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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
螺旋のエンペロイダー Spin3. /上遠野浩平 -
なにこのクライマックス感っ!! 人が変わったように本気の虚宇介に、暗躍しまくりの流刃。他のキャラたちも入り乱れての真剣な戦い。才牙兄妹の秘密にも迫り、また、統和機構の有名な幹部たちも姿を見せ、うわぁぁぁぁ、これだけ盛り上げるだけ盛り上げて、まだ、続くだと……。なんと贅沢なっ。
世界の全てを征するといわれる“エンペロイダー”の秘密にまつわるシリーズ第三弾。理不尽な命令に怒り、統和機構有数の実力者・カチューシャ、そして、母・真幌へ迫る虚宇介、一方、流刃の暗躍でスクールのメンバは虚宇介との対決を先鋭化していく……。といった感じで、人が変わったように本気の虚宇介が凄い。妹のそらと対立してまで、なんで、こんなに怒ってるんだ?虚宇介。<をい。そして、枢機王・流刃の巨悪としての立ち振る舞いも凄いのだけど、本来は、人類の敵が虚空牙で、それと対峙しようとしてるのが枢機王、なんだよな(^^;。……そして、詩歌が愉快な決心をしてるのですが、どこに行こうとしてるんだ小学生女子っ!! ふつうなら、すでにクライマックスで、すぐに終わってもおかしくない舞台装置を用意して、まだ続くんだ、この物語。ほんと凄いな。続きも楽しみすぎるっ!!
[ 2015.12.16 ]