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KADOKAWA 角川スニーカー文庫
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #03 /枯野瑛 -
ラストでまた、えげつない設定をぶっこんできたな。とことん泣かす方向に突き進むスタイル、嫌いじゃない。
生命を犠牲にして死んでいく妖精兵を描いたシリーズ第三巻。リンゴが消え、ラキシュが倒れ、打ちひしがれたフェオドールは、以前から進めていた計画をいよいよ進めようと……。と、前回出てきた許嫁ちゃんがもっと物語に絡んでくるのかと思ったら、そうでもなくてガッカリ。出てこないうちに、フェオドールをめぐるラブバトルが、なかなか凄いことになってるんですけど(^^;。ハーレム化が激しいな、手遅れになるぞー。そして、オークはいい亜人。
正直、物語がどこに向かうのかさっぱり見えなさすぎて、展開を楽しむにはいまひとつなのだけど、しかし、ラストでぶち込んできた設定をはじめ、読者を泣かせる気満々な意気込みが感じられて素晴らしい。しかしほんと、先がさっぱりわからんなー。
[ 2016.12.19 ]