好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!

宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
ロゥド・オブ・デュラハン2 不死の都と守護精霊 /紫藤ケイ

相変わらず、容赦ないなぁ。とことん血の赤黒いイメージを感じさせる作品。泣かせに走るわけでもないのに、躊躇なく殺していくのが凄いよなぁ。ふつー、もうちょっとハッピーエンドに倒しても良さそうなのに(^^;。

そゆわけで、死を告げる精霊デュラハンを中心においたファンタジー。今回は、守護精霊スプリガンと不死姫の物語なのだけど、スプリガン……、確かに、もともとはイングランドの巨人の姿をした精霊なのかもしれないけど、ラノベ的には、『SAO』のキリトのアバターだよね。巨人とか、違和感あるわー(笑)。……それはともかく、不死姫の生き様とか、ほんと容赦なくエゲツない。ただ、その割に、重くなりすぎていない作風は、ライトノベルらしいと思う一方、もっと重くしてもいいんじゃないかと思うと、もったいないよなぁ。いや、病弱なお姫様が、ある日を境に殺戮の日々、って、もうちょっといぢり甲斐のある設定な気も。

しかし、大軍と巨人との戦闘は圧巻っ!! 漢たちの熱い想いが詰まった感動的な話だけど、ただ、砦を守護してる理由を考えると、大軍が来たならそのまま通せばいいんじゃね?としか思えなくて、ちとストーリーには入り込めなかったりもして(^^;。

[ 2013.03.24 ]