鋼殻のレギオス


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオス /雨木シュウスケ

狙ったような設定と王道を行くストーリー展開。それをきちんと魅力的に仕立ててるんだから、なるほど売れるわけだ。今、富士見が一押ししてる作品でしたっけ?

TV CMをやってたり、なにかと見かけるので買ってみました。逃げるように故郷から遠く離れた学園都市ツェルニに入学したレイフォン。一般科のふつーの学生として新しい生活をはじめようとしたやさき、過去を知る生徒会長にムリヤリ武芸科に転科させられ、もうやりたくないと思っていた武芸をやらされるハメに……。や、王道万歳っ!! 非常に基本に忠実で、期待通りに展開するストーリーが、ほんとに面白かったです。「この場面だと当然こうだろう」という期待が確実に描かれる気持ちのよさっ!! いやぁ、熱い内容でラブもあり、青春ですよ、青春っ!!

ただ気になったのは、キャラの作りが記号に頼りすぎていて、まともに描けてないのはちょっと(^^;。いや、1巻なので、まだキャラが定まってないだけかしらん? あとは、狙ったような設定はパッと見はカッコイイんだけど、あまりに無理が多くて説得力の欠片もないのはなー。まあ、細かなことは気にするなっ!! ということなのかねぇ。

[ 2007.03.05 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオスII サイレント・トーク /雨木シュウスケ

ああああああっ、なんでそれで、ラブコメ方面に行かないんだぁ~~。

レイフォンに恋心を抱くメイシェンは、偶然、レイフォン宛の手紙を手にする。その手紙は、レイフォンの幼なじみの少女・リーリンからのものだった……。という内容なのだけど、ええい、さっさとレイフォンを廻る、メイシェンvsリーリンvsフェリvsニーナの四つ巴のラブバトルに発展しやがれ、こんちきしょうっ!! 今のところストーリーにおける恋愛の位置付けが、、シリアスなストーリーを明るく見せる演出程度にしか使われてないのがなぁ~。残念無念。

それにしても、前巻でアレだけ圧倒的な強さを見せたレイフォンを、違和感なく生徒同士の闘いに織り込んだ描き方には、めちゃ感心しました。いや、あそこまで力量の差があったら、ふつー格闘モノとしては破綻するしかないと思うのだけど、上手くニーナの悩みに転換して、むしろ道具立てとして、上手く使ってるのんな。や、次巻も楽しみです。

[ 2007.03.21 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオスIII センチメンタル・ヴォイス /雨木シュウスケ

フェリ、あざとすぎるだろっ!!(笑)。や、一応、期待していたメイシェンvsリーリンvsフェリvsニーナのラブバトルに進んでいくのか、そうなのかっ!! ……それなら、もちっとニーナ隊長にも頑張って欲しいところ。あと、メイシェンももっと美味しく描けると思うんだけどなぁ。

学園都市ツェルニの前方に発見された廃都市。レイフォンたち第十七小隊とレイフォンに敵意を抱くゴルネオたち第五小隊は、共同で廃都市の調査に向かう。一方、故郷に残るリーリンにも危機が……。と、内容的にはストーリーに新たな要素を加えて話を膨らませるだけで、なにも解決せずに待て次号っ!!というもの。続刊次第ではあるのだけど、もともとカッコイイけどツッコミどころは多い設定&ストーリーなので、さらに新しい要素を付け加えて、それできちんと処理できるのか、ちと不安だなぁん。

[ 2007.04.18 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオスIV コンフィデンシャル・コール /雨木シュウスケ

はうぅぅぅ~~。もうもう、ミュンファ素晴らしぃ~~~~。や、眼鏡っ娘ですよ、眼鏡っ娘っ!! そして、めちゃくちゃ人見知りしますよっ!! くぅ~~~、めちゃ堪らない新キャラですっ!! ……ついでに、ニーナ隊長もいい感じになってきましたよぉ。そして、リーリンもそう来るかぁ~。

グレンダンが誇るサリンバン教導傭兵団が学園都市ツェルニへ。彼らが探す廃貴族とは? そして、シャーニッドがかつて属していた第十小隊と違法酒の関係は? といった内容。まあ、もはや粗が盛りだくさんで、頭を使わずバカにならないと、とてもじゃないけど読めない代物になっちゃってるのだけど、逆に、深く考えずに読むと、めちゃくちゃ面白い。なんと言っても、ミュンファ~、ミュンファ~、ミュンファぁぁ~~。……これで、もっとラブ寄せしてくれれば、最高なんだけどなぁ。というか、ここまでツッコミどころが多いと、もはやラブ全開にでもしないと、商品として成立しない予感が(^^;。

[ 2007.04.19 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオスV エモーショナル・ハウル /雨木シュウスケ

おもしろい、おもしろいっ。特に、合宿の朝のやり取りが、さいこーーーーっ!!

