2016年 6月 2日
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メディアファクトリー MF文庫J
◆ エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 4 /東龍乃助 -
やっぱ、すげーおもしろいわっ!! アニメの中のヒーロー&ロボットが、巨大生物が人類を襲う世界に現実化して戦うシリーズ第四弾。セレンが絶望から救われたことで、この巻から、全体的に作品の雰囲気が明るくコミカルになって、作品の方向性を変えてきた感じがするのだけど、それでも、熱いロボットの肉弾戦は相変わらずで、やっぱ、おもしろい。今回は、緑を失ったことで機兵部を辞め氷室義塾に不満を持っている大和が裏の主人公になってる構成なのだけど、この大和の扱いがいい味を出してる。ステレオタイプ的なキャラを思わせつつ、そのステレオタイプ的な展開を上手くコントロールしながら、それでいて、きちんとステレオタイプで終わらないところが上手いわ。素晴らしい。
物語もターニングポイントみたいな回なのだけど、巨大生物マルスの影が薄い件。今後は、他国との戦争、ロボット同士の戦いがメインになるのかしらん? 将来的には、夏樹と同じアニメ世界の登場人物が現れる展開になると思うのだけど、どちらにしろ、楽しみだー。
しかし、紫貴が酷いビッチになってるような気がするのだけど、それでいいのか(笑)。
[ エイルン・ラストコード ]
2016年 6月 6日
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KADOKAWA 角川スニーカー文庫
◆ 転生従者の悪政改革録3 /語部マサユキ -
やっぱ、国家レベルの話が、おままごとでお花畑なんだよなー。今回で一通り陰謀とかそういうのは終わりっぽい感じだけど、どうせなら、1巻のときのように単なる学園ラブコメに戻ってほしいところ。この作者に、主人公の半径5m以上の話は無理だろ……。
というわけで、『魔力至上主義』やら『ビースト・ウェイブ』の話は、正直、まったく読む価値もないのだけど、ナナミとユーリ、ナーミィとユリウスのラブコメ展開は、まあ、おもしろい。ただ、事前に伏線とかを挟まずに、回り道もなにもなく、ピンポイントに必要な恋愛イベントだけをぶっこんでくるので、そこはちょっと残念。もっと、いろいろな遊びを入れて、恋愛的に盛り上げてくれてもいいと思うのだけど。……とりあえず、物語的には山場を越えて、このまま終わってもよさそうな感じだけど、最終巻にしては、あまりに盛り上がる感じがなくて、物足りなさすぎるよな。もしかして、これで終わり? どうするんだ、これ?
[ 転生従者の悪政改革録 ]
▽ 【朗報】 名作ラノベ『R.O.D』の新刊がついに発売か!? 『R.O.D』らしき初稿をDX文庫が公開 : まとレーベル@ラノベ新刊情報サイト
マジかっ!! ……倉田英之が今さら続きを書くとは思ってなかったし、たとえ原稿ができても何年もたった現状では売り上げ的に出せないと思ってたのだけど、ほんとうに出るんだったら凄いわ、凄すぎるわっ!!
2016年 6月 11日
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KADOKAWA 角川スニーカー文庫
◆ ラストエンブリオ3 暴走、精霊列車! /竜ノ湖太郎 -
耀でたぁぁぁっっ!! シリーズ第二部『ラストエンブリオ』になってからは姿を見せていなかった春日部耀が登場。どことなく大人になった感じがいいねっ!! ……物語は、太陽主権戦争に向けてのエキシビジョンマッチがスタート。相変わらず、『ラストエンブリオ』になってから、展開飛ばしまくってるのだけど、ぶっちゃけ、わけわからんぞ。まあ、まだ太陽主権戦争も序盤でどんどん伏線を貼っていく方向なのはわかるのだけど、ほんと、そろそろ話についていけなくなってきてる(汗;。や、“一秒の定義”とか、なにわけのわからないことを話してるんだ、こいつらは。
前問題児の残り一人の飛鳥は、彩鳥との関係もあって登場までに一波乱ありそうだけど、今回の主権戦争にどう絡んでくるんだろうか? とりあえず、伏線ばかりで焦らされっぱなしな展開だけど、そろそろ、本格的に物語が動かんかなー。
[ 問題児シリーズ ]
2016年 6月 16日
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
◆ アクセル・ワールド20 ―白と黒の相剋― /川原礫 -
いよいよ白のレギオン《オシラトリ・ユニヴァース》との決戦へ……。
いやー、いかにも、これからの盛り上がりを期待させる、最終決戦前夜という展開っ!! まあ、この巻そのものは、最終決戦に向けて舞台を整えるのが主で、盛り上がりには欠けるという話ではあるのだけど、次巻からは一気にアクセル吹かしていく……んですよね?(^^;
赤のレギオン《プロミネンス》との合併、トリリードの合流、そして《オシラトリ・ユニヴァース》との決戦へ。黒雪姫のフラグもきちんと立てて、ほんと、いかにも最終決戦前夜という雰囲気。川原礫はどうにも脇道に逸れて話が進まないことが多いのだけど、今度は、このまま一気にラストまで行くのかしらん? なにはともあれ、続きが楽しみだっ!!
