好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!

KADOKAWA 電撃文庫
魔法科高校の劣等生(32) サクリファイス編/卒業編 /佐島勤

……えっと、卒業編のアレはギャグでやってるのか(笑)。

もともと作者がシリアスに書けば書くほどギャグになるタイプの作品ではあるんだけど、アレはちょっと違和感あるよな。まあ、いまだに“劣等生の兄と優等生の妹”と謳っていて、全般的にギャグなんだけど。

それはともかく、一応、シリーズ最終巻。光宣関係の決着のつけ方は、予想よりもすごく綺麗で、むちゃくちゃ良かった。ただ、最終巻にしては、イベントがすごく地味で、そこは残念かな。エピローグ的に綺麗に纏めた感じでもないしねー。

すでに続編決定しているし、最終巻は名ばかりで、あくまで高校卒業のタイミングで区切る程度のことなのかもしれない。でも、達也って、すでに個人で米国やソ連、中国などの大国より対等以上の存在になっちゃってるんだけど、あの世界で達也の敵になりそうな個人や組織が出てくるとは思えないし、達也以外のキャラに焦点当ててもつまらないし、これ以上続けて新シリーズはなにやるんだ?

[ 2020.09.14 ]