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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
魔法科高校の劣等生(1) 入学編<上> /佐島勤 -
主人公が超天才で、タイトル詐欺すぎる(^^;。いや、ダメ兄と優秀な妹ということで、べたな王道ストーリーかと思ったら、なに、この天才。一応、「実は隠れた才能が」というパターンを意識してる風ではあるけど、でも、はじめから天才を隠してないよね。そもそも、劣等生の根拠である「一科生」「二科生」に別ける高校の制度そのものも無理がありすぎて、どうにも読んでて違和感ありまくり。はじめから、達也パネェェェェェ、で良かったんじゃない?
というわけで、大人気Web小説が電撃文庫で刊行っ!! というのが売りらしい本作。魔法が科学的に解明された未来世界の高校で、主席入学の妹・深雪と補欠組の兄・達也の二人を中心とした物語。ただ実態は、やっぱり、無敵無双のお兄様とブラコンが素晴らしい妹という構図だよなぁん。兄妹はじめ魅力的なキャラと、銃と剣と魔法のバトル設定は非常に楽しみ。ただ、このバトル設定で学園モノなの? 大げさな設定のわりに、それだと物語のスケールはこじんまりしすぎな気が。や、きちんとおもしろいんだけど、一巻だけ読むと、いろいろとちぐはぐに思えて仕方ないんだよなー。今後、払拭されるのかしらん。
[ 2011.07.23 ]