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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
ゲーマーズ! 4 亜玖璃と無自覚クリティカル /葵せきな -
星ノ守ぃ……。いや、前巻ラストで、大切なネットのヤマさんが雨野景太と気づいた星ノ守千秋。雨野も雨野だけど、何故、そういう反応しちゃうかな(笑)。しかし、後半読んでると、恋人とのノロケを織り交ぜながら、普通にダベってるだけでも十分おもしろいのに、隙さえあれば、誤解を拡散して波乱を巻き起こすとか、笑いのためとは言え、そういう関係を強いる作者が鬼畜すぎる。<をい
そゆわけで、ゲーム同好会を舞台とした、登場人物たちがすれ違ってばかりのラブコメシリーズも4冊目。前巻で千秋がヤマさんの正体を知って、景太との関係がどうなるかと思ってたのだけど、千秋うわー。今までは、各登場人物のコミュニケーション不足の勘違いでドツボにはまることが多かったのだけど、これは千秋が悪い(^^;。前半は、そんな千秋をはじめ、『ゲーマーズ!』らしい勘違い中心の展開だったのだけど、いろいろフラグを立てながら、後半はわりと波乱が少な目なのな。雨野と天道がわりとちゃんと恋人していて、特に波乱を巻き起こさなくても、こいつらが普通に会話してるだけでも、十分おもしろいじゃん。にもかかわらず、波乱を巻き起こす作者は、マジひどいなぁ。いや、それもおもしろいんだけど。
前半でいろいろフラグを立ててるわりに、後半は波乱が少なく、さらにラストの引きは、ちょっとフックとしては弱いかな。いやー、雨野と天道がノロケてるだけでも十分おもしろいので、後半のようにゲームについてダベってるだけでもいいと思うのだけど、やっぱ次巻は亜玖璃を中心に、いろいろあるのかしらん?
[ 2016.03.24 ]