好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! - 2016年11月


2016 11 5

一部ラノベブログで、今までの読書遍歴を書くのが流行っているようなので、私も書いてみます。まあ、今でこそラノベブログをやってますが、ラノベを趣味と言える程度に読むようになったのって、ほとんど社会人になってからだぞ(^^;。まあ、富士見ファンタジア文庫が創刊されたのが、高校を卒業したあとだしな。高校の頃は、まだ、角川スニーカー文庫なんかも角川文庫の青帯と呼ばれてた世代です。

せっかくなので初めに、ほかの方の読書遍歴をまとめてリンクしときます。

小学時代

かなりあやふやだけど、たぶん子供用にリライトされた海外SFと『ルパン』『ホームズ』は読んでた記憶がある。『ホームズ』は中学に上がってからだったかも。

よく覚えてるのは TVアニメ『未来少年コナン』の原作『残された人びと』で、これが糞つまらなかった。アニメと違い、暗くジメジメして盛り上がるような場面もなく、これでなにがおもしろいのかと。この『残された人びと』と、さらに高校生頃に読んだ『少女パレアナ』(『ポリアンナ』の原作)がまたつまらなくて、この二作のせいで、海外の小説は敬遠するようになったという……。

中学時代

はじめて読んだラノベは『少年ケニヤ』。いや、普通はラノベにカウントしないかしらん。ちょうど角川がアニメ映画化した頃で、ガチのオタクだった担任の先生が、自分のコレクションを教室に持ち込んでいて、それで読み始めたのが最初。確か、図書室の利用率が悪いので各教室に本を置こう、みたいな話があって、それで、先生が持ち込んだんじゃなかったかな。当時、学級委員だったので、よく先生の本を職員室に取りに行ってたように覚えてるのだけど、『少年ケニヤ』と同じ作者の『少年王者』以外は覚えてない……。

それ以外だと、吉川英治や山岡宗八の歴史小説はたまに読んでいて、のちに『信長の野望』や『天下統一』とかの歴史シミュレーションゲームを買ったりしたのはこの影響。あと、教科書や問題集で小説の一部を読むと続きが気になっちゃう子だったので、そういう小説もたまに読んでました。芥川は好きだったけど太宰は面白くなかった記憶。

高校時代

一般的にライトノベルに分類されるものの中で初めて読んだのは、たぶん、夢枕獏の『キマイラ』か菊地秀行の『吸血鬼ハンターD』。高校の友人に凄い読書家がいて、その友人のおススメをたまに読んでました。『キマイラ』『吸血鬼ハンターD』『エイリアンシリーズ』『ルナ・ヴァルガー』等々。緑背表紙時代のソノラマ文庫と角川文庫・青帯(角川スニーカー文庫の前身)の代表作はだいたい借りて読んでたはず。なかでも『キマイラ』は、今でも好きなシリーズの一つです。いやー、当時のラノベはちょうど高校生をメインターゲットにするものが多かったこともあり、まさに世代ドンピシャ感がたまらなかった。今のラノベよりもエロエロで、ドキドキしながら読んでいたのを覚えてます。

大学時代

友人宅ではじめて富士見ファンタジア文庫を見たときの衝撃はよく覚えています。「まさにオタクの私向けの小説ではないか」と。それから友人に借りて、『タイラー』や冴木忍の一連の作品、さらに少しあとになるけれど、『スレイヤーズ』や『オーフェン』も友人から借りて読んでました。『スレイヤーズ』はアニメを先に見た口です。

で、この頃までは、ラノベは友人に借りて読むものだったのだけど、自分で買って読むようになったきっかけは、小泉まりえ『彼を思うと涙がでるの』。当時、大ファンだった漫画家の高瀬由香がイラストを描くということで買ったのですが、この小泉まりえの作品が素晴らしくてハマったハマった。

それで、似たような作品を読もうと思ったのだけど、小泉まりえ作品のような少女小説をおススメしてくれる友人はいなくて、それで仕方なくコバルトやティーンズハートの新刊を毎月本屋で一通りチェックして、気になる作品を買うようになったのね。でも、当時の少女小説って、基本的にストーリーはすべて一緒なんですよ。深く読み込まないと作品ごとの微妙な、けれども決定的な差異がわからなくて、なかなかお気に入りを見つけるのに苦労した思い出が。小泉まりえ以外に、小林深雪、風見潤辺りをよく買っていたように覚えてます。

その後、少女小説でやっていた新刊のチェックを少年向けにも広げてやるようになり、電撃文庫創刊時の頃には、『クリスタニア』『瑠璃丸伝』を買ったりしてます。『瑠璃丸伝』の松枝蔵人は、『聖エルザクルセイダーズ』の頃から好きで、ラノベを買うようになった頃にお気に入りだった作家さんの一人です。

