ブギーポップ


メディアワークス 電撃文庫
ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生 /上遠野浩平

織機綺、準主役~~~っ!!
って、言うのは言い過ぎだけど(^^;、全編を通して織機の存在感が強まってたのは、『VSイマジネーター』以来だよねん。やっぱ、織機、めちゃくちゃ好き~(*^^*)。

それにしても、突然、漢(おとこ)のロマン炸裂なテイストになったなぁ。特に、健太郎の描写がイカス~。やぱし、亨とかフォルテッシモとか、漢くさすぎるよね(^^;。

…しかし、全体的に、シーン毎の情報量は減ってるし、伏線もひねりがない。正直、シナリオ構成は、もはや練りこみの甘さを露呈してきてる気がするなぁ。ラストのアレとかも、ああいう書き方してたら、蛇足以外の何物でもなく、もっと、ストーリーに潜ませなくてはダメだと思うのだけど。……もしかして、ファンの拡大に伴って、大衆受けにわかりやすくとかの指示が出てるのかしら? それとも、ここら辺が作者の限界? うみゅ~。

[ 2000.02.08 ]


メディアワークス 電撃文庫
ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド /上遠野浩平

とりあえず、人物表とか欲しいぞ。っていうか、素直に、『エンブリオ』辺り?だけでも、読み返せってことか? って、時間軸もわけわからんし、ああっ、もう。<今回は、“炎の魔女”な話なので、わりかし始めに位置する模様

というわけで、相変わらず、おもしろい『ブギーポップ』最新作。前半、かなり痛まりな感じだったけど、後半はそうでもないし、敵もべたべただったし、ちと、……いや、十分、面白かったです。朱巳x凪さいこー。ぐぅ。でも、初期の頃のおもしろさはないし、最近のヤツでは、[文庫]『冥王と獣のダンス』のテイストの方が好きなんで、やぱし、ちと不満はなくもないかも。

[ 2001.02.11 ]


メディアワークス 電撃文庫
ブギーポップ・アンバランス ホーリィ&ゴースト /上遠野浩平

なにも、ブギーポップシリーズでやることないよなー、という気がひしひしと。いや、ブギーポップも炎の魔女も、一応、顔は出しているけど、別にいなくても、ストーリー上、特に、問題なさそうだし。……なにより、こういう話は好きなのだけど、ブギーポップでこういう話だと、ちと、求めるものと違うので、いまいちな感覚が強いし。素直に、あの二人にもっと注力して、別シリーズにしたほうが良かったのでは。

[ 2001.09.12 ]


メディアワークス 電撃文庫
ブギーポップ・スタッカート ジンクスショップへようこそ /上遠野浩平

うわ~、そうきたか~。や、今後がめちゃ楽しみ~~。

って、この巻自体は、そういうわけで、今後へのネタ振りというか、書きたかったのは、最後の数ページだけだよな、という内容なので、いまいち。そもそも、登場人物や、ネタの割には、展開は地味でバレバレで工夫もなくて、正直、「上遠野浩平にしてはかなり下手」という内容だと思う。もうちょっと、エンターテイメントとして楽しませてくれるか、さもなくば、構成が凝ってたりしても良いと思うんだけど。

でも、某執事は、かっこいいよね~~。もちっと、出番が多ければいいのにー。

[ 2003.03.10 ]


メディアワークス 電撃文庫
ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス /上遠野浩平

『ブギーポップ』の魅力と言えば、第一に織機綺であり、第二に末真さんであり、あとはついでに、炎の魔女だったりイナズマだったりするわけだけど、うきぃ~~~~、織機綺ですよ、織機綺ですよ、織機綺ですよぉ~~~

って、でも、どうせ織機綺を出すなら、もっと、正樹とのいちゃいちゃらぶらぶを書かんかいっ!! そもそも、ストーリー的には、あくまで次巻への繋ぎという側面が強く、正直、いまひとつ。というか、この内容で続刊がまた数年後とか言ったら怒るぞ。さっさと続きをだせ~~。

[ 2005.04.12 ]


