エンジェル・ハウリング


富士見ファンタジア文庫
エンジェル・ハウリング1 獅子序章-from the aspect of MIZU /秋田禎信

[文庫]『オーフェン』テイスト。というか、女性版オーフェン。<違うけど まだ、序章なので、どう転ぶかわからないけど、基本的に、こういうのは好き。……ただ、主人公が女性なのに、そういう意味での<どういう意味だ(^^; おもしろさはなし。いや、もっと若い女の子にして、あんなことやこんなことがないと、あんましおもしろくないでしょ。まあ、ここら辺は、いかにも秋田禎信ちゅー感じ。

それにしても、あとがきで、4ヶ月ペースで続編を出してくみたいなことを書いてるけど、『オーフェン』もそれなりのペースで出してるのに、大丈夫なのか。

[ 2000.10.22 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
エンジェル・ハウリング2 戦慄の門 -from the aspect of FURIU /秋田禎信

偶数巻と奇数巻で主人公が違うという話だったので、基本的には、別々の話なのかなー、と思っていたのだけど、予想よりも両者の関係が密接だったで、ちょっとびっくり。同じ話を、別の視点から描いていくわけね。偶数巻はドラマガ連載分ということなので、例によってつまらないかと思ったのだけど、1巻と遜色なくて、その点もまま満足。……でも、そこそこ女の子が出てる割には、いまひとつ花がないような気がするのは、気のせいでせうか。

[ 2001.04.27 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
エンジェル・ハウリング8 帝都崩壊(2) -from the aspect of FURIU /秋田禎信

ラスト直前で物語も佳境にっ!! という巻なのだけど、いつも以上につまらなかった(T-T)。や、もともと、どーにも魅力に欠けるシリーズだったと思うのだけど、ラスト直前で、ここまで気持ちが盛り上がらないのはなー。

そゆわけで、父を探してはるばる帝都へ。って、帝都の描写が、すげーおざなりだよなー。……『オーフェン』シリーズは、非常に練られた文章が好きだったのだけど、この『エンジェル・ハウリング』シリーズは、正直、文章に上手さを全く感じられないのがにんとも。内容も薄いし、キャラも弱いし、隔巻ごとに主人公を入れかえるという構成も、さほどおもしろい効果をあげられてないし、うー、せめて、続く最終巻は、楽しませて欲しいところだなぁん。

[ 2004.05.19 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
エンジェル・ハウリング9 握る小指-from the aspect of MIZU /秋田禎信

奇数巻と偶数巻で主人公の変わるこのシリーズ。今回はミズー側の最終巻だったのだけど、……結局、盛りあがらないまま終了。や、構成は非常に悪いし、読者を物語に没入させる気配りもないし、なにより、表面的に飾って書いてるわりには、中身はスカスカなんだよねぇ。

そゆわけで、次巻で、ほんとうのラストなんだけど、期待せずに待っていよう。<や、作品の性質上、きちんとシリーズ構成を意識してるはずなのに、にもかかわらず、そこら辺の作りが非常に悪いんだよなー

[ 2004.07.31 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
エンジェル・ハウリング10 愛の言葉-from the aspect of FURIU /秋田禎信

正直、あんまり期待してなかったのだけど、きちんと綺麗なラストで、なかなか良かった。まあ、副題が「愛の言葉」というぐらいだしなぁ~。<をい 思った以上に、ベタなラストだったけれど、こういうのはわりと好き~。

そゆわけで、シリーズ最終巻。表面は飾っているけど中身はスカスカ、というシリーズだったけれど、ま、ラストが良ければ全て良し、という感じでしょーか(^^;。……ただ、『オーフェン』や『ひとつ火の粉の雪の中』で感じた巧さは、もう、完全に影を潜めた印象で、秋田禎信も今後ツライよなー。キャラに華がないのも、キャラ小説中心のライトノベルの中においては非常にキビシイ。次シリーズは、どうするんだろうね~~。

[ 2004.10.22 ]