第20回ファンタジア長編小説大賞&第10回えんため大賞、感想まとめ

第20回ファンタジア長編小説大賞と第10回えんため大賞の、各地の感想をまとめてみました。すでに、ネット上の話題は、電撃の新人に移ってしまっているので、微妙に時期を逸してしまった気もしますが(汗;。それにしても、私は完全にスルーしてたんですが、『蒼穹のカルマ』の評判がめちゃくちゃ良いんですがっ。

第20回ファンタジア長編小説大賞 準入選

  • 蒼穹のカルマ1 /橘公司 (→感想リンク)
    • やばい、これはやばい、最高最高。この話の転がし方はまったく予想していなかった、上手い上手い (徒然雑記)
    • 最大級の賛辞としてこの言葉を贈りたい「こ れ は ひ ど い」 (いつも月夜に本と酒)
    • 圧倒的なテンションで突っ走るステレオタイプなパワープレイが読みたいという方には是非オススメしたい (上下の青い無限)
    • 四つの作品が無理やりまとめられて一つの作品になっているようなものだ。密度が高いというか手数が多いというか。テンポが良くって面白い (ウォーターバード::Reading LightNovels)
    • 冷静になって振り返ると「それは強引だろう」と思う点もあるんですが、読んでいる間は全く気になりませんでした、勢いって凄い (みりおんぐらむ)

第20回ファンタジア長編小説大賞 佳作

  • これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です /木村心一 (→感想リンク)
    • 女の子がいっぱいいるのにラブコメ、エロコメの描写はあんまり上手くなかったり、格好や道具のわりにアクションが地味だったりするけど、バカ小説としては非常に面白かった (いつも月夜に本と酒)
    • 突飛な設定は面白いんだけれど活かしきれておらず、勢いは感じられるけど勢いしか感じられない (Alles ist im Wandel)
    • バカ話、異能バトル、ラブコメと多方面を同時進行させようとして逆にそれに囚われて、結果としてどの要素も無難だが浅くなってる (ただ、それじゃ終われないでしょ!)
    • 勢いで全て誤魔化されちゃってるというか、物語の中心がどこにあるのかぼやかされてる気がしないでもなく、ラブコメにしてもコメディにしても強烈な突き抜けが足りてない (屠られ日記!(GNO2) - Yahoo!ブログ)
    • 構成が見るからに荒削りなのと、シリアスな異能アクション方向と無茶設定を活かしたラブコメ方向のどちらも突き抜けない中途半端な出来になってしまっている (上下の青い無限)

第10回えんため大賞 優秀賞

  • ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! /田尾典丈 (→感想リンク)
    • 序盤こそ『表面上の』ギャルゲー風味で微妙な気もしますが、それを踏まえた中盤以降のメタ的展開、伏線の張り方と回収手腕が上手く、見た目と裏腹にシステマチックに面白かった (ただ、それじゃ終われないでしょ!)
    • 良くあるゲームの都合のいい世界をぬるーく書くハーレム小説かしらと、その程度の期待しかなかったのですが、意外な方向へお話が転がるのが良かった (随想)
    • ツッコミどころは色々ある設定でしたが、その世界観だと割り切ってみれば非常にテンポよく物語が進行していき、ギャルゲーらしいアクシデントの連続ばかりでしたが、主人公がどうやってこの難関をクリアしていくのかという点を予想していくのは結構楽しかった (彩彩華美 - Yahoo!ブログ)
    • 現実世界とゲーム世界とのギャップをストレートに描ききりベタな設定も上手く調理して最後までどうなるのか予想がつかないドキドキした展開を見せてくれて素直に面白かった (屠られ日記!(GNO2) - Yahoo!ブログ)
    • 物語が動き出してからはもう息をつく暇もないほど一気に楽しませてもらいました (今日もだらだら、読書日記。)
  • 耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 /石川博品 (→感想リンク)
    • 語り手のレイチの一人称が受け入れられるかで、意見がわかれると思いますが、個人的にはとても面白かった! (ラノベ365日)
    • 各所に散りばめられたネタで時々笑えたが、それ以外は総じて置いてけぼり状態 (いつも月夜に本と酒)
    • とにかく癖の強い作品、というのが第一印象。主人公レイチの語りが常時妄想ダダ漏れのハイテンション語りで、随所に差し挟まれたネタを楽しめるかどうかでまず作品の評価が分かれそう (上下の青い無限)
    • うーん。微妙。なんていうか読みにくいんですよ。そこら中にでてくるちょっとした妄想ネタなボケが、特別面白いわけでもないので、軽いんだけどリズムが良くない (booklines.net)
    • これは色々と無理でした。裏では本地民と王国民は対立していて、それがキッカケでクラスメイトが陥れられ、主人公が助けるために奔走する...と言う展開なんですが、主人公の一人称で語られる地の文が全く肌に合わず (まあいいか。)

[ 2009.02.08 ]