メディアワークス 電撃文庫
ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟 /上遠野浩平

好き。いや、こういう恋愛モノって、凄く好きだわ~~。

そゆわけで、幼なじみモノ。統和機構に対しようとする少年と、幼なじみの少女が、哀しい運命に立ち向かう話。ついでに、ブギーポップも積極的に大活躍。や、今回のブギーポップの立ち位置が、ちょっと異質なのも興味深いのだけど、それは置くとして、こういう定番な恋愛ストーリーは好きだわ~。読み終わった後に、口絵のカラーイラストを見るとせつなさで泣けてくるよ。ほんと、いい話しだねぇ~。

……しかし、本編もいろいろ煮詰ってるこの期に及んで、いかにも番外編な内容を入れるのは、確かに、凄いよな。って、ブギーポップが積極的にストーリーに絡んでいるのに、番外編にしか見えないのって一体(^^;

[ 2006.04.15 ]


メディアワークス 電撃文庫
ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド /上遠野浩平

素晴らしいのだけど、物足りないなぁん。や、せっかく泣ける話なのに、結局、いつも通りの『ブギーポップ』になってるだけなのが、にんとも。どうせなら、もっと切なさを強調するような内容にしてくれればいいのにぃ。

館川睦美と小守時枝は小学生からの親友同士。そんな二人は、大学入学を目前に控えたある日、中学時代の同級生、真下幹也と再会する。三年ぶりに再会、しかし、時枝は幹也への、幹也は睦美への、秘めた想いを未だ抱いたままだった……。というわけで、三年前の事件と、せつない三角関係の話。一年半ぶりの『ブギーポップ』の新刊でしたが、いつも通りの『ブギーポップ』でした。まあ、時間軸は過去に戻っているし、織機綺は出番が少ないし、炎の魔女やイナズマはそもそも出てこないしで、内容的には、わりと地味かしらん。これはこれで悪くはないんだけど、やっぱ、久々の新刊がこれでは、ちょっと物足りないよなぁ~。

[ 2008.01.17 ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ブギーポップ・ダークリー 化け猫とめまいのスキャット /上遠野浩平

ブギーポップシリーズとしては、約2年ぶりの新刊。統和機構がらみの話は『ヴァルプルギスの後悔』のほうで進めるということかしらん? 統和機構の話は、まったく進展がなく、実質的には読みきり短編なのんな。……それにしても、フォルテッシモ、なにしに出てきたんだ(^^;。

最強のフォルテッシモvs無敵のスキャッターブレインっ!! って、フォルテッシモ、役に立ってねぇ(笑)。……基本的には、進と以緒の幼なじみを軸としたお話なんだけど、せつなさに訴えるわけでもバトルに盛り上がるわけでもなく、私的には、いまひとつ物足りない。や、ブギーポップのいつものキャラの中では、フォルテッシモがメインを張る話なのに、そのフォルテッシモが残念な活躍しかせず、まことにガッカリだっ!!

[ 2009.12.14 ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト /上遠野浩平

意地の悪い友情ストーリーで、なんだか、久しぶりにブギーポップらしいブギーポップを読んだような感じ。まあ、単に、藤花とブギーポップの出番が多いので、そう感じるのかしらん(^^;。ブギーとプーム・プームの会話がしびれるぅ~~。

心の底の願いが叶うという「レモン・クラッシュ」。その噂話によって集まった、藤花を含む少年少女六人の友情ストーリー。やっぱり面白いのは、変な人間関係の中で交わされる愉快な会話だよなぁん。「類は友を呼ぶ」というか、どういうグループだっ!! 二転三転するストーリー展開も面白い面白い。……しかし、藤花とブギーの関係は、いったい、どうなってるんだ(笑)。

[ 2011.02.02 ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ブギーポップ・ウィズイン さびまみれのバビロン /上遠野浩平

末真さん、なに強引に絡もうとしてますか(^^;。……てっきり、少女三人の切ない友情物語を強調する作りになるかと思ったら、そこまで切ないわけではなく、もったいない。序盤の"私"の正体についての仕掛けと言い、三人揃ってからのやり取りといい、魅力的な部分の多い作品なのだけど、ただ、終盤は、強引というか、ちょっと雑な印象。