大学院時代以降

今から20年少し前の大学院生のときにこのブログをはじめているんですが、当時、自己紹介のページで好きな小説家と挙げていたのは、先に挙げた小泉まりえと、『ハイスクールオーラバスター』の若木未生、『星くず英雄伝』の新木伸、『ヤマモトヨーコ』の庄司卓。20年以上前なのだけど、小泉まりえ以外はふつうに現役。てか、『ハイスクールオーラバスター』も『星くず英雄伝』も、いまだに継続してるんですが……。

このブログは、もともと声優イベントと美少女ゲームが中心だったのだけど、ラノベの記述が増え始めるのは、2000年ぐらいからかしらん。某研究所勤めになって通勤時間が増えた頃か。そもそも、家ではほとんどラノベを読まなくて、だいたい通勤中に読む人です。そいえば今月から転勤で徒歩通勤になってしまったので、めちゃくちゃ読書量が減りそう……。

2002年にその年に読んだ小説のまとめを 書いてる けれど、面白かった作品として挙げてるのが、『ウィザーズブレイン』『マリみて』『月と貴方に花束を』とか、戯言シリーズも挙げてるな。2002年というと、『ハルヒ』以前で、ラノベブームが来る前なんですけど、この頃には、読んでるラノベの傾向は、今とほとんど変わってない気がするなー。

今でもラノベを読んでいるのは、10代女子が好きだから。<をい。いや、結局、恋愛モノが好きなのだけど、ヒロインが20代以上になると、愛欲的になったり、結婚、不倫のような要素が加わることが多くて、それが好きじゃないのよー。やはりヒロインは初々しい10代女子に限る。で、そうすると、当然、ラノベばかり読むことになるのんね。あとはやっぱり、そもそも、『キマイラ』にしろ『オーラバ』にしろ『星くず英雄伝』にしろ、80年代90年代から読んでるラノベがいまだに完結せずに続いてるってどういうこと!? 今や30代40代のラノベ読者も増えているという話もよく聞きますが、そりゃ10年20年30年続いているようなラノベがこんなにもごろごろしていたら、年齢上がっても読み続けるのが当たり前になりますよねぇ。

[ 団塊Jr世代な私のラノベ遍歴 ]


2016 11 8

KADOKAWA 電撃文庫
新約 とある魔術の禁書目録(16) /鎌池和馬

最高傑作級。『禁書』は、たまに物凄く素晴らしい展開を出してくるよな。いきなり文明崩壊後のディストピアな世界になってるのはビックリしたけど、水着ハーレムからの展開が素晴らしすぎたっ!!

文明的な生活が崩壊し化け物が跋扈する世界で、水着で徘徊する当麻たち。……えっと、なんの説明もなく、いきなりわけのわからないことになっているのだけど、一体、これはどういうこと!? そして、当麻が何かと美琴の無事を気にする描写をちょいちょい織り込んでからの悪魔的な美琴の登場、そして、圧倒的ヒロインである食蜂操祈も加わって、うわぁぁぁ、やっぱ、食蜂と当麻の絡みは、せつない中に笑える展開で素晴らしいな。マジ、食蜂は、『禁書』最高のヒロインだと思う。

そこからさらに上里が、いやぁ、当麻たちの高校と、常盤台、上里グループの対比がまた鮮やかで素晴らしい。普通の高校生でもここまで圧倒できるという見せ方が、もう、感動的ですわ。そして最後は、まあ、これはちょっと引きがベタすぎるか。次回は、いよいよ上里との対決も決着つくのか!?

[ とある魔術の禁書目録 ]


2016 11 15

KADOKAWA 電撃文庫
新約 とある魔術の禁書目録(17) /鎌池和馬

うーん。前巻は最高だったのだけど、今回は微妙すぎる。まあ、出来不出来の落差が激しいのは『禁書』らしいというが鎌池和馬らしいのだけどさぁ。

そゆわけで、上里編もこれで終了。木原唯一に乗っ取られた元上里勢力を敵に回し、上里を救うために上条当麻が本気を見せると、そういう展開なのだけど、やたらページ数が多いだけで、冗長。無駄でいらない展開が多すぎる。しかも、上里編のラストとして威勢のいい煽りで期待させてたわりに、結局、いろいろなコトが、なんとなく決着してしまっていて、こんな消化不良のラスト、さすがにないっしょ。

『超電磁砲』のキャラが出てきたり、美琴や府蘭との掛け合いだったり、ところどころの場面は面白いのだけど、もちょっと、無理のないストーリーの構成と、ラストらしいすっきしした決着は読みたかったなー。長く続いた上里編のラストがこの低いクオリティというのは、残念極まりない。

[ とある魔術の禁書目録 ]


転勤で徒歩通勤になったのだけど、電車に乗らなくなったせいで、圧倒的に読書しなくなってる件。微妙な田舎に引っ越したせいで日頃の生活圏内に本屋もなく、えっと……。

東京MXが見れなくなったこともシンドくて、今はネット配信も多いとはいえ、入居したレオパレスの回線速度が動画を見るにはちょっと重くて、どうすればいいんでしょうか。テレ朝系の [TVA]『ユーリ!!! on ICE』が見れるだけマシというべきか。せめて、[TVA]『ViVid Strike!』だけでもなんとか見続けたい所存。……今期、『ViVid Strike!』が最高に最高すぎると思うのだけど、私、『なのは』は『リリカルおもちゃ箱』までしか知らない人なので、さっぱりキャラがわからなかったりして。いや、高町さんちの恭也や美由希どころか なのは も出てこないので、圧倒的な隔たりを感じる。


