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宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
スクールライブ・オンライン8 ラストマン・スタンディング(後) /木野裕喜 -
感動のグランドフィナーレ!! 仲間と力を合わせて、最強ギルド≪高天原≫との最終決戦っ!! 主要キャラ全員に魅せ場がある展開で、とにかく熱い。いやー、こういう一見恥ずかしいぐらい、いい意味で青臭い物語を真正面から描かせると、やっぱ、木野裕喜は素晴らしいわ。いい最終巻でした。
そゆわけで、いよいよラストバトル。実力が段違いなだけでなく、不正チートまでかましてくる最強ギルド≪高天原≫およびギルマス会堂との闘い。≪心の欠片≫の仲間だけでなく、駆け付けたほかのギルドの仲間たちとともに、青臭い友情と理想を語りながら、一つ一つの関門を抜けていく展開が、めちゃ熱いね。いままで登場したすべてのキャラに魅せ場を作っていて、いや、剛田を優遇しすぎだろ(笑)。チート技で、会堂前の樋口先輩や磯辺先輩もむちゃくちゃ強敵で側近からここまで強くてどうすんだ?話なんですけど、むしろ、主人公・新藤の成長が際立ってる印象。いやー、ここまで真正面の成長物語も素晴らしい。でも、これほど新藤が強いと、来年、先輩陣が卒業したら、会堂以上に無双できるよなー。<をい
ゲームメーカーで黒幕な<ART>絡みの話は、最期まで突っ込みどころ満載でダメダメだったけれど、青春と友情をてらいもなく真正面から描いた本作は、ほんとに素晴らしかった。木野裕喜は、ほんとに青臭い青春ストーリーを書かせたら、数多いるライトノベル作家の中でも他にいない稀有な才能だと思う。最高だったっ!!
[ 2016.03.20 ]