記憶を失った私。黒の帽子とマントの入ったスポルディングバックを持つ私は、誰なんだろう……。という感じで、ブギーポップの衣装を持ち記憶を失った私が、出会った少女たちと三人で、自分の記憶を取り戻そうとする話。いかにも一時的に見える、三人の友情が、切ないながらも暖かく、少女たちの友情が素晴らしい青春ストーリーとしておもしろい。末真さんとの霧間誠一談義もいいねー。……だけど、本来だったら、もっと、切なさ強調する作りにするんじゃないの? ちょっともったいないなー。あと、末真さんの絡み方がちょっと強引だよなー。いや、末真さん、好きだけどさー。

[ 2015.12.19 ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ブギーポップ・チェンジリング 溶暗のデカダント・ブラック /上遠野浩平

新刻敬っ!! 新刻敬っ!! ブギーポップシリーズのたくさんいるヒロインの中では、一二を争って人気のある風紀委員長・新刻敬の主役回ですよっ!! まあ、大ヒロイン・織機綺には勝てないけどな。<をい。その新刻敬が無敵のMPLS相手に大立ち回りっ!! 巻頭イラストの新刻敬もエロイっ!! 素晴らしいっ!!

そゆわけで、今日も今日とて風紀委員活動を行う新刻敬は、宮下藤花をストーキングする視線を見つけ……。と、ブギーポップを狙うMPLS相手に新刻敬が大活躍する話。最近のブギーポップシリーズでは、女の子の友情にフォーカスを当てることが多いことも思うのですが、今回も、ゲストヒロインにストーカー・塩多樹梨亜を迎え、きゃぁ~~~~~~。いや、正直、塩多樹梨亜は、イラスト的にもいかにも手抜きで、あまり魅力的には書かれてないのだけど、そんな樹梨亜に、うわぁぁっ、なんか美味しいところ持っていきまくりだな、塩多樹梨亜っっっ!!

あと、久しぶりに竹田先輩が出てきて理不尽に巻き込まれるのもおもしろかったけれど、竹田先輩、もともとブギーポップシリーズの主人公格じゃなかったっけ!? もう完全に、そんな雰囲気がなくなってるわけですが(^^;。……しかし、遠くから見つめているとストーカー扱いされる時代になったものだなー。

[ 2015.12.21 ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ブギーポップ・アンチテーゼ オルタナティヴ・エゴの乱逆 /上遠野浩平

織機綺っ!! 織機綺っ!! ブギーポップの真のヒロイン、最強ヒロインの織機綺のメイン回っっっ!! 織機綺が魅力的で可愛すぎるということで、統和機構内部の二つの陣営が、その織機綺を勧誘合戦をするという内容。もう、徹頭徹尾、織機綺を中心にめぐる展開ですよ。素晴らしいっ!!

物語は、織機綺のメイン回ということで、谷口正樹が織機綺のために蹴られ傷つき活躍するのだけど、谷口正樹が凄い、というより、谷口正樹の都合のいいように話が進みすぎて無理があるだろ(笑)。でもまあ、織機綺が登場してれば、なんでもいいや。恋人を思って空回りする、不器用だけど一生懸命な織機綺と谷口正樹はいいねっ。

織機綺だけでなく、幼女姿のミニマムもまた素晴らしい。お兄ちゃん娘かよっ!! ロボット将軍との絡みがめちゃくちゃいいね。ロボット将軍も、やっぱ、楽しいキャラだよなぁ。……もちろん、ブギーポップもわけありにブギーポップしていて、非常に読んでて楽しい一冊でした。や、織機綺も今後はもっと統和機構絡みの話に絡んでいくのかしらん?

[ 2016.04.28 ]


KADOKAWA 電撃文庫
ブギーポップ・ダウトフル 不可抗力のラビット・ラン /上遠野浩平

私の好きな炎の魔女こと霧間凪のメイン回かと思ったら、羽原健太郎vs九連内朱巳が中心で、凪は期待してたような活躍をしてくれない。がっかりだ。いや、健太郎も九連内朱巳も凪に近い人間同士の戦いではあるんだけど、二人とも面識とかはなかったんだっけか。ブギーポップシリーズを読むと毎回思うのだけど、シリーズも長い上にキャラも多いので、いろいろと忘れてる……。

凪、健太郎、九連内朱巳の誰かがブギーポップと対決する、ということも当然なくて、わりと古くからのビックネームを揃えてきたわりに物足りない。いやー、健太郎の立ち位置が大きく変わって、今回は、あくまで今後の展開への布石のためだったような気もしなくもないけど、そもそも、ブギーポップシリーズは、物語が大きく動くとは思えないしなー。

[ 2017.08.19 ]


KADOKAWA 電撃文庫
ブギーポップ・ビューティフル パニックキュート帝王学 /上遠野浩平

末真和子、大・活・躍っ!!

