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魔術士オーフェンはぐれ旅 解放者の戦場 /秋田禎信

政治的な思惑のため、拘束されたオーフェンって、うわぁ。

《戦術騎士団》崩壊の責任をとって要職を辞任し拘束されたオーフェン。内戦の緊張高まる原大陸に、キエサルヒマから一隻の戦艦が到着する……。という感じで、いよいよ市民を巻き込み内戦勃発か?という展開だけど、単なる武力衝突ではなく、政治的な絡めてからくるのが凄いなぁ。アレだけ自由だったオーフェンが、政治的な事情で動かないとか、昔からすると想像できねぇ。そして、そんな緊張高まる中、オーフェンの三人の娘のなかで、いまいちわからなかったラチェットの天才ぶりが凄いんですけど。これじゃ、同じく頭脳担当のベイジットの立場がないよ(^^;。

それにしても、マヨールとイシリーン、ベイジットの危なっかしいこと、危なっかしいこと。読んでて不安でしかたねぇ。いや、オーフェンとクリーオウのコンビは、殺しても死なないような安心感があったのだけど、マヨールは一歩間違えると、すぐに死んでしまいそう。まだ、戦いは序盤だと思うのだけど、生き残れるのか、これ。

そして、巻末の短編。新シリーズではあまり出番のないコギーだけど、二人のつながりを感じさせるいいエピソードでした。無謀編のアホ娘ぶりを見てると、今の立場コギーは、まったく想像できなくて怖いのだけど(笑)。

[ 2012.04.25 ]