[WIN]『Alive』感想

……最高傑作です。いや、「またかよ」という方も多数いらっしゃるかとも思いますが(汗;、今回のコレ、最近の“今年最高傑作級”という軟弱なものでなく、至上最高傑作の出来であるのです!!
ちなみに、まだ、プロローグ部分と言っても良い、序盤までしかプレイしてないので、例のごとく、変説する可能性もありますが。<をい(^^;

とにかく、凄く上手い恋愛描写。しかも、プラトニック。ことラブコメの分野では、オレ好みな少女漫画と比べてさえも、秀逸といえる仕上がりです。今のところは、あくまでラブコメ、つまり、コメディ色がわりかし強いですが(<ここら辺の主人公と周りの女の子とのやり取りも凄く楽しくて、めちゃくちゃすきなんですケド、立ち絵も魅力的な絵がいくつも用意されてて、すごくいいのよ~)、パッケージ等の売り文句によると、ベースのストーリーは泣き過多のシリアス系のようなので、いやがおうにも、期待は高まるばかり。もし、期待通りにストーリーが転がっていくのであれば、オレ的、至上最高傑作ゲー『WhiteAlbum』は、確実に超えてくれるでしょう、……多分(^^;。

今年のゲームは、そこそこ面白いゲームは多かったものの、正直、どれも小粒な印象が強かったのですが、ここに来て、コレほどまで素晴らしいゲームに巡り合えるとは。こういうのがあるから、多少の冒険は犯しても、感性の赴くままにゲームを買うのも重要だよなぁ。

で、これだけ素晴らしいですが、このゲーム、システム面だけは、もう最悪(T-T)。いや、異様に重いのですよ、マシンも不安定になるし。次の文を表示させるだけでも、クリックしてから、一呼吸待たされる感じ。推奨のマシンスペックは十分に満たしているし、そもそも、セーブ画面等に移るだけでも、わざわざ、「しばらくおまちください」という CG画面が用意されていたりするところをみると、……このゲームの遅さ、製作者サイドも気づいているんだろうなぁ。なんとかならなかったのかしらん?

[ 1999.12.16 ]

1stぷれい、久遠@お兄ちゃん End

……結論から言えば、期待ほどではなかったか(^^;。そこそこは良かったんですけどね。
前半部分は、昨日の通り、かなり良かったんですが、後半は、ちょっとダメ。ストーリー的にも演出面でもいまいち。仕掛けは上々だったんだけどなぁ。

ストーリーは、一応コメント(^^;。\ いや、パッケージにもオープニングにも明言されているんだけど、むちゃくちゃネタばれというか。まあ、故意に『Kanon』のあゆシナリオを先にプレイするような効果を狙っていて、かつ、その効果は十二分に発揮されているんですけど、知らないでプレイしていたら、また別の意味で楽しかっただろうと、思わなくもないのですよ。

ストーリー構成は、『ONE』とか『晴れのち大さわぎ』の効果(方向性は違いマフが)を狙おうとしていて、少なくとも、前半はほんとめちゃくちゃいいんだけど(主人公とヒロインの柚が付き合う前、そして付き合ってからの描写はほんと絶妙としかいえない。すごく好き)、後半、仕掛けが炸裂する部分がストーリー的、演出的に弱いので、前半は、凄く良いんだよねぇ、で終わってしまっている。すごく残念だよなぁ。

あ、そうそう、やたら重いと思っていたのは、ゲームのせいというより、音を鳴らしている MediaPlayer のせいみたい。というか、なんで、MediaPlayer で音を鳴らすかなぁ。…まあ、慣れれば、多少動作が遅くても、気にならなくなってくる部分もあるので、いまや、そんなに問題とも思わなくなっているんだけど。

[ 1999.12.17 ]

2nd ぷれい、祐里子@幼馴染&眼鏡っ娘 End

やはり、後半部分は いまいちなんですけど、……なんやかんやで、好きだなぁ、このゲーム(^^;。
主人公とその幼馴染の祐里子、さらに祐里子の親友の柚。互いに好きあっているのに、勇気を持てずに告白できない、主人公と柚。そんな二人の後押しをする祐里子。ストーリーとしては、基本中の基本、いや、だからこそ、素晴らしい!! この3人の互いを気遣う気持ちの描写という点に関しては、ゲームに限らず、他の同種のストーリーと比較しても抜群に素晴らしいのよ。……やっぱ、前半部は、傑作中の傑作だよなぁ。

でも、やっぱ、後半はなぁ。前半では、あれほど丁寧に描いていたのに、後半は、急ぎすぎているというかなんというか。せめて、演出が良ければごまかせるのに、演出方法、前半とはがらっと変えなくちゃいかんと思うのですが、中途半端で×。…そもそも、音楽が全体的にいまいちってのも、なおさら演出の弱さをさらけ出しているよなぁ。それでも、一応、久遠End よりも、祐里子End はまだ良かったけど。

[ 1999.12.18 ]

3rdぷれい、春菜@図書室 End

あぁ、やっぱ、このゲーム、好きだよ(^^;。ほんと、凄く好き!!
隣に住むの妹的存在の久遠や、親友以上といってもいい関係の幼馴染 祐里子と比べると、単に同級生という存在の春菜は、設定的に弱いので、あまり期待しなかったのですが、くぅ~、いちばんストーリー的にはいいじゃん!! いや、前の二人に比べて、逆にその設定の弱さが、無難なトコに持っていきやすかった、ということではあったんだろうけど。

いや、春菜シナリオがそこそこだった部分もありますが、一度久遠Endをクリアした後、他シナリオをやると、すげー痛くて痛くて、たまらんのよ。<要は、『Kanon』のあゆシナリオと同じ効果があるわけですけど(^^;。

うぅ、やっぱ、良いゲームだよなぁ。繰り返しプレイしてると、欠点も、そんなに気にならなくなってくるし(^^;。

[ 1999.12.19 ]

4thぷれい、○\ End

一応、全クリアかな。…あ、 CGモードを見ると、立ち絵1枚だけ見損なってるな。

やっぱし、このゲーム、凄く好き。少なくとも“恋愛”ということについては、最高峰でしょう。特に、三角関係系の少女漫画が好きであれば、気に入ること間違いなし。不満も多いですけど、根底の部分は、あたしの求めるものが、今までプレイしているゲームの中で、一番表現されている感じ。完成度は必ずしも高くないけど、あたし的には、そんな不満点も、もはや問題にならないぐらい好き。

まだ、このメーカー一作目ということだし、この方向性で、技術力さえ高めてくれれば、あたし的に凄いメーカーになると思うんですけど、ほんと、すごく今後に期待です。

[ 1999.12.23 ]