魅力的なキャラが多いブギーポップのシリーズで、末真さんも凄く好きなキャラの一人なのだけど、その博士こと眼鏡っ娘の末真さんが大活躍するの巻。目に見える特殊能力があるわけでもないのに、頭脳と度胸で統和機構の合成人間と対峙する展開。素晴らしいっっっ!! ……そいえば、末真さんってまだ候補扱いだったと思ったのだけど、統和機構の中枢になるのって、もう確定でしたっけ??? ブギーポップシリーズは、毎回読むたびに、キャラやら細かい設定を忘れてる(汗;。

末真和子メイン回なので宮下藤花も出番が多いのだけど、ブギーポップさん、今回、やたら積極的に出てきてませんか? いやぁ~、親友設定とはいえ、末真さんのこと好きすぎだろっ。やっぱりブギーポップシリーズは、主役級の女子高生勢が活躍する回のほうがめちゃくちゃおもしろいな。

[ 2018.05.04 ]


KADOKAWA 電撃文庫
ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき /上遠野浩平

綺~っ綺~っ綺~っっ、織機綺っっっっ!!

今になってスプーキーE死後の織機綺の物語かっっっ!! いきなり『VSイマジネーター』の少しあとぐらい?の話が出版されてきたので、ちと当惑を覚えざるをえないのだけど(^^;、それでも、織機綺メインで炎の魔女こと霧間凪が活躍する話であれば、これが面白くないわけがないっ!! いや~、やっぱ、織機綺と霧間凪は、魅力的なキャラの多いブギーポップシリーズの中でも、特に素敵だわぁ~~~。この魅力的なキャラ二人に加えて、今回はあのイマジネーター絡みの事件なので、マジすげーおもしろいわっっっ!!

物語のほうは、スプーキーEの死の真相を探りに統和機構の合成人間が派遣され、その調査に綺や凪が巻き込まれていくという話。ああ、読むまでにちょっと積んでたのだけど、出版されたの『ブギーポップ』の新アニメ放映直後だったっけか。だからこの内容なのかしらん? ……今になって、織機綺のこういう話をぶちこんでくるか?と多少もやもやする部分はあるけれど、まあ、織機綺メインだし、ハンバーガーのエピソードも良かったので、悪くはないか。そして、今回、ブギーポップさんがやたらお茶目だったんですけど、あんなキャラでしたっけ?(笑)

[ 2020.08.14 ]


KADOKAWA 電撃文庫
ブギーポップは呪われる /上遠野浩平

4年ぶりの『ブギーポップ』。今回は、炎の魔女こと霧間凪に、眼鏡っ娘博士の末真さん、そして、風紀委員長の新刻敬が登場。いつも言ってる気がするけど、『ブギーポップ』シリーズはキャラがホント魅力的で、マジ素晴らしい。いやー、『ブギーポップ』での一番のお気に入りは織機綺なんだけど、霧間凪も末真和子も新刻敬もマジ好きなんよ。

で、物語の方は、深陽学園に蔓延する「呪い」にまつわる事件をそれぞれの登場人物の視点から重層的に描くというモノ。いやー、一つの事件を、視点を変えながら描きつつ、少しずつ謎に迫っていくこの構成もまた素晴らしい。そして、相変わらず、水乃星透子と百合原美奈子の影がチラつくのも、いかにも『ブギーポップ』らしくていいよね。まあ、『ブギーポップ』は、永遠にイマジネーターから進んでいない気もするんだけどさー。いや、進んでるのかもしれないけれど、上遠野浩平もあっちこっちで書いていて、今、最新の状況が描かれてるのはどこ?

[ 2023.09.24 ]