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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
魔法科高校の劣等生(8) 追憶編 /佐島勤

ちょっ、達也はすでに、世界最強の魔法師を超えていただと……。いや、叔母である四葉真夜がラスボスになるのかと思ってたのだけど、ええっと。や、十三使途とか、戦略級魔法師とか、世界最強の魔法部隊とか、中二病心をくすぐるような仰々しい名前が出てきたけれど、達也に瞬殺される未来しか見えねぇ(笑)。

そゆわけで、過去編。今は兄にデレデレベッタリな深雪も、3年前まではツンもありました……、という感じで、達也と深雪の過去に触れつつ、四葉家の内実にも踏み込んだ内容。や、正直、四葉家当主の真夜は、もっと巨大な存在かと思ってたのだけど、思ったよりも小さくてしょぼん。力押しは当然、政治的な絡め手使っても、達也が負ける要素がさっぱりないようにしか見えなくて、ホント、達也の最強ぶりはハンパないな。明かされる真夜の過去も、エゲツない展開が凄いのだけど、そもそもなんで誘拐されてるんだ? やっぱ、世界の中でのパワーバランスが、めちゃくちゃなんだよなぁ。

いや、『魔法科高校の劣等生』って、設定にしろ展開にしろツッコミどころが多すぎて、むしろそこが面白いというか、本質的に、シリアスの皮を被ったバカ小説だよなぁ。いかにも設定厨っぽい見せ方にもかかわらず、ここまで設定が破綻しちゃってると、普通は致命的なんだけど、それが変な魅力になってる予感。もちろん、俺TUEEEEEEEEEな展開があってこその面白さなんだけど、むちゃくちゃな設定となにがあっても死なない無敵の主人公って、それ、ギャグの手法だよな。いや、ほんと面白い面白い。

[ 2012.12.30 ]

佐島勤作品の感想