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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
スレイヤーズ(8) 死霊都市の王 /神坂一 -
第一部完。裏で暗躍していた冥王フィブリゾがいよいよ登場するわけだけど、そんな絡みの薄いキャラが正体とか、プロットおかしいだろっ!! ……いや、ストーリー自体は、オーソドックスで堅実な展開か。リナの実力での勝利というより、冥王の自滅というのが、いまいち締まらないけれど。
とはいえ、魔竜王に続くラスボス冥王の登場は、盛り上がる盛り上がる。魔竜王を瞬殺し、サイラーグのような舞台を用意し、さすがにラスボスの貫禄で、第一部のラストにふさわしい面白さだわ。そういえば、「魔竜烈火咆」が使えなくなる設定と演出なんかも、昔読んでたときも感心した記憶があるなー。まあ、ガウリイが捕らわれの姫さまという役どころなのは、さすがにどうよという気もするけど(笑)。オーソドックスな展開は、やっぱおもしろいねぇ。
で、「光の剣」を失う展開は、ちとビックリだけど、第二部は、獣王とか赤眼の魔王との再戦という感じになるのかしらん? ただ、「光の剣」がないと、魔族に有効な攻撃が「神滅斬」ぐらいになってしまい、いよいよ対魔族戦の描写が単調で酷いことになりそうな気がする。大丈夫なのかしらん。
[ 2015.11.08 ]