そゆわけで、レイとん一行は二泊三日の合宿へ。レイとんを巡るニーナ、フェリ、メイシェンの戦いの行く先は? 深夜の密会はどうなる? といった感じで、いやぁ、おもしろかった。この作品は今回みたいに、変にスケールを広げずに、レイフォンのごく周辺の仲間たちだけを多少コミカルな演出で描いた方がおもしろいと思うのだけどなぁ。といっても、次回はキビシイ内容なのかしらん? リーリンも本格参戦して、もっと軽い内容になってくれると嬉しいんだけどなー。

[ 2007.05.05 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオスVI レッド・ノクターン /雨木シュウスケ

第二部スタートということでいろいろなネタを仕込んでるだけなので、この巻だけではにんとも。ただ、今までは設定を拡大すると粗が目立って酷くなるので、ちと不安だなー。

グレンダンを旅立ったリーリンは、立ち寄った学園都市マイアスで奇妙な事件に巻き込まれる。一方、行方不明のニーナを想い、心を傷めるレイフォンとフェリは……。というわけで、いきなり第二部スタートで新たな設定が追加されまくり。正直、消化不良になっちゃってるのだけど、まー、次巻次第かなぁ。や、いよいよ合流しそうなリーリンに期待ということで。

参考:
感想メモリンク → notDoさんhobo_kingさんdeltazuluさん永山さんmizunotoriさんsomaruさんゐんどさんiris6462さん

[ 2007.05.21 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオスVII ホワイト・オペラ /雨木シュウスケ

いくらレイフォンとはいえ、さすがに、そりゃ無理だろぉ~~~。いや、おもしろいんだけど、やっぱり、説得力の持たせ方に疑問を感じるんだよなぁ。私的には、もうちょっと、なにがしかのシーンを追加して、描写なり説明なり伏線なりを追加した方がいいと思うんですがっ。まあ、ハイアとの戦いはさほど重要ではないので、それでもいい気はするけど。

そゆわけで、迫る都市戦っ。相手はリーリンの滞在する学園都市マイアス。都市戦はどうなる? そしてリーリンは無事再会できるのか? ついでに、サリンバン教導傭兵団のハイアにも動きが……。というわけで、レイフォンを巡るラブバトルに、いよいよリーリン本格参戦かっ!? というところなんだけど、なんだか、メイシェンの影がひたすら薄くなっているのが気になるところ。もう、リーリンvsニーナvsフェリの三つ巴で進むのかしらん。何はともあれ、いよいよ続きが楽しみですっ!! ……や、変に話を広げずに、レイフォンの周辺だけを書いてくれればいいんだけどなぁ。

[ 2007.10.21 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオスVIII ミキシング・ノート /雨木シュウスケ

番外編的な短編集。「イノセンス・ワンダー」のメイシェンvsフェリは良かったけれど、それ以外は、可もなく不可もなく、いまいち印象に残らないかなー。正直、ネタとしてはありだと思うケド、所詮、番外編で、本編には劣る予感。特に、過去編はいまいちかしらん。……まあ、リーリンが、いよいよレイフォン争奪戦に本格参戦ということで、次巻が楽しみです。

[ 2008.03.22 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオスIX ブルー・マズルカ /雨木シュウスケ

リーリン、強すぎだろっっっ!! いや、リーリン参戦で、いよいよレイフォン争奪戦も盛り上がるのかと思ったら、いきなり、ニーナもフェリもメイシェンも雑魚キャラ扱いですよっ!! いったい、何のためのハーレム展開だったんだっ!! ……裏切ったな、俺の期待を裏切ったなっ!! くそぉ~~~~~~~~~っっっ!!

そゆわけで、リーリンがツェルニに来て三ヶ月。レイフォンとリーリンの絆の深さに、もはや戦意喪失のメイシェン。ニーナとフェリも傍で見守るだけで精一杯だった……。という感じで、とうとうリーリンが合流し、それに伴い、徐々に見え隠れしつつあるグレンダンの思惑&世界の秘密。う~ん、やっぱり、このシリーズ、パーツはいいのだけど、全体的な設定やシリーズ構成の組み立てが下手なんだよなぁ。もっと、レイフォンの半径1mの世界で、いちゃいちゃラブラブしてればいいのに。佳境を迎えつつある展開は、ちと不安なんだよなぁ。

[ 2008.06.24 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオスX コンプレックス・デイズ /雨木シュウスケ

あー、短編なら短編で、きちんと本編と分けて欲しいなー。あと、この作者の人は、正直、器用じゃないと思うので、シリアスとコミカルを混ぜたり、裏で設定を匂わせたりするのは、止めた方がいいと思ったり。ゴミ

