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幻冬舎 幻狼ファンタジアノベルス
ルナ・シューター3 /林譲治 -
すげーおもしろかったっ!! これは良い近未来SF。“樹里”という特異な存在の登場によって、ちらちらと真相を開示しつつ、「これはいったい、どうなるんだ~」と、ぐいぐいと興味を持たせて、一気に読ませる内容が素晴らしい素晴らしい。
制圧した敵異星体・ラミアの基地での、死んだはずの樹里との再会。元恋人の涼は、違和感を覚えつつも樹里と会話を進め、ラミアの情報を引き出そうとするが……。という感じで、近未来の月を舞台にした異星ロボットとの戦争を描いた本作もいよいよ最終巻。1巻、2巻、3巻と、それぞれの巻で、ぜんぜん作風が違う気もするけど(^^;、読み終わってみれば、地に足の着いた近未来SFとして非常に丁寧に作られていて、いやぁ、おもしろかったっ!! 一癖も二癖もあって人間味あふれるキャラも魅力的で、変なおっさんにしか見えないモンスター教授とか、どうよ(^^;。物語の真相から繋がるラストも綺麗に纏まっていて、ほんと、いいSFでした。
[ 2009.06.11 ]