疾走れ、撃て!


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疾走れ、撃て! /神野オキナ

うわぁ~、うわぁ~~、神野オキナの作品の中ではシリアス寄り。しかも、ラブコメ。神野オキナはわりとデフォ買いしてるのだけど、その神野オキナ作品の中でも、めちゃくちゃ好みですよぉ~~。

そゆわけで、戦争中により、徴兵制で中学卒業後に軍隊への入隊を強いられる世界。新兵として入隊した少年少女たちの、恋と戦いのお話。というわけで、いやぁ、幼なじみで豪快な少女であるミヅキと、無表情系の虎紅のラブバトルが素晴らしいっ!! 私的には、神野オキナは、このぐらいシリアス寄りの方が好きなんだよなっ。シリアス寄りといっても、「神野オキナにしては」というレベルで、あくまでベースはラブコメ。ヒロイン二人がきちんと魅力的に描かれていて、ほんといいわぁ~。まあ、第一巻ということで、内容は、正直プロローグ、物語はまだまだこれからといったところなんだけど、いやもう、今後がめちゃくちゃ楽しみだわぁ~~。

[ 2008.06.27 ]


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疾走れ、撃て!2 /神野オキナ

うわっ、思った以上にラブ寄せになってますよ~。いや、ラブというより青春モノか。や、もっと戦時下という死と隣り合わせな部分を効果的に使ってくるのかと思ったら、なんだか訓練メインで、ふつーに青春モノと変わらなくなっていて、そこら辺はちと残念。

はじめての実戦から生き延びた柴神小隊には、厳しい訓練が待っていた。その厳しい訓練の中、理宇を巡るミヅキと虎紅のラブバトルの行方は……。という感じで、ラブを含めた若者らしい悩みが中心なのはともかく、戦争がどんどん遠くなってますっ!! それじゃ、せっかくの戦時下な設定が生きないんじゃ。あと、青春な悩みも、恋愛面だけというわけでなく人間関係全般への悩みとなりつつあって、好み的には、そこも残念。まあ、3巻への繋ぎといった部分が強いように思えるので、続く3巻に期待というところかしらん。ただ、ラブコメ的には主人公回りより頑張っている加藤教官の出番はどうなってしまうんだ……。

[ 2009.06.03 ]


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疾走れ、撃て! 3 /神野オキナ

タイトルはそういう意味だったのかっ!! や、水着祭り水着祭り。女の子盛りだくさんで、あああぁ、シリアスを期待してたシリーズだったのに、どんどんコミカル化が進んでいくぅ~~。……いや、ラブコメは十分以上に面白いんだけど(^^;。

海軍へ派遣された虎紅と理宇。その海軍は女の園だった……。という感じで、いやぁ、激化していく理宇を巡るラブバトルがおもしろいおもしろい、めちゃ面白いっ!! 1巻を読み終えた時点では、厳しい訓練とか死と隣り合わせの戦闘とか、かなりシリアスだと思っていたシリーズですが、いまや、そんな要素はほとんどなくなり、裸でおっぱいでラブバトルな話が中心のコミカルなシリーズになってしまってる~。久々にシリアスな神野オキナを期待してたので、ちょっと残念な部分もあるけど、それにも増して、素直に慣れない二人のラブバトルが、もうもう、くらくらするよぉ~~~。た~ま~ら~な~い~~~。

ほんと、虎紅とミヅキが可愛すぎいるんだけど、それにしても、ラストのアレは、どう展開するのかしらん? いやぁ、続きが楽しみなシリーズだだだっ!!

