魔術士オーフェンはぐれ旅
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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
魔術士オーフェンはぐれ旅 我が庭に響け銃声 /秋田禎信 -
相変わらず、素晴らしい。あたし的に このシリーズ、富士見ファンタジアでは、最高のシリーズだと思うよ。ほんと、きちんと実力ある人が、こういう、ちと難しげな構成や言い回しをするのは、すごく気持ち良いよなぁん。話も、だんだん佳境に入ってきて、めちゃくちゃおもしろい~~。
とにかく、この巻、イールギットさいこー。涙、ちょちょぎれるよ~~。<当然、あのシーン(^^;。って、基本的には、あたしは、ティッシが好きなわけで、そういうわけで、最近、レギュラーになってて、めちゃいい~~。
[ 2001.08.25 ]
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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
魔術士オーフェンはぐれ旅 我が館にさまよえ虚像 /秋田禎信 -
オーフェン最新刊、……あとがきが、いちばんおもしろかったよ(^^;。
いや、やっと、ストーリーも転じてきて、今まで引っ張ってたネタが、見えるようになってきたわけだけど、う~ん、正直、期待ハズレな感じが。加えて、ストーリーそのものも、この巻は、キレが悪いというか、見せ方がいまいち、というか。そもそも、あそこ等辺、あっけなさすぎ(^^;。……あたしは、基本的にオーフェンシリーズは、大絶賛だったのだけど、この展開で、次巻以降は大丈夫なのかしらん。
[ 2002.03.24 ]
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富士見書房 ファンタジア文庫
魔術士オーフェンはぐれ旅 我が聖域に開け扉(上) /秋田禎信 -
うわ~、めちゃくちゃおもしろくなってきたよ~~。って、キレは悪いと思うんだけど(^^;。
東部編は、ダラダラ続いてきた感があったのだけど、いつの間にか、シリーズ完結編らしい。正直、シリーズ構成という観点では、いまいちだよね(^^;。いやー、散々もったいぶっていた、プルートーとか出てきたと思ったら、うわ~、いまいちだー(苦笑)。レキにしても、いろいろ盛り上がってるのだけど、いまひとつ、なにか足りない予感なんだよなー。……まあ、結局、下巻次第なんだけど、さっさと続き出せー。
[ 2003.03.23 ]
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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
魔術士オーフェンはぐれ旅 我が聖域に開け扉(下) /秋田禎信 -
いよいよ最終巻。オーフェンを巡る恋模様はいったいどう決着がつくのか? くぅ~、クリーオウか、アザリーか、はたまた、ティッシかぁ、まあ、基本的には、シスコンだしなぁ~。と、そんなことを思いつつ、読み進めていると、……なっ、なんですとぉーーーーーーーーーっっっ!! <272ページ
もう、びっくりですよ、脱帽ですよ、凄すぎますぅ~~。まさか、こういう風にくるとは、思わなかったなぁ~~。いやまあ、正直、いろいろ物足りない部分も多いけど、シリーズ最終巻としては、これはこれで満足な完結編。<特に、東部編は、結局、シリーズ構成が悪かったんだよなぁ~。っていうか、わりとぼろぼろな気もするのだけど、あまり考えないでおこう(^^;
あと、あとがきの、オーフェン誕生秘話みたいな話も、なかなか面白くて、ぐぅ。いや、ほんと、最終巻としては、なかなか満足。って、まだ、無謀編が1冊出る、というのが締まらないけど
参考:
感想メモリンク → Earlさん、 永山さん、 十夜さん、 アトニークさん、 シロアキさん[ 2003.09.25 ]
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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
魔術士オーフェン・無謀編(13) これで終わりと思うなよ! /秋田禎信 -
「そこまで責任もてねえよ!」 これが素晴らしい、素晴らしすぎる。これぞ、オーフェンのラストを飾るのに相応しい。や、どこだったっけかー、と思って見直したら、そうだよ、『我が遺志を伝えよ魔王』だよ。他にも出てましたっけか。いや~、良かった。非常に良かったぁ~~。
