[WIN]『シンフォニック=レイン』感想
1st、リセ
シナリオライター、下手すぎ。というか、人物をおざなりするタイプのミステリみたいな意識で恋愛モノを描かれても、そりゃ駄作でしょ。ストーリーは、わりとオーソドックスな展開で、伏線も丁寧に張ってあって分かりやすいんだけど、とりわけ、こゆタイプのシナリオは、きちんとした心情描写が伴ってないと、特に情念的な部分がちゃんと描けてないと、くだらないだけだと思うんですけど。
とにかく、心情描写がダメダメ。そもそも、キャラの行動が、ストーリー展開上の説明や伏線として配置されてるだけで、キャラの気持ちを描写する&説得力を持たせるという観点が抜けているのはどうにかしてくれ。手紙のやりとりを中心として、一見、キャラの気持ちを描いてるようにみえるのだけど、それは非常に表面的だし、前述の通り行動による説明もないので、キャラの心情にまったく厚みがない。恋愛モノとしては、ちょっと酷いと思う。
離れて暮らす恋人のアル、身近にいる幼なじみでアルの妹トルタ、そして主人公のクリス、そんな微妙な関係ゆえに、卒業課題のためのパートナーとして、トルタを選べないでいるクリス。……というのが、基本構成で、それだけみると、非常に好みなんだけど、あう~、すげー残念な出来だ(T-T)。とりあえず、他シナリオは、もちっとまともであって欲しい。<まあ、リセは非常にかわゆくって、それは良かったんだけど(^^;
[ 2004.08.16 ]
2nd、ファル
マンモーニ
あぁぁ、設定と雰囲気はめちゃくちゃ好きなのにぃ~~。やっぱり、心情描写が下手。主人公の行動と感情に説得力を持たせることに失敗している。ついでにこのルートは、ネタは最初からバレバレなくせに、構成もめちゃくちゃ。というか、すまん、こんな幼稚なシナリオ、書かないでくれ。や、バレバレなので、裏なりあるかと思ったら、工夫もなく頭悪い展開で、さすがにこれは酷いと思う。もしかしたら、分かってギャグでやってるのかもしれないけど、それはそれで趣味が悪すぎ(^^;。もうなんというか、シナリオライターの技術的精神的な未熟さを「微笑ましさ」として売りにするシナリオって、なにか間違ってるよ~~。いや、それともやっぱり、意図的にギャグでやってるのかなぁ?
[ 2004.08.23 ]
3rd、トルタ
これがそゆことだとしたら、アルって、やっぱり、そうなのかぁ。うわ~、うわ~~~。……と、トルタ、正月そうそうなにやってますかー。って、あれ? アル?? もしかして、ほ、ほんもの?? ……すみません、てっきり、アルは死んでいて、トルタがいろいろ画策してるのかと思っていたので、ちょっとびっくり。ははは(汗;。
とりあえず、やっぱり心情描写はダメダメなんだけど、がふ~~~~。この雨の中の二人は、素晴らしい~~。その後の描写もなかなかぐっど。これだ、こういうのを見たかったんだっ!! ラブっ!!
って、でも、ラストは、てっきりオチがあると思ったら、そのままエンディングになってしまって、がっくり。で、エンディング後、……え~~っと、やっぱ、シナリオライター、バカ?<や、きちんと、自分の実力をわきまえて、シナリオを書けっ!! 実力もがないのにひねたシナリオを書くのって、見苦しいだけだと思うんですけど。<ひねたシナリオってライターの実力がそのまま出るので、この程度の実力で書くのは、ほんとにただのバカだと思う
[ 2004.08.30 ]
4th、al fine
あれ?新しいルートが開いたのかしらん。うわっ、クリスの声、イメージと違う~~。
って、……をい(^^;。がふっ、なっ、なんですとーーーーっ!! まさか、クリスがそういう設定だったとはっ!! <や、言われれば、確かに、その線はありなんだけど、全く想像もしてなかったですよ。……おぉ~~~~~~~~、いやっ、すっ、すみません、ごめんなさい。今までの発言を撤回します。最高傑作級ですわ~~~~。<をい
や、こういう視点で語られたら、もうべた褒めするしかないです。こゆの好きなんだよ~~。……もう、中盤から終盤にかけてもなかなか善しっ! ラストも、もとの方はなかなか綺麗。新しい方は、ちょっと冗長すぎる上に無駄な予感だけど。と、「クリアおめでとう」って、まだ、Good系がひとつ残ってるんですけど(^^;。とりあえず、パスワードに爆笑ぉ~。
[ 2004.09.02 ]
5th、フォーニ
靴箱をよじ登るフォーニ、さいこーーーーっ!!
それにしても、クリス、ダメ人間すぎる。ていうか、院試の直前に『あゆみちゃん物語』を始めたことが思い出されるなぁ。……もしかして、私の方がダメ人間ですか(汗;。
って、やっぱ、このシナリオライター、心情描写は、ダメだわ(^^;。この筋で泣けるシナリオに、綺麗なシナリオに仕上げきれてないとは、もったいない~~~~~。……というわけで、終了。
総評
はじめの 3つのシナリオは、やっぱり今でも「ありがちな出来の悪いシナリオの典型」としか思わないのだけど、いや~、それすらも計算の上か?ってぐらい、「al fine」は、鮮やかで巧かった。しかも、女の子視点の好みの構成まで魅せられたら、もう、絶賛するしかないですっ!! ……って、なんだか、「al fine」のアレだけが全てな予感が(^^;。
[ 2004.09.05 ]