好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
僕と姉妹と幽霊の約束 /喜多南

第2回『このライトノベルがすごい!』大賞、<優秀賞>受賞作。霊感の強い少年が、好きだったクラスメートの少女の幽霊を見つけ、その成仏を手伝おうと……。という感じで、もう直球すぎるせつない系の物語。せつない物語をベースに、キャラたちのやり取りが楽しく、そのバランスが凄くいい。主人公のクロや、幽霊少女の紫音をはじめ、生き生きと描かれたキャラが楽しくて、いやぁ、素晴らしい素晴らしい。結城姉妹とか、すっごく楽しいよね。

ほんと凄く筋のいい物語なのだけど、ただ、ラストはダメだろ。いきなり安易な変化球すぎる。きちんと全体構成を考えて、前もって伏線を張っているならともかく、ろくな準備もしていない、いきなりのどんでん返し。それをやるなら志郎の出番が少なすぎるだろ。そもそも、この物語に読者の予想を裏切る展開って必要なの? せつなく泣ける話は、予定調和が基本だと思うのだけど。……最期まで直球で泣ける物語に仕立ててくれればよかったのに、ラストはホントにがっかりすぎる。

[ 2011.09.25 ]

喜多南作品の感想