好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! - 2017年10月


2017 10 1

小学館 ガガガ文庫
妹さえいればいい。8 /平坂読

『妹さえいればいい。』のアニメ化発表で実際に起こった事件をネタにしたノンフィクション(笑)。ネタ的に面白おかしく書いているけど、実際、担当者の謝罪メインで済んでるってのは、仕事上では、そこまで大きな失敗ということではないんだよな。<をい

そゆわけで、「妹のすべて」のアニメ化準備中に、編集部が失態を……、という感じの第8巻。まあ、一部失敗はあるものの、順調にアニメ化が進んでるという話だよな。それよりも、那由多が性欲モンスターすぎて伊月がそういうシチュエーションを避けるという展開は、ちょっと斬新すぎて笑うしかない。や、エロゲだったら、イチャイチャとエロシーン満載となる二部構成後半の場面なのに(笑)。……そして、物語最大の仕掛けである千尋の秘密をここでクローズアップしてきたか。普通に考えると、そろそろ終盤の山場なんだよなー。楽しみ。

[ 妹さえいればいい。 ]


2017 10 2

小学館 ガガガ文庫
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(12) /渡航

二年ぶりの新刊。随所に差し込まれているネットやラノベのネタが、二年の歳月を経て、すっかり刷新されてる気がするな。インスタグラムって、二年前にも流行ってましたっけ?

それはともかく、バレンタインからの続きか。そろそろラストも見えてるためか、八幡をはじめとして、やたら成長を感じさせる描写が目立つ印象。八幡なんて、すでに全くぼっちじゃない……。今回は、卒業に向けたイベントが中心で、将来や卒業後の話がなにかと出てくるのだけど、えっと、八幡たちはまだ二年だよね(^^;。

しかし、終盤の陽乃と八幡のやりとりは、今までの展開や陽乃の性格を見るに、どう考えても八幡の回答が正しいのだけど、さて、残り数冊でどう着地するつもりなんだろ?

[ やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 ]


[TVA]『メイドインアビス』#13。最高傑作級っっっ!! とにかく素晴らしい最終話。や、もともと、そんなに好みではなかったものの、絵が綺麗でシリーズ構成が倉田英之ということで、「まあ、悪くはないか」ぐらいな感じで見続けてたのだけど、ミーティの逸話がとにかく凄くて泣ける。素晴らしい。……最後はいかにも二部やる感じだけど、ちゃんと続きもやりますよね?

2017年夏季のアニメ、『メイドインアビス』以外は、『異世界食堂』『異世界はスマートフォンとともに』『ナイト&マジック』と見てたけど、なんだか、なろう系に支配されてる感。


2017 10 6

KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版19 /春日みかげ

富士見ファンタジア文庫移籍後は、ゴミだクソだと何度も書いてきたけれど、今回はひさびさに面白かったっ!! 関ケ原の戦後処理、最大の懸案は良晴の側室問題。良晴に想いを寄せる明智光秀、小笠原隆景、上杉謙信、島津家久らの「側室同盟」を中心に、清州会議は大混乱……。と、いやぁ~、キャラが普通にドタバタしてる分には、きちんと面白いんだよな。そして、まさかの後半の展開も、いやいや、はっちゃけていて、すごく楽しいっ!! 下手に史実に沿った歴史改変とかせずに、オリジナルストーリーに徹したほうが面白いんじゃないですかね……。

で、歴史改変モノとしては、一気に幕末ネタまで取り込んできそうな勢いだけど、十六世紀の欧州列強って、そこまで強くないんじゃ……。そこまで強くないのであれば、ほんとに“もうちっと”で終わるのかしらん?

