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KADOKAWA 角川スニーカー文庫
終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #07 /枯野瑛 -
ひたすら切ない筆致で泣かせるのは、さすがだよなぁ。そこからの、312ページの一文が、とにかく素晴らしいっ!!
今回は、パニバルのメイン回。フェオドールの企みが成功し、英雄に祭り上げられた黄金妖精たち。と、フェオドールの犠牲の結果、ひとまずの平穏が訪れている状況のはずなのに、空虚さを持つパニバル視点の淡々とした筆致が、どうにも不安さを感じさせる上に、不穏さを感じさせるフラグの数々。元気なリィエルをみていても、もう、切なさしか感じられないわけだけど、どうしてここまで、切なさを感じさせるんだ? この筆致、マジに凄いなぁ。そこまで切なさを感じされる中、フラグを立てまくった状況での<獣>との対決。そして、そこからの、あの312ページですよ。もう、感動が凄すぎて号泣するしかないっ!! ぼろぼろ泣くしかないですよ。
そして、ラストがまた、不穏だらけの中に少しの希望を感じさせるような展開で、また、そういうのぶっこんでくるし。希望を感じさせつつ、すぐに折に来そうな気もするし、今後、マジどうなるんだ? 重い、重いよ……。
[ 2019.05.07 ]