、と、ストーリーは、だいたいタイトルの通りの流れです。主人公は魔王認定されるのだけど、この世界の魔王は単なる亜人の王様でしかなくて、つまりは、国vs国の戦いに発展していくわけですよ。個人中心の小っちゃい話ではなく、こういう戦略・戦術レベルの話は好き。いやまあ、国と国との戦いと言っても、主人公のように特定の個人が活躍する戦いではあるんだけどさ。

まだ詳細は未定だけど、一応、書籍化も決まってるらしい。

最低ランク職業【村人】を与えられた俺は、ダンジョンでハメ技を駆使して最強になりました

最弱ジョブの「村人」が最強になるパターン。たまたま危険なく強力なモンスターを狩る方法を見つけた主人公がそのままレベルを上げていって人類最強になる話。序盤では、村人なので権力もないため犯罪者扱いされたりもしたけれど、現在連載中の第三章では、誤解も解けて国からも認められ、むしろここから本当におもしろくなるか試される感じ。いや、村人が最強になるパターンの物語って、「弱い村人のはずなのになんで強いの!?」と言われてる間はだいたい面白いのだけど、周りから認められるとつまらなくなることが多いのよ。周りから認められたら、ただの強い人だしな。

これもまだ掲載から日が浅いためか、書籍化の話はまだっぽい。

逆成長チートで世界最強! ~勇者も魔王もただの村人の俺には敵わない~

これも最弱ジョブの「村人」が最強になるパターン。最弱の「村人」が特殊スキルで最強になっていくという話。強くなるまでそれなりに話数をかけているので、それなりに挫折なども描かれています。また、ほぼ最強になってからも、上手く世界の謎に軸足を移すことに成功していて、物語の先々への興味も尽きない。俺TUEEEEEE一辺倒に物足りなさを感じている人におすすめです。

ヒーロー文庫から既に書籍化済み。でも、近所の本屋で見つからず、電子書籍化もされてなさそうなので、買い損ねてます。

[ 2018.02.22 ]