そゆわけで、『オーフェン』無謀編も最終巻で、シリーズ全てこれで終了。先に本編のほうが終了して、ちとマヌケとも思ったのだけど、最後に、こゆ話が読めたことは、これはこれでよし。
参考:
感想メモリンク → 十夜さん、 電柱さん、 永山さん[ 2003.10.22 ]
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TOブックス
魔術士オーフェンはぐれ旅 キエサルヒマの終端 /秋田禎信 -
以前出てた『秋田禎信BOX』は積んだままになってたので、新しく出た単行本を買い直して読んでみたり。あの『魔術士オーフェンはぐれ旅』の続編。『オーフェン』と言えば、90年代富士見ファンタジア黄金期の象徴の一つという印象なのだけど、考えてみれば、終了したのが2003年なので、わりと最近まで続いてたんだよな。終盤の感想は、うちの日記にも ログが残ってる し。
なにはともあれ、この新章は、元シリーズ完結から1年後が舞台。キムラックが崩壊し貴族連盟と魔術士同盟の対立により混乱する世界。オーフェンはキエサルヒマ結界消滅の主犯として魔王と呼ばれるようになり、そして、オーフェンに置いていかれたクリーオウは……。と、無謀編のキャラも含めて各キャラ勢ぞろいでその後が書かれていて、とにかく懐かしい。ティッシもビックリしたけど、特にコギーがそうなっていて、ビックリ。ただまあ、わりと細かい部分は忘れてるな(^^;。……そして物語は、1年前から精神的に止まっていたクリーオウを主人公とし、その精神的な殻を破り、オーフェンに追いつくという構成になっているという、上手く元シリーズの完結から新章を繋ぐ内容になってるのがニクイねぇ。続きは新大陸か。どうなるんだろう。
[ 2012.02.06 ]
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TOブックス
魔術士オーフェンはぐれ旅 約束の地で /秋田禎信 -
オーフェンが主人公じゃないだと……。元シリーズから、20年後を描いた本作は、ティッシの息子・マヨールが主人公。いや、続編で子ども世代が中心になるのは、わりとありがちなパターンだけど、オーフェンでそういうふつーのことをやるとは思わなかったので、なんとなくショック。ティッシもオーフェンも子どもにストーリーを譲っている中、ひとり淋しいマジクが、すっごく落ち着くわ。<をい
そゆわけで、元シリーズから20年。新大陸で地位を固めたオーフェンのもとに、ティッシの二人の子どもマヨールとベイジットが《塔》の代表として訪問することに……。というわけで、子どもたちはわりとどうでもよくて<をい、いろんな意味で「大人」になったオーフェンとか、閑職に追いやられているプルートーとか、親になってるフォルテとティッシとか、そういう元シリーズのキャラたちの行く末のほうが、いろいろと興味深い一冊でした。というか、私の年齢的に、ふつーにオーフェンとかに思い入れするだろ。本作のオーフェンの年齢を考えると、同世代というかたぶん私より年下orz。
それはともかく、あのオーフェンが、自分の立場を考えて政治的な判断で行動するとか、それが、違和感無く年月の積み重ねを感じさせる描写になってるのが、ほんと凄いわ。娘を見守る姿なんかも凄いね。そしてマジク。元シリーズではマスコット的な立ち位置だったと記憶してるのだけど<をい、そんなに強かったっけか?(^^;。
[ 2012.03.01 ]
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TOブックス
魔術士オーフェンはぐれ旅 原大陸開戦 /秋田禎信 -
うーむ、新しいキャストで元シリーズと同じことがやりたいのかしらん? ただ、オーフェンに比べてマヨールは、いまいち力量不足で危なっかしい。オーフェンとクリーオウのコンビは、無茶してももっと安心感があったよなぁ。
前巻からさらに3年。マヨールは、恋人のイシリーン、そしてイザベラ教師とともに、再び原大陸へ……。と、魔王オーフェンですら手に余るような危機的展開。凄い、凄い展開すぎるっ。そして、クリーオウは、変わらずクリーオウらしく凄く和らぐ。懐かしい。そんな中、主人公のマヨールは、うん、やっぱり、すごく危なっかしくて不安すぎる。ティッシとフォルテの息子なんだから実力はあるんだろうケド、どうにも読んでて心配だ。オーフェンの三人の娘たちと比べても、頼りなくって仕方ないのだけど、なんだろう、この不安感。主人公補正がなかったら、すでに死んでそうに思えるのですが(^^;。いや、それだけ凄い闘いが描かれてるということなのだけど。
それにしても、マジクがやっぱり落ち着くなぁ。てか、ラッツベインとのやり取りが楽しくて、にやにやしまくりなのだけど、いい仲になることを想像すると、いろいろと怖いところが、またいいっ!!
