好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!

KADOKAWA 角川スニーカー文庫
涼宮ハルヒの直観 /谷川流

ミステリー、めんどくせーーーっっっ!!!!

『涼宮ハルヒ』シリーズ、9年半ぶりの新刊。三篇含む短編集だけど、「あてずっぽナンバーズ」「七不思議オーバータイム」の二つはページ数も少なく、メインは書下ろしの「鶴屋さんの挑戦」。

その「鶴屋さんの挑戦」はミステリー仕立ての作品というか、うわぁ、こんなミステリファン以外おいてけぼりな内容を『ハルヒ』でよくやるよ。いや、『ハルヒ』らしいといえば『ハルヒ』らしいし、それよりも、いかにも谷川流らしいけれど。でも、本来広い読者向けであるべき『ハルヒ』で、めちゅくちゃ狭いミステリファン向けの話を書いてどうするよ(笑)。

私はミステリに造詣が深いわけではないので、個人的には微妙な内容だったけれど、ただ、物語の先を感じさせる内容なのがよかった。一応、谷川流も、『ハルヒ』の続きを書くつもりなのかなぁ。再スタートと銘打っているわけではないし、次は何年後だ?って感じだけれども。

[ 2020.12.07 ]