2023年 12月 11日
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TOブックス
◆ 本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身XII」 /香月美夜 -
完結、大団円!!
ここ数年のラノべ界隈を席巻し圧倒的な人気を誇ってた『本好きの下剋上』も、いよいよ完結。この最終巻は、Web版からも大幅加筆していて、「なろう」で読んで飲み読んでた人も買って読んでいいと思う。フェルディナンド様の愛情が思っていたよりも重い。<をい
や、Web版のように、終盤の最大の山場である「魔力散布祈念式」からラストの「帰宅」まで、最低限のイベントで綴った方が構成的には良いと思うのだけど、書籍版の加筆も、なるほど、『本好きの下剋上』の最終巻らしいよな。エーレンフェストに残される人々、懐かしいキャラクターたちとの別れが丁寧に書かれていて、ホロリとなるシーンが随所に盛り込まれている。神殿の状況や、貴族側の家族との繋がりが描かれていて、本当いいね。
フェルディナンド様がローゼマインがいない間にアレキサンドリアでどんな悪辣なことをしてるかは気になったけれど、流石に描かれないか。そして、今後の行く末も気になるけれど、それは、書籍化も決まっている『ハンネローレの貴族院五年生』か。何はともあれ『本好きの下剋上』、本当に素晴らしいシリーズでした。
[ 本好きの下剋上 ]
2023年 12月 22日
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KADOKAWA カドカワBOOKS
◆ サイレント・ウィッチ —another— 結界の魔術師の成り上がり(上) /依空まつり -
<結界の魔術師>ルイス・ミラーの学生時代を描いた番外編。娼婦の遺児として寒村で生きていた少年が、王子も入学するような名門の魔術師養成機関ミネルヴァに通うことになり、育ちの悪さから無茶苦茶し、やがて恋をするまで。ルイスの本編で見せる常識的な振る舞いと、「ミネルヴァの悪童」と呼ばれる素行の悪さのギャップが楽しく、そして、社会の底辺で将来を考えるもしなかった少年が、大切な人を見つけ人生の目標を見つける、すごく良い青春物語だね。
いやー、ルイスの無茶苦茶ぶりが楽しい一方、それが生まれからくるものなので少し哀しく、そして、そんなルイスを見守る周りの人たちが温かくていいよね。ルイスの才能を見出した<紫煙の魔術師>ラザフォード、ルイスの退学を訴えつつも真摯に魔術を指導するメイジャー先生、寮で同室のオーエン、友人となる第一王子のライオネル、そして恋人となるロザリー。ほんと暖かく良い物語。
1冊でわりと綺麗に纏まっているのに上巻ということは、下巻ではモニカとの絡みも描かれるのかしらん。ルイスも明らかな天才なのに、そのルイスから見たモニカ。いろんな意味で怖いわー。
[ サイレント・ウィッチ ]
2023年 12月 27日
- ◆ [GAME] 信長の野望 出陣 /コーエーテクモゲームス
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ちょうどプレイ100日目で、総戦力が10万を超えましたっ!!
現状の進捗は、プレイヤーLv54、石高60,420、拠点数2,155、累計歩数1,048,033、戦力100,199。50日でLv50なってからほとんど進んでないんだけど、やっぱ、行動範囲の拠点を獲得しちゃうと、なかなか進まないよね。インタビューとか読むと、領土を歩いて広げるのははじめだけ、と認識してたっぽいのだけど、それ、最初からウォークゲームのコンセプトが破綻してるだろ(^^;。
それでも、スマホはほぼ『信長出陣』を起動してるぐらい楽しんでいて、おかげで、SNSも電子書籍もWeb小説も、見る時間が激減してる。このゲームは良くも悪くも未完成で、開発も運営もあんまりスマホゲームの経験がないと思うんだけど、そのため、いろいろ試しながら頻繁にアップデートしていて、そんなカオスなところが凄く楽しい。いろいろ不具合や改善すべき箇所が残っていたりするのに、やたらイベントを開催してきたり攻めた運営をしていて、マジ凄い。まあ、アプリが頻繁に落ちるところは、もうちょっとなんとかして欲しいのだけど。
で、ようやっと10万を超えた戦力だけど、当初思っていたよりも部隊編成の選択の幅がすごく狭い。同じ大名家と兵種で部隊を組むのが基本になるのだけど、それが実現可能な大名家って織田、武田、上杉、北条、毛利、島津ぐらいしかない。うちは、武田信玄と島津義弘がまだ未入手なので、自動的に、織田、上杉、北条、毛利と、うちでは数少ない3凸の長宗我部元親を軸に組むしかない。いや、武将の強さがだいたい SRの5凸≒SSRの3凸 ぐらいに設定されているのだけど、無課金だと3凸以上のSSR武将ってほとんど手に入らないんですよ。いくらイベントでSSRを配られても全然役に立たねぇんだよなー。なので、無課金だと大将以外はだいたいSSR無しになるので、誰がやっても似たような編成にしかならないんだよなー。
領土をある程度広げるとイベントが楽しみになるのだけど、そのイベントの中では、今も開催している攻城戦がいちばん好きで、これは常時開催でもいいと思う。フィールド上の公園や駅に配置された城をプレイヤー同士で取り合うイベントで、いちばん位置ゲームっぽいイベントだと思う。ただ、典型的なプレイヤー対プレイヤーなイベントなのでバランス調整に苦戦しているようすが見られて、例えば、第2期で初心者プレイヤー向けに攻略できる城の制限と戦闘報酬の見直しを取り入れたのだけど、それが却って、初心者には攻略できる城がなくなり、初心者が城をとっても即狩られるという真逆の酷い結果になったのは笑うしかない。現在イベント中の第3期の奪還戦の修正も、地域間格差是正と合戦の活発化が狙いなんだろうけど、弱小プレイヤーを即狩る方向の修正になってしまっていて、運営の意図とは逆に、どんどん殺伐とした力こそ正義を体現したイベントになってるのは、もしかするとワザとなんだろうか?
他のイベントはわりと微妙で、列伝は単に野戦の強化バージョンなのでイベントというより通常のフィールドに組み込むべきだと思うし、強襲は武将が拠点に攻めてくるというストーリーと実際のゲームシステムに乖離があって違和感がある、そして、共闘は評判の悪かった戦闘は第2期で改善したけどやっぱ他のプレイヤーと一緒に戦ってる感がないよね。あと、新しく始まった群雄リーグは、えっと、総戦力の順位を見にいくのと、何が違うんだ? まあ、各イベントもまだ試行錯誤の段階で開催するごとに改善入るのでそこは悪くない。
あと気になっているのは、アプリ起動時に「12月26日は徳川家康の誕生日です」みたいな今日の出来事が表示されるのだけど、12月26日というのは旧暦なので「今日」というのは間違いなんだよなぁ。「戦国時代というモチーフを大切にしていて武将などの説明にもこだわっている」みたいなことをインタビューで答えているのだけど、旧暦と新暦の違いとか基本的なところで間違えていて、専門家がちゃんと監修しているのか、すごく気になるんだよなー。