Google vs セカンドライフ
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アスキー アスキー新書
Google vs セカンドライフ 3Dウェブ仮想社会の覇権争い /山崎秀夫 -
筆者は野村総合研究所主席研究員。わかりやすく説得力のある内容で、新書としてはかなり書けてる予感。なかなか面白かったです。……ただ、タイトルは内容とあってなくて、あくまで、セカンドライフを中心にメタバース(3Dウェブ仮想社会)上での、今後のビジネスモデルについて考察する、というものなのんな。
以下、メモ。
- セカンドライフは、「コミュニティ形成が弱い」というのが大きな特徴であり、弱点
- そのため、コミュニケーションを求める10代20代は少なく、30代中心の年齢構成、そして、リピート率が非常に低い(15%程度、mixiだと70%)
- リピート率が低いため、セカンドライフに閉じたアプローチは効果が薄い。ビジネスを成功させるには、メルマガやホームページと組み合わせて、きちんと戦略を組み立てる必要がある
- ビジネス利用で意識すべきなのは、第三者と一緒にいることによってコミュニケーション効果を促す「メアプレゼンツエフェクト」と、アバターのニーズとアバターを操作するユーザーのニーズの違いを明確化すること
- 具体的には、教育や研修、遠隔ミーティング、窓口相談などが向いている
- メタバースを普及させるには、アバターの標準化が重要
- セカンドライフはサーバのオープンソース化を行い、デファクトスタンダードを狙っている
- ホロデッキの技術は既に現実にあり、近い未来に、3Dインターネットが基本になる
- 2011年には 8割の人が 3Dインターネットに参加するとの予測がある
- 現在のウェブページは、3Dインターネットから二次的にアクセスするようになると予想されている
[ 2007.10.15 ]