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KADOKAWA 角川スニーカー文庫
転生従者の悪政改革録3 /語部マサユキ -
やっぱ、国家レベルの話が、おままごとでお花畑なんだよなー。今回で一通り陰謀とかそういうのは終わりっぽい感じだけど、どうせなら、1巻のときのように単なる学園ラブコメに戻ってほしいところ。この作者に、主人公の半径5m以上の話は無理だろ……。
というわけで、『魔力至上主義』やら『ビースト・ウェイブ』の話は、正直、まったく読む価値もないのだけど、ナナミとユーリ、ナーミィとユリウスのラブコメ展開は、まあ、おもしろい。ただ、事前に伏線とかを挟まずに、回り道もなにもなく、ピンポイントに必要な恋愛イベントだけをぶっこんでくるので、そこはちょっと残念。もっと、いろいろな遊びを入れて、恋愛的に盛り上げてくれてもいいと思うのだけど。……とりあえず、物語的には山場を越えて、このまま終わってもよさそうな感じだけど、最終巻にしては、あまりに盛り上がる感じがなくて、物足りなさすぎるよな。もしかして、これで終わり? どうするんだ、これ?
[ 2016.06.06 ]