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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版13 /春日みかげ -
死亡フラグを立てて一刻の猶予もない十兵衛ちゃんを救うため、九州の大友家に援軍を請いに……。という話だったはずが、何故、十兵衛ちゃんをほったらかして九州であれこれするような話になっているんだ? いや、良晴が九州に行けば、現地でイベントが発生するのは当然なのだけど、でも、ここまで長引くような話になるとか、それはないわー。前巻までの展開で無理して織田家の危機的状況を作ったくせに、その状況をほったらかして九州編とか、プロット、ボロボロじゃないですか。しかも、その大ピンチな状況も、上杉、武田方面は、作者の都合で難易度調整して、微妙に危機的な感じではなくなっているしさー。
まあ、十兵衛ちゃんのことさえ忘れれば、この巻も、いかにも『織田信奈の野望』らしい展開で、めちゃくちゃおもしろいんだけどさー。いやー、良晴の女たらしの能力が神がかりすぎるなっ!! 家久はかわいいし、そして、麿(笑)。黒田官兵衛は相変わらずだし、そして、まさかの松平家は、そういう展開かっ!! すげーなっ!! ただ、良晴消滅の設定は、さすがに無理があるんじゃね(^^;。
うーん、ちょうど富士見ファンタジア文庫に移籍した辺りから、どうにもストーリー構成が雑になったように思えるのだけど、編集部の違いでなにか変化とかあるものなのかしらん。いよいよこれから物語も終盤だと思うのだけど、大丈夫なの?
[ 2015.05.24 ]