[ 2009.09.24 ]


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疾走れ、撃て! 4 /神野オキナ

幕間のような回とは言え、……凄くラブばかりです。いや、ラブはラブでおもしろいんだけど、やっぱり、この作品には、もうちょっとシリアスな戦闘を期待したいところなんだけどなぁ。

残り少ない夏休み。ふとしたことで、三人だけの夜を過ごすことになる理宇たちは……。という感じで今回は、戦闘らしい戦闘もなく、今まで以上に鈍感男を巡る哀しい女たちの恋模様が強調された回。あああ、加藤教官なんと不憫(^^;。そして、虎紅と妹・虎鈴の対比が愉快すぎる。……今後の激戦を予感させつつなストーリー展開は、次こそ期待のシリアス展開かしらん? や、次回予告が変なことになってるんだけど(笑)。

[ 2010.03.10 ]


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疾走れ、撃て! 5 /神野オキナ

ミヅキ昇進で組織変更&新メカ登場という回。カルーアミルクって(笑)。相変わらず面白いのだけど、今回は、話の繋ぎ的な要素が強いかしらん。軍の思惑が見え隠れし、暗い将来が暗示されるものの、相も変わらぬ愉快な三人。裏の動きをちらちら見せて気を持たせる展開で、ええぃっ、続きはいつだっ!!

[ 2010.11.28 ]


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疾走れ、撃て! 6 /神野オキナ

ちょっ、五巳さん大活躍っ!! 曹長として自ら憎まれ役を買うだけでなく、恋愛方面等々、新しい側面を出しまくりっ!! いやぁ、一生懸命がんばるものの、どうにも報われなさそうな立ち位置が、むちゃせつないっ!! うひぃ~~~~。

再び予見されたダイダラの大発生の中、理宇たちに与えられた任務は、国民的アイドル「リヴァーナ」の護衛任務だった!! という感じで、リヴァーナ大活躍かと思ったら、五巳さん大活躍でした。うわぁ、五巳さん、あんなに一生懸命なのに、恋に仕事に可哀想すぎる立ち位置だ。あんなに可愛いのに、せつないすぎる。ああうぅ~~~。

一方、「万能の杖」として理宇の周りもキナ臭くなりつつあり、シリアス方面、メインのストーリーも先が気になって仕方がない。全滅エンドでもおかしくない、過酷さが見え隠れする展開が、いろいろと怖すぎる~。

[ 2011.08.30 ]


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疾走れ、撃て! 7 /神野オキナ

ダイダラの新兵器「ハッチフェイス」、えげつなっ!! お約束な設定だけど、あまりに残酷すぎる。そして、理宇がうわぁぁぁぁ。そういう展開か、キツすぎる。なんだか一気に重い展開メインになってるのだけど、次巻を読むのが怖い、怖すぎる……。

そゆわけで、ほぼ一年ぶりに出た『疾走れ、撃て!』が、凄すぎる。新たに投入されたダイダラの新兵器。今までの常識を画す兵器により窮地に陥った理宇はやがて……。と、クリスマス前の浮かれた雰囲気は、この手の話ではある意味フラグなんだけど、その後の展開は、思った以上に重かった。いや、まさに物語の転換点というべき内容で、ほんと凄い、そして怖い。もう、理宇の覚醒時のミヅキに関する記述に、背筋も凍る思い。そして、その後の理宇が痛々しくて痛々しくて。その上、理宇を取り巻く軍上層部の思惑が、どう転んでも、理宇たちの不幸にしかつながらないような予感なのが、ほんと、重すぎて、続きはどうなるんだろう? 最後の虎紅の笑顔がまた、せつないなぁ。

[ 2012.08.04 ]


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疾走れ、撃て! 8 /神野オキナ

裕也っていまさら誰だよっ!! と思ってたら、まさかの展開で、うひょーーーー。まさか、そう直球的な展開でくるとは思わなかったよ。一方の、加藤教官の方もすげー(笑)。

そゆわけで、最新巻は、恋愛の季節。「クィーン」の強制放送から、戦闘は小休止となったものの、裏ではいろいろな動きが……、という感じで、今後の苦境を匂わせる伏線を仕込みまくりで、続きが怖すぎるわ。陸軍上層部の思惑や小隊の今後の行く末が、うわぁ、考えてみれば、理宇の周りは、あんまり人が死んでないんだよな。全滅エンドすら持さない仕込みが、ほんと怖い。その一方、今回メインの恋愛展開は、うひゃ~、理宇はともかく、加藤教官が、もうどういうことだよっ!! 恐ろしい……。

しかし、さっぱり先の展開が読めないのだけど、どういう方向に進むんだろ? このまま戦闘が縮小していくとも思えないんだけどなー。

[ 2013.05.02 ]


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疾走れ、撃て! 9 /神野オキナ

ちょっ、そんなに たゆんな おっぱい が好きかっっっ!!(笑) ……や、ツルペタな虎紅vsグラマラスなミヅキの戦いの まさかの展開に、もう、びっくりですよっっっ!!