しかし、最近ちょうど『境界線上のホライゾン』のアニメを見直していたので、アルマダ海戦とかメアリー・ステュアートとかを聞くとなんかモヤモヤするなっ。いや、単に、元ネタが同じだけなんですがっ。

[ 織田信奈の野望 ]


2017 10 10

KADOKAWA 角川スニーカー文庫
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #05 /枯野瑛

浮遊島、そこまでヤバイことになってたのか……。

いろいろな謎が明らかになってくる本巻。いや、それっぽくほのめかしてるだけで、いまいち良くわからないことも多いんだけどね(^^;。浮遊島がかなりヤバイ状態だったり、それ以外にもいろいろヤバそうな雰囲気。ここまで危機的な状況だと、そもそもどうやって収束させるつもりなんだろうか? ヴィレムが復活してもどうしようもなさそうな感じの状況で、フェオドールは場を乱しつつ振り回されつつ終わりそうな気がする。ほんと、ここまでの状況にして、どうするんだ……。ネフレン……。

[ 終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? ]


2017 10 11

SBクリエイティブ ツギクルブックス
ようこそモンスターズギルド ~最強集団、何でも屋はじめました~ /十一屋翠

軍隊をクビになった最強の魔物使いが何でも屋を始める話。モン娘らによるハーレムものかと思いきや、むしろ女性型ではないユニコーンやドラゴンが目立つ物語。普通のモンスターに焦点を当ててるのは面白い。また、リーダビリティが高くてサクサク読めるのはいいところ。ただ、全体に雑な感じが否めないんだよなー。

うーん、魔物を養うには大金がかかり、そのため軍隊をクビになったという設定のわりに、たいして稼げるようにみえない小さな町の便利屋さんというのは、いったいどういうことなんだろう? 日々の生活ではそんなに金に困っている感じもなく、仕事も、半分は道楽かボランティアのようにしか見えない。そもそも、住んでいる町や養うべきモンスター集団の規模感もわからなくて、ちゃんと考えて設定されてるようには見えないだよね。つまりは、設定の作り込みが甘いようにしか思えないんだよなー。

物語的にも、連作短編形式で、それぞれの短編は悪くはないけれど、それぞれの短編をまたぐ伏線などは、もうちょっと丁寧に張って欲しかったところ。「小説家になろう」掲載作品 の書籍化ということで、連載を進めながら考えてる部分もあるんだろうけど、やっぱり、全体に雑な感じが否めないんですがっ。

[ ようこそモンスターズギルド ]


2017 10 16

KADOKAWA 電撃文庫
新約 とある魔術の禁書目録(19) /鎌池和馬

うおぉぉぉっ、わけわからんけど、めちゃおもしれぇっっっ!!

浜面サイドと上条サイドで話が進みつつ、たまに一方通行が顔を出すような展開だったのだけど、浜面サイドが読みづらくてわけがわからない。それでも、勢いで読ませてむちゃくちゃ面白いのが凄いよなぁ。最高だ。

女体化したアレイスターと上条当麻のやり取りが最高で、浜面サイドとの対比が面白いっ。中身エロおやじのアレイスターに童貞的な対応を返す上条に対して、滝壺との同棲生活を披露しまくる浜面がもう愉快すぎるっ!! でも、赤ちゃんにこだわりすぎて、めちゃくちゃ良い人になってる浜面は、物語の都合がありまくりで、違和感しかないんですが(笑)。そして、ミナ周りの話や、コロンゾンとエイワスの対決も素晴らしく、とにかく、すげー楽しい一冊でした。

ただ、我らがヒロイン食蜂さんが登場しなかったのが残念だったけれど、それは次巻に期待か。……イギリスが舞台だと、あんまり出番なさそうだけど(^^;。“思い出せないとしても、歴史に刻んだ事実までは変わらない”とかいうセリフが出てきたけれど、食蜂さんが報われる未来はいつか来るのだろうか。

[ とある魔術の禁書目録 ]


Amazon Primeに登録されたので、[映画]『境界の彼方』の「過去篇」「未来篇」を見ました。泣いた、号泣。しかし、「過去篇」はTVの総集編らしいのだけど、TVを見てたにもかかわらず意味不明で、なにこれどういうこと!? 泣けるけど。「未来篇」は、TVのラストを台無しにしたわりに大した話でもなくて、うーん。……まあ、眼鏡っ娘最高ということで。

iPhoneを 5S → SE に機種変更。併せて、docomo → BIGLOBE SIMに変更。にもかかわらず、まったくさっぱりなんの違和感もなく変化が感じられない(笑)。いや、もともと不満はなかったのだけど、ここまで使い勝手が変わらないものか……。