[ 2012.03.02 ]
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TOブックス
魔術士オーフェンはぐれ旅 解放者の戦場 /秋田禎信 -
政治的な思惑のため、拘束されたオーフェンって、うわぁ。
《戦術騎士団》崩壊の責任をとって要職を辞任し拘束されたオーフェン。内戦の緊張高まる原大陸に、キエサルヒマから一隻の戦艦が到着する……。という感じで、いよいよ市民を巻き込み内戦勃発か?という展開だけど、単なる武力衝突ではなく、政治的な絡めてからくるのが凄いなぁ。アレだけ自由だったオーフェンが、政治的な事情で動かないとか、昔からすると想像できねぇ。そして、そんな緊張高まる中、オーフェンの三人の娘のなかで、いまいちわからなかったラチェットの天才ぶりが凄いんですけど。これじゃ、同じく頭脳担当のベイジットの立場がないよ(^^;。
それにしても、マヨールとイシリーン、ベイジットの危なっかしいこと、危なっかしいこと。読んでて不安でしかたねぇ。いや、オーフェンとクリーオウのコンビは、殺しても死なないような安心感があったのだけど、マヨールは一歩間違えると、すぐに死んでしまいそう。まだ、戦いは序盤だと思うのだけど、生き残れるのか、これ。
そして、巻末の短編。新シリーズではあまり出番のないコギーだけど、二人のつながりを感じさせるいいエピソードでした。無謀編のアホ娘ぶりを見てると、今の立場コギーは、まったく想像できなくて怖いのだけど(笑)。
[ 2012.04.25 ]
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TOブックス
魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防 /秋田禎信 -
燃える展開がすげぇぇぇぇぇっっっ!! キエサルヒマから突如来訪したリベレーターに対して、ずっと後手に回り、劣勢に陥っていた戦術騎士団と魔術学校。状況打開のため、ついにオーフェンが立ち上がるっ!! 要塞船との戦いが、すげぇ~~。
いやぁ、さすが、魔王様っ!! オーフェン、実力がダンチだな。いや、主人公であるはずのマヨールどころか、元十三使途のイザベラすらも霞む実力差で、オーフェン活躍は気持ちいいんだけど、ここまで強すぎると、物語上は、扱いづらいんじゃないかな? や、エドやイザベラも、本来は、化け物レベルの実力なハズなんだよなぁ。何故にここまで差がついた(笑)。中途半端な実力のマヨールは、なにがしたいんだか、作者はなにがさせたいんだか、わけわからん(^^;。
そしてどん底のベイジットは……、愛の村って、すげーセンスだな(^^;。もともと、『オーフェン』は変なセンスの作品だけど、新オーフェンは、ギャグ色の強かった無謀編の登場人物が普通に重要な役どころにいたりするので、なおさらギャグとシリアスの境界があいまいになってて、落ち着かない、変な感じになってるんだよな(笑)。
[ 2013.01.23 ]
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TOブックス
魔術士オーフェンはぐれ旅 鋏の託宣 /秋田禎信 -
うわぁ、凄いところで引いたと思ったら、次で最終巻かー。もっと続くのかと思ってた(^^;。
そゆわけで、リベレーターの要塞船は破壊したものの、復活したアイルマンカー結界。結界に囚われてしまったマヨールたちの運命は!? という感じで、うわぁ、イザベラが……。や、オーフェンのガチバトルで魅せた前巻と違い、駆け引き的な部分が多い今巻だけど、昔バカやってた登場人物たちが、各組織の要職について政治をやってるってのが、いまだに違和感あるな(笑)。オーフェンが魔王をやってるのはともかく、マジクがオーフェンに次ぐ最強の魔術士になっていたり、コギーが原大陸派遣警察隊の長官をしてたり、ほんと冗談としか思えないような布陣だよなぁ。そして、オーフェン亡き後の組織の心配とか、そこまで話にでてくるかー。
ただ、ストーリーのほうは、旧オーフェンとやってることは一緒で縮小再生産的な印象が否めないのががが。いきなりオーフェンと違うことやられても、それはそれで不満に思うんだろうケド、うーん、なんか物足りないよねー。
[ 2013.06.09 ]
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TOブックス
魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(上) /秋田禎信 -
いよいよシリーズ最終章の上巻。下巻を読まないと、なんとも言えないような内容だけど、とりあえず、新キャラのマルカジットが、強引にシリーズを纏めるために出てきたようにしか見えなかったり(^^;。とにもかくにも、あと一冊で終わりかー。
[ 2014.06.08 ]
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TOブックス
魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下) /秋田禎信 -
90年代の富士見ファンタジア文庫の全盛期を支えたライトノベル『魔術士オーフェンはぐれ旅』が、20年かけていよいよ完結。短編集のほうは続くらしいけれどなー。富士見ファンタジア文庫時代が第一部(東部編)、第二部(西部編)、TOブックスに移行し、今回完結したのが第四部だけど、……いまいちよくわからなくてスッキリしないラストだ(^^;。というか、第四部はなにがやりたかったんだ?
や、第四部の「読者と同じように歳を取ったオーフェンたち」という試みは面白かったけれど、物語的には、やっぱり第一部もしくは第二部で完結していると思うのですよ。第四部ではなく、素直に、マヨールとベイジットを中心とした新シリーズとして描いていたら、もっと別の物語になっていたんじゃないかと思うのだけど、結局、「オーフェンたちは今」という話でしかなかったなー、というのが、ちと残念。まあ、『オーフェン』のその後が描かれただけで、この第四部は価値があるというか、そこにしか価値がないというか。
[ 2014.06.09 ]