[WIN]『あえかなる世界の終わりに』感想

1st 千冬

って、ストーリーの途中でなんだか中途半端に終わってるんですけどぉ~~。や、千冬は、内気で眼鏡で巨乳な図書委員で、絵柄的にも好みの線なのに、どうにも萌え系の描写がなくて、もったいないぃぃぃっっ!! ……まあ、ゲームの方向性からして、あまり萌え方面を向いてるわけではないので仕方ないか。

それにしても、いったい、いつの時代のゲームですかっ!! 近未来を舞台に探偵役の主人公が事件に挑むという「あぁ、1990年代前半にはこんな感じのADVが多かったよなぁ」といった感じの、むちゃくちゃ当時のゲームを彷彿とさせるテイストなんですけどぉ~~。ビバっ!! 古き善きPC98時代っっっ!!! まあ、千冬ルートは取ってつけたオマケっぽいので、他ルートをクリアしないことには、まだ、なんとも言えない部分はあるのだけど。ただ、萌え方面は弱そうなので、そこら辺は残念かしらん。

[ 2006.01.05 ]

2nd ひまわり

えぐえぐ。泣ける、素晴らしい~~。

や、特に中盤までは、情報の提示のタイミングやストーリーの組み立てなんかが、正直、完成度が低く、説得力に欠ける部分もあるんだけど、それでも、肝心の謎に纏わるあれこれは、わりと考えられていて、Good。なにより、各シーンが格好良く作られていて、些細な部分は気にさせずに、ぐいぐいとストーリーに引き込むようになってるわけよっ!! 音楽の載せ方なんかもいいわぁ~~。あとは、各キャラも魅力的。CV.青山ゆかりはいいねぇ。終盤のひまわりも、くぅ~~。

しかし、あそこで OP ってことは、千冬エンドは、プロローグすら終わってなかったということなのか(^^;。

3rd 柚子

いきなり柚子ルートに分岐したのだけど、いったい(^^;。うわっ、こんなぇちシーンを入れるだけのおざなりな分岐なら、無理して入れ込む必要はなかったんじゃ……。てか、幼なじみな役どころで、こんな扱いは酷すぎる。

4th ナギ

なぜ、ナギぃ~~~。や、リップルエンドかと思っていたところで、いきなりぇちシーンのためだけにナギが出てきてびっくりですよっ!!

5th リップル

リップルがメインヒロインだと思うのだけど、先に他のルートをやってると、これもぇちシーンだけ無理やり挿入したようにしか見えないのが(苦笑)。

総評

あうぅ、下手にマルチエンドじゃなければ、最高傑作級でもいいぐらいだったのに(T-T)。基本的に一本道シナリオで、分岐による違いは各ヒロインのぇちシーンぐらいなのはなぁ。や、各ヒロインのぇちシーンを入れたいだけなら、シナリオ中に入れ込まずに、エンディング後に全部、シーン回想に追加すればいいじゃん。実際、いくつかのシーンは、シナリオに入れ込めることができずに、オマケとして追加してるわけだし。

まあ、ストーリーそのものは、わりと面白かったです。NAIP と呼ばれる人工知能エージェントが発達する近未来、ネットゲームに絡む謎の失踪事件、見え隠れする巨大メーカーTD社の影。……ほんと、マルチシナリオな部分も含めて、これでもちっと全体の構成が良かったらなぁ。

[ 2006.01.10 ]