2017 10 24

KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
ゲーマーズ! DLC /葵せきな

DLCってなんだろう?と思ったら、ダウンロードコンテンツの略か。そして、ゲーム機といえばセガネタが鉄板だと思うのだけど、微塵も触れられることもなく、世代の違いを意識せざるを得ない一冊。ちなみに、ゲームが最高だったのは、1998年頃だと思います。主にギャルゲー視点ですが(^^;。

そゆわけで、番外編。番外編キャラとして、大学生の霧夜歩と彩家碧が追加。本編とは違う手法を使いながら『ゲーマーズ!』以外のなにものでもない外伝に仕立ててあって、すっげーおもしろい。これだけで一つの作品として成立しそうな、外伝にしとくのはもったいないような素晴らしい内容なのだけど、でも、本編との絡みはどうするんだ? 本編と連結しちゃうと、それはそれで面白くないように思うのだけど、どちらにしろ、今後待ち受ける修羅場がすげー楽しみだわっっっ!!

[ ゲーマーズ! ]


2017 10 25

KADOKAWA MF文庫J
エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 7 /東龍乃助

「もしも君が泣かされていたら。世界中のどこに居たって駆けつける」

うわあぁぁぁぁぁ、規格外十番がそろい踏み。熱い熱いぜっっっ!! 人類の存亡をかけた反抗作戦「オペレーション・リミットブレイク」。マリス本拠地への総攻撃は、しかし、絶対種「キング」の存在によって国連軍は絶体絶命。孤独に戦うセレンにも危機が迫っていた……。と、むちゃくちゃ熱い、手に汗握る展開っ!! 人類の切り札ネイバーの多機投入に、それらの力を凌駕する敵のボス「キング」の登場。人類50億人の未来を決める最終決戦、熱い熱いっ!! そんな中、未だにクズい大国代表。というか、ジン登場によって、国連も崩壊しつつある中、なんで反抗作戦を進めたり、国際的な影響力を維持してるんだよ(笑)。

とにかく熱くて素晴らしいのだけど、ただ、夏樹ことエイルン亡き後の展開は、ジンの行動をはじめとして、整合性が取れてなくてめちゃくちゃだよね(^^;。理屈を超えた熱い展開は素晴らしいのだけど、そうは言ったって、このストーリー展開は意味不明すぎるだろっ!!

[ エイルン・ラストコード ]


2017 10 30

小学館 ガガガ文庫
やがて恋するヴィヴィ・レイン 4 /犬村小六

ちょっ(笑)。……って、なっ、なんだこの展開っっっ!!

ラストの展開については衝撃が強すぎて、いろいろ語りたい気もするのだけど、いや、続きを読むまでなにも言えんな。待て、次号!!

うん、前巻ラストの展開から、この巻は、どんだけファニアに取って悲惨なことになるかと思ったのだけど、むしろ、いろいろと拍子抜けする展開からのどんでん返しで、評価に困るというか良いも悪いも言いずらいのだけど、とりあえず言えるのは、作者の犬村小六は性格が悪すぎだろ!!<をい 性格が捻くれてないと、この展開は書けん(笑)。

しかし、アステルのカウンタも「549」。「ヴィヴィ・レイン」の謎も少しづつ見えてきているとはいえ、残り時間を考えると、わりと詰め込まないと収まらない気もするのだけど、とにかく、続きだ続きっ!!

[ やがて恋するヴィヴィ・レイン ]


2017 10 31

来月の新刊チェック。ライトノベル発売日一覧 から。
  • 11/10 [文庫] アクセル・ワールド22 ―絶焔の太陽神― /川原礫
  • 11/25 [漫画] 咲―Saki―(17) /小林立
  • 11/25 [漫画] シノハユ(8) /五十嵐あぐり
ここまで購入予定の点数が減ってくると、ラノベ読みを名乗っていいものか……。

今季―2017年秋のアニメは、『Just Because!』がベタな多角関係ラブストーリーで素晴らしいですね。SNSなど今風のギミックと昔ながらの恋愛青春ストーリーの融合がGood。あとは、『UQ HOLDER!』が好みです。でも、前作の 『魔法先生ネギま!』はまともに見てなかったと思うのだけど(^^;。