終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?


KADOKAWA スニーカー文庫
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #01 /枯野瑛

『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』から数年後の同じ世界を舞台にした新シリーズ。うわっ、前シリーズ同様に、哀しく泣ける展開を狙った物語かっ。クトリの犠牲で平和になったはずなのに、相変わらず、<獣>を倒すために犠牲を強いられる少女たちと、過去に何かあったと思われる若い若い四位武官フェオドールの物語。この一巻は、まだまだ顔見せという感じだけど、もう、泣かす気満々だろ~~。

ただ、前シリーズはどうみてもハッピーエンドは無理っぽい展開だったけど、今回は、わりとハッピーエンドもありそうなのが、ちと違うか。いや、『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』のラストを見てると、いまさら悲劇に落とし込んじゃいかんよなー。ぜひとも犠牲なしにハッピーエンドに至ってほしいなー。

[ 2016.04.05 ]


KADOKAWA 角川スニーカー文庫
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #02 /枯野瑛

もともと打ち切りラインぎりぎりだったのがアニメ化かっ!! 『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』、熱いなっ!!

というわけで、『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』と同じ世界を舞台にした、この『終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?』。今回は、新キャラとして幼女が登場して、この幼女との絡みがほのぼのと優しく暖かくて、このまま大きな事件もなく今回は終わるのかしらん? と思って読み進めていたら、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ。思えば、確かにそういうフラグが随所に散りばめられていた風ではあったけれど、発動するのは、まだ先かと思ってたよ。相変わらず、油断ならない。とことん、哀しくせつない物語だよなぁ。

とにかく、リンゴとマシュマロがかわいくてかわいくて仕方なかったのだけど、ああ、やっぱり、そいつの正体は、そうくるか。ラストに収録されているエピローグ的な「死者の夢」がまたせつない(T-T)。次巻、フェオドールがいかにも荒んでそうで怖いのだけど、ティアット含めてどうなるか、楽しみですっ!!

[ 2016.07.04 ]


KADOKAWA 角川スニーカー文庫
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #03 /枯野瑛

ラストでまた、えげつない設定をぶっこんできたな。とことん泣かす方向に突き進むスタイル、嫌いじゃない。

生命を犠牲にして死んでいく妖精兵を描いたシリーズ第三巻。リンゴが消え、ラキシュが倒れ、打ちひしがれたフェオドールは、以前から進めていた計画をいよいよ進めようと……。と、前回出てきた許嫁ちゃんがもっと物語に絡んでくるのかと思ったら、そうでもなくてガッカリ。出てこないうちに、フェオドールをめぐるラブバトルが、なかなか凄いことになってるんですけど(^^;。ハーレム化が激しいな、手遅れになるぞー。そして、オークはいい亜人。

正直、物語がどこに向かうのかさっぱり見えなさすぎて、展開を楽しむにはいまひとつなのだけど、しかし、ラストでぶち込んできた設定をはじめ、読者を泣かせる気満々な意気込みが感じられて素晴らしい。しかしほんと、先がさっぱりわからんなー。

[ 2016.12.19 ]


KADOKAWA 角川スニーカー文庫
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #04 /枯野瑛

うわっ、マジほんとに、『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』と、ストーリー的に合流してきたかっ。ヴィレムの再登場も、待ったなしだな。<をい

軍から追われるようになったフェオドールは、ある情報を得て妖精兵の秘密を知る単眼鬼の元に……。と、妖精兵の調整を担う単眼鬼を中心に、フェオドールをはじめ、様々なキャラたちが邂逅してくるような展開。このまま、みんなで協力しながらハッピーエンドへ向かってもいいような気がしたのだけど、さすがに、そんな単純な話にはならないか。……毎回、泣ける設定を追加してくるような内容が多かったけれど、今回は、わりとハッピーエンドを期待させる展開もあって良かったなぁん。いや、ストーリーを合流させるのなら、ヴィレムを含めてきちんとハッピーエンドにしてほしいなぁ。

[ 2017.04.24 ]


KADOKAWA 角川スニーカー文庫
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #05 /枯野瑛

浮遊島、そこまでヤバイことになってたのか……。

いろいろな謎が明らかになってくる本巻。いや、それっぽくほのめかしてるだけで、いまいち良くわからないことも多いんだけどね(^^;。浮遊島がかなりヤバイ状態だったり、それ以外にもいろいろヤバそうな雰囲気。ここまで危機的な状況だと、そもそもどうやって収束させるつもりなんだろうか? ヴィレムが復活してもどうしようもなさそうな感じの状況で、フェオドールは場を乱しつつ振り回されつつ終わりそうな気がする。ほんと、ここまでの状況にして、どうするんだ……。ネフレン……。

[ 2017.10.10 ]


KADOKAWA 角川スニーカー文庫
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#06 /枯野瑛

……えぐえぐ(T-T)。ほんと不器用で自己犠牲がすぎる。

遺跡兵装モウルネンをきっかけに、繰り返される悲劇。「黒瑠璃」の中の人の登場で読者に期待を持たせておいて、結局、そういう展開かっ!! マルゴといいフェオドールといい厳しくも悲しすぎるストーリー(T-T)。フェオドールの姉オデットもまた切ない……。

今回のエピソードで、一連の騒乱は終了ということだけど、続きは悲しいだけではないハッピーエンドを描いて欲しいなぁ。ヴィレムも含めて、今まで登場した妖精たちもみんな救われるような未来はないのだろうか。

[ 2018.08.27 ]


KADOKAWA 角川スニーカー文庫
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #07 /枯野瑛

ひたすら切ない筆致で泣かせるのは、さすがだよなぁ。そこからの、312ページの一文が、とにかく素晴らしいっ!!

今回は、パニバルのメイン回。フェオドールの企みが成功し、英雄に祭り上げられた黄金妖精たち。と、フェオドールの犠牲の結果、ひとまずの平穏が訪れている状況のはずなのに、空虚さを持つパニバル視点の淡々とした筆致が、どうにも不安さを感じさせる上に、不穏さを感じさせるフラグの数々。元気なリィエルをみていても、もう、切なさしか感じられないわけだけど、どうしてここまで、切なさを感じさせるんだ? この筆致、マジに凄いなぁ。そこまで切なさを感じされる中、フラグを立てまくった状況での<獣>との対決。そして、そこからの、あの312ページですよ。もう、感動が凄すぎて号泣するしかないっ!! ぼろぼろ泣くしかないですよ。

そして、ラストがまた、不穏だらけの中に少しの希望を感じさせるような展開で、また、そういうのぶっこんでくるし。希望を感じさせつつ、すぐに折に来そうな気もするし、今後、マジどうなるんだ? 重い、重いよ……。

[ 2019.05.07 ]