2023年 2月 11日
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KADOKAWA カドカワBOOKS
◆ サイレント・ウィッチV 沈黙の魔女の隠しごと /依空まつり -
いやいやいや、流石にバレるだろーーーっ!!
冬休み。セレンディア学園も休校となる中、モニカは、生徒会会計のモニカ・ノートンではなく、七賢人<沈黙の魔女>のモニカ・エヴァレットとして、第二王子フェリクスの護衛をすることに。という感じで、正体を隠して?フェリクスと四六時中一緒にいることになる展開になのだけど、いくらフードとヴェールで顔を隠すと言っても、普通バレるだろーーーー。いや、読者からツッコまれることも含めてお約束で、そこがおもしろいのだけどさ(笑)。
いつもの学園生活はないので、いつもの「サイレント・ウィッチ」とは、ちょっと感じが違うのだけど、今回は、いかにも物語の転機になりそうなエピソードですね。全体像が見えてきて、今後が楽しみ。というか、これで一気にエンディングに向けて動くのかとも思ったのだけど、エピローグの後のショートエピソードを読む限り、まだまだドタバタ学園ラブコメが続きそうかしらん。そして、グレンとエリアーヌの関係はいかに!?
[ サイレント・ウィッチ ]
2023年 2月 13日
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KADOKAWA 角川スニーカー文庫
◆ 我が焔炎にひれ伏せ世界 ep.1 魔王城、燃やしてみた /すめらぎひよこ -
12年ぶりのスニーカー大賞「大賞」受賞作。12年前の受賞作ってなんだっけ?と思ったけど、考えてみれば、大賞でアニメ化するまでヒットしたのは『涼宮ハルヒの憂鬱』ぐらいで、出し惜しみしてるわりには、そこまで売れる作品を供出できてわけではないんだよなー。
それはともかく、この『我が焔炎にひれ伏せ世界』は、美少女?五人が異世界で魔王を倒す異世界転生コメディ。って、え? 新人賞作品なのに続刊前提のシリーズもので、これ、プロローグだけで終わってるよね??? ぶっ飛んだキャラの造形は秀逸で、コミカルでテンポが良いところは素晴らしいのだけど、ただ、物語はプロローグだし、全体的な世界観も描写が弱くいまいちわからない。とにかくプロローグでしかないので、おもしろくなるかどうかは今後次第だと思うのだけど、これで大賞なんだ。書籍化にあたって長期シリーズになるように改訂したのかしらん?
とにかく続刊次第といった内容でこの1巻だけだとなんとも言えないのだけど、この1巻だと主人公のホムラは比較的常識人しているので、表紙のホムラのイラストはちょっと違和感あるんですけど(^^;。
[ 我が焔炎にひれ伏せ世界 ]
2023年 2月 27日
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SBクリエイティブ GA文庫
◆ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア(13) /大森藤ノ -
すっかり忘れてたけど、ロキ・ファミリアVS「エニュオ」との大決戦を描いた『ソード・オラトリア』の12巻からの続き。『ダンまち』は最近ずっとフレイヤ編をやってので、すごく久々な感じなんだけど、『ソード・オラトリア』の方が本編より先に進んでいたので、時系列としては、これで本編と並んだだけなのか。
今回の内容は、前回、フィルヴィスとの別れで傷ついたレフィーヤが立ち直るまでを描いたもの。立ち直るきっかけとしてレフィーヤの出身元である「学区」が出てくるのだけど、世界を周遊する超巨大な学園艦って、舞台装置としてはフツーにもう一つシリーズが作れるような大掛かりな設定で、外伝とはいえ今から『ダンまち』に組み込むには無理があるだろぉぉぉっ!! いや、もともと設定としてはあったのかもしれないけど、それだけ大きな設定を本編に組み入れると、やっぱりいろいろと違和感多くて、正直、物語に入りきれないんですけど。
物語として王道で、盛り上がる展開は『ダンまち』らしくそこは素晴らしい。来月も『ソード・オラトリア』の続きが出るらしいので、本編でフレイヤ編が終わったことと合わせて、このエピローグのようで新しい展開を感じさせるようなこの巻で、綺麗に新展開に繋いでいく腹づもりなのかな?と思ったら、あとがきによると、次も団長達の過去話なのか。主要登場人物の最後の昔話って、どういうこと?