バレンタイン風イベントを中心とした雑誌掲載分の短編集+書下ろし。バレンタイン風イベントは、くだらないだけで、残念ながら、私には楽しませんでした。まあ、そこら辺は好みだから仕方ないんだけど、でも、それなら、他の富士見ファンタジア文庫の作品と同じように、本編と短編集で、別扱いして欲しいなー。あと、酷いと思ったのは書き下ろしの「槍衾を往く」で、こー、もともとレギオスの設定って粗が多いと思うんだけど、加えてこの短編は、まったく説明が下手。なんだか、作者の自己満足のせいで、無駄に意味不明になってる印象なのよ。もしかして、『レジェンド・オブ・レギオス』(→感想) の最新刊を先に読んどけば、印象も変わったのかもしれないけど、別作品を読むことが前提と言うんだとしたら、それはそれで酷いだろ。

[ 2008.09.28 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオス11 インパクト・ガールズ /雨木シュウスケ

なんですかっ、このラブバトル全開の内容はっ!! 素晴らしい素晴らしい、もっとヤレっ!!

本妻・リーリンの登場により、焦るメイシェン&フェリ。そして、ニーナもまた、無邪気にレイフォンに迫るっ!! という感じで、ラブです、ラブコメですっ!! うわぁ~、めちゃくちゃおもしろすぎるぅ~~。いや、今回は、またも短編集なのだけど、レイフォンを取り巻く恋愛を中心にネタにしていて、とにかく楽しすぎる。やっぱ、このシリーズは、下手に話を大きくせずに、レイフォン周辺のキャラをメインに描いてるのが、一番おもしろいと思う。今回は、いつもは影の薄いメイシェンも頑張ったっ!! ニーナとフェリの話もギャグ寄りだけど、笑った笑った。マジに楽しい一冊でしたぁぁぁーーっ!!

[ 2009.01.04 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオス12 ブラック・アラベスク /雨木シュウスケ

不幸なのは、作者の「やろうとしていること」と「実際にやれてること」の間に隔絶された違いがあるということだ。そして、『レジェンド・オブ・レギオス』(→感想) を読んでないと、明らかに意味不明なのに、これを通した編集は、いったい、なにを考えてるんだ? これを機会に、外伝も含めて全部買えってこと?

いや、「あれを読んでないと話の筋が理解できないとかそういうのはないようにがんばっています」と、あとがきに書かれてるのだけど、えっと、努力の形跡が微塵もなく、むしろ、『レジェンド・オブ・レギオス』の続きが、そのまんま本編に合流してるんですが(^^;。『レジェンド・オブ・レギオス』の主要キャラはふつーに出てくるし、『レジェンド・オブ・レギオス』の設定が説明もなく使われていたりして、何度も大笑いしたり。<をい。……いや、これだったら、『レジェンド・オブ・レギオス』は、『鋼殻のレギオス』名義にして富士見ファンタジア文庫から出し直したほうがいいんじゃね?

まあ、それはともかく、ラストがかっこえぇぇぇっ!! というか、主にフェリが(^^;。……ただ、キャラクター小説な部分は、すごく面白い作品なんだけど、SFやファンタジーな部分はやっぱり下手な作者の人なので、こー、世界の謎に近づいてくると、ちょっと微妙になっちゃってるのは、残念無念。

[ 2009.03.28 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオス13 グレー・コンチェルト /雨木シュウスケ

おぉ~~、いままでは、やたら思わせぶりで意味不明な書き方だったのが、いきなり解説モードになってるぅぅぅぅぅっ!! ……って、なるほど、あとがきによれば、次巻で第二部完ということなので、話を畳みにかかっているのかしらん。

グレンダンへ帰ったリーリン。一方、グレンダンへ連れ去られたニーナは、王家の一人クラリーベルと出会い、そして、レイフォンも二人を連れ戻すため、グレンダンへ……。という感じで、いよいよ物語は、レイフォンの故郷であり、世界の謎の中心であるグレンダンへ。まあ、SF的な世界感の出来が悪いのは相変わらずなのだけど、なにはともあれ、次巻でいよいよ決着かぁ。楽しみ楽しみ。……しかし、第二部完ということは、第三部もあるということ? ここまで変に話を広げてしまって、第三部こかどうなるんだろ?

[ 2009.06.09 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
鋼殻のレギオス14 スカーレット・オラトリオ /雨木シュウスケ

レイフォンがヘタレすぎる件。

第二部完。絶望的なほど巨大な敵にグレンダンの総力挙げて立ち向かうというメチャ燃える展開のハズなのに、さっぱり盛り上がらない不思議。う~ん、この作者の人には、ここまで大きい展開を書くには、やっぱ、ぜんぜん力量が足りてないんじゃないかなぁ。何度も書いてる気がするけど、素直に、レイフォンの半径1mの物語だけを書いてりゃいいのに。

[ 2009.10.09 ]