2016 11 18

KADOKAWA 電撃文庫
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXI /宇野朴人

初っ端からエロエロだーっ!! もういっそ、18禁にしちゃった方が、いろんな制約がなくなって面白くなるんじゃないですかね? そもそも、小説に18禁もなにもないと思うので、もっと攻めてもいいと思う。

で、物語のほうは、キオカとの戦闘もひと段落して内政ターン。大きな戦闘もなく、まったり平和な展開なのに、ハロいぢめが酷いな。そこまで重要な場面でもないのに、何故そこまでやる?! そして新しいレギュラーのヴァッキェは、うーん、シャミーユに必要なキャラなのはわかるけど、かなり飛び道具的なキャラなので、ここにきてかなり冒険してきたな。ちとリアリティレベルを下げてコミカルに寄せてきた感じで、『アルデラミン』の印象を良くも悪くも変えそうな。

そして、ラストの三国会議は、まったく先が見えないのだけど、さて、どういう展開になるのかしらん。イクタが完全復活して、国内国外大きな問題もなく、シャミーユの調教、もとい、成長物語となりつつある現状で、ここから危機的状況を演出するのは、なかなか難しいと思うのだけど。

[ 天鏡のアルデラミン ]


2016 11 22

KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
天と地と姫と1 上杉謙信 龍の誕生 織田信奈の野望 全国版 /春日みかげ

上杉謙信が主役の『織田信奈の野望』外伝。うーん、史実をなぞるあまり、キャラの行動がいまいち不自然だなー。春日みかげはもともと文章が固い部分もあって、どうにも出来の悪い教科書を読んでるみたいだ。

や、上杉謙信の誕生前、父親時代から越後の守護代になるまでが描かれてるのだけど、史実は無視して、エンターテイメントとしてちゃんと面白く描くべきだったんじゃないかなー。どうせ、そこら辺の歴史をちゃんと押さえてる人なんて多くないだろうし。<をい。いやまあ、史実に忠実でもいいんだけど、ちゃんとエンターテイメントに落としこんでくれないと面白くない。史実を淡々と描いてるだけしかなく、いったいどこがおもしろいんだ?って話ですよ。それとも、歴史に詳しいと面白いんだろうか? まあ、やっぱり作者の自己満足という部分が強く、エンターテイメントとしてのクオリティが低いんだと思う。……本編の良晴みたいな史実から外れた立場がいないと、なかなか話づくりがつらいよなぁ。

二巻は武田信玄がメインで、今、NHKの大河ドラマでやっている真田も出てくるようだけど、次は、ちゃんとエンターテイメントにしてほしいなぁ。

[ 織田信奈の野望 ]


2016 11 29

KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
天と地と姫と2 武田信玄 虎の覚醒 織田信奈の野望 全国版 /春日みかげ

今度は、武田信玄サイド。わっ、もともと気弱な文系少女が無理やり強気なキャラを演じてる風で、本編のいかにも戦国最強な武田信玄と印象がぜんぜん違う。ここからどんだけ荒んでいくんだよっ。

そゆわけで、武田信玄こと晴信ちゃんが家督を奪ってから信濃の大半を平定するまでを描いたのが、この外伝2巻。上杉謙信サイドの1巻は、正直いまいちだったけど、キャラのせいか、こっちは、かなり面白いっ!! 晴信はじめ、武田家妹弟たちといい、家臣団といい、敵キャラも含めなかなか愉快なキャラを揃えてきたなぁ。でも、基本的に史実をなぞるだけの展開は、文章も展開も硬くて、やっぱり、いまいちなところがある。キャラにあわせて、もっと大胆に歴史を改変してもいいと思うのだけど。考えると考えるほど、歴史改変の方便として存在する良晴がいないのは、つらいなぁ。

といっても、ここから晴信ちゃんがどう変わっていくかはほんと楽しみすぎる。次郎ちゃんも勘助も、謙信との戦いの中で死んでいくんだよね。晴信ちゃんの絶望をどう描いていくのか、大期待だわ。<酷い(^^;

[ 織田信奈の野望 ]


2016 11 30

来月の新刊チェック。ライトノベル発売日一覧 から。
  • 12/01 [文庫] 終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#03 /枯野瑛
  • 12/01 [文庫] ヒマワリ:unUtopial World3 /林トモアキ
  • 12/10 [文庫] アクセル・ワールド21 -雪の妖精- /川原礫
  • 12/14 [文庫] ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア7 /大森藤ノ
  • 12/20 [文庫] 妹さえいればいい。 6 /平坂読
  • 12/23 [文庫] ノーゲーム・ノーライフ プラクティカルウォーゲーム /榎宮祐