[ アクセル・ワールド ]
2016年 6月 23日
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SBクリエイティブ GA文庫
◆ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア6 /大森藤ノ -
外伝『ソード・オラトリア』なのでアイズたん視点、と思いきや、まさかのアマゾネス姉妹、ティオネ&ティオナの主役回。しかも、水着回でもあったり。まあ、表紙のイラストの通りなんですけどっ!!
そゆわけで、オラリオ近郊の港街メレンに赴いたティオネ&ティオナ姉妹は、生まれ育ったアマゾネス集団と対峙することに……、という話。や、ダンジョンに潜っているわけでもないのに高レベルばかりの集団というのは、ちょっとどうかという気もするのだけど、あの天真爛漫な感じのティオネ&ティオナの過去が、思った以上にハードなのが凄い。まあ、物語としては、一冊で綺麗にまとまった内容で悪くないのだけど、ただ、アイズたんの出番が少なめだし、いくら強いといっても、オラリオ外のファミリアと、あのファミリアが敵というのは、やっぱり物足りなさがあるよなぁ。その状況で、そこまで危機を演出しなくても、もっとティオネ&ティオナが強くてもよかったんじゃね?という気も……。
2016年 6月 26日
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メディアファクトリー MF文庫J
◆ クソゲー・オンライン(仮) 「運営は全員逃げたけどなんの問題もないわ!」 /つちせ八十八 -
異色作『ざるそば(かわいい)』で衝撃的なデビューをはたした つちせ八十八 の新作。新人二作目なのに、コミカライズ同時進行とか、MF文庫Jの編集部は力入れまくりだと思ったら、なるほど、これはおもしろいっっっ!!
物語は、バグだらけでまともに遊ぶのも困難な世界初の VRMMO『ソード&マジック・オンライン』。ふとしたことから、運営が全員逃げ、サービス終了の危機に陥っていることを知ったプレイヤーの少年ササラキは、ゲームマスターの権限を得て運営を立て直そうとする。と、まあ、タイトル通りの内容。世界初の VRMMO が例の『ソードアート・オンライン』のように完成度が高いわけなく、黎明期なんだから酷くて当たり前で、むしろ、黎明期だからこその楽しさがあるよね、というコンセプト。この着想は正しいわ。……でも、世界ではじめて VRMMO をリリースできるような資本と技術力を持った企業で、社長以外全員逃げてる状況って、どういうことだよ(笑)。
つちせ八十八って、まだ、デビュー二作目のはずでデビュー作の『ざるそば(かわいい)』も新人だからこそ書けるような作品だと思ってたのだけど、この『クソゲー・オンライン(仮)』は、いやー、読みやすく、おもしろく、女の子たちはかわいいと、なんだかめちゃくちゃ完成度高いんですけどっ!! ツンデレでいい格好しいのヒロイン・アズラエルと謎の少女アリスと、主人公のササラキの三角関係も素晴らしいな。クソゲーの立て直しも、黎明期らしい混沌とした雰囲気は出て楽しいのだけど、いや、さすがにバグだらけなのにプログラマが活躍しない時点で、ちょっと無理があるだろ(^^;。
しかし、編集部も力を入れているわりに、1冊で綺麗にまとまっているのがちと気になったり。続きはでるのかしらん? そもそも、『ざるそば(かわいい)』の続きはー?
[ クソゲー・オンライン(仮) ]
2016年 6月 30日
- 06/30 [文庫] ヒマワリ:unUtopial World(2) /林トモアキ
- 06/30 [文庫] 終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#02 /枯野瑛
- 07/10 [文庫] ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンX /宇野朴人
- 07/20 [文庫] 妹さえいればいい。(5) /平坂読
- 07/20 [文庫] ゲーマーズ!(5) ゲーマーズと全滅ゲームオーバー /葵せきな
- 07/25 [文庫] 三千世界の英雄王(レイズナー) 厨二じかけの学園都市 /壱日千次