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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身III」 /香月美夜 -
貴族院三年目にして初めての表彰式。表彰されているのを見ると、改めてローゼマインの異常さが際立つよな。まだ上級生がいるにもかかわらず、表彰を総なめにし、一人でエーレンフェストを上位に押し上げる優秀さ。一方、エーレンフェストは、不釣り合いに高い順位の問題が強調されている感じで、明らかにヤバイ。エーレンフェストがフェルディナンドを失ったの、マジ大ピンチなんじゃね?
そのフェルディナンドとの久々の再開もあったけれど、ローゼマインを超える天才が、あのアホなディートリンデも、アーレンスバッハの他の貴族も、いまだ掌握できていないのはいったい……。そういえば、ディートリンデの描き方にはずっと違和感があって、ライバル的なポジションの悪女令嬢としては無能すぎるし、天然バカな愛されキャラとしては作者の書き方が厳しくて、正直、作者がなにを考えているのかよくわからない。親のゲオルギーネから興味を向けられていない可哀想な子というのはわかるんだけど。
ゲオルギーネもラスボスっぽいポジションのわりに、フェルディナンドをエーレンフェストから引き離して、もっといろいろ動きそうな感じだったのが、ちょっと動きが微妙っぽいのがなー。裏でなんかやってるみたいだけどさー。
[ 2020.09.21 ]