そゆわけで、クィーンとの停戦期間の延長交渉が進む中、停戦終了を見越した理宇たち紫神小隊の再編が進む……。と、うわぁ~、停戦中なのであまり物語は動かないかと思っていたのだけど、予想に反して、一気に進んだなぁ。理宇のハーレム化は、まあ、規定路線だったけれど、なにより、まさかの虎紅(^^;。そして、敵側は、もうちょっと裏があるのかと思ったのだけど、わりと単純なのんな。……あとがきによると、クライマックス突入&年内に完結(ということは、あと1、2冊で完結?)ということだと、いまの流れで最終決戦なのかしらん? 好きなシリーズなので、もっと長く続いてくれても、いいんだけどなー。

[ 2014.05.05 ]


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疾走れ、撃て! 10 /神野オキナ

まさに手に汗握る展開っ!! ラストに向けて怒涛の展開で、盛り上がる盛り上がるっ!!

停戦明けから数ヶ月。人類の生き残りを懸けた、史上最大、最期の作戦が始まる……。と、物語の終わりまで残り三巻、いよいよ始まる最終決戦ということで、もう、凄く怒涛の展開すぎるっ!! 特に、ラストの展開が凄くて、早く続きが読みてぇ~~。や、お約束の展開に繋げるような敵の妨害だけど、ちょっと飛び道具感があるよなぁ。そしてそれよりも、作者がどのくらいの犠牲を描くつもりなのか、すげー怖いんですけど。

理宇とミズキや伊達と夏華といったラブコメパートは和むのだけど、残り予想される死闘中心の展開の中で、理宇周りのハーレムな状況はどうケリをつけるつもりなんだろ? とにかく、続きが楽しみで仕方ない。あとがきによると、年内に原稿を書き上げる予定ということは、年内に一冊出して、最終巻は、来春かなぁ。ほんと、続きが早く読みたいっ!!

[ 2014.08.27 ]


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疾走れ、撃て! 11 /神野オキナ

最高傑作級っ!! 『疾走れ、撃て!』は、もともと継続中のライトノベルの中でも最も好きな作品の一つで、それがいよいよ最終決戦ということで、期待に期待をふくらませて読んでみたわけよ。それが、その期待を大きく上回るまさかの展開で、もう素晴らしい素晴らしい。マジ素晴らしすぎて、素晴らしいとしか言いようがないなっ!!

表紙からもうアレですよ。「お、お手をつないでも、いいですか」と五巳さんが涙を流しながら手を伸ばしてるとか、なにこの破壊力っ!! いよいよ敵本拠地に乗り込もうとするところで、理宇と五巳さんは地球かどうかもわからない不毛な土地へ転送され、孤立無援の中絶望に至る。一方、虎紅とミヅキが指揮をとる連合軍本隊も、全人類の期待を背負いながら、理宇を失い勝算のない最終決戦へ、と。10巻のラストから、こういう展開は予想できたのだけど、さらにその上を行ってそう来るかっ。さすが「魔王」。この展開は非常に特徴的でもあり、昨今の「最近のラノベ」の議論の中で広く参照し語るべきものだと思うのだけど、ほんと、ラス前に凄い展開ぶち込んできたなぁ。愉快すぎて楽しすぎる。めちゃくちゃ好きだわ、この展開っ!!

この巻、本来は昨年中に出るハズが、結局、一年待たされたわけだけど、次巻はいよいよ最終巻。マジ期待するしかないっ!!

[ 2015.11.24 ]


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疾走れ、撃て! 12 /神野オキナ

感動のグランドフィナーレっ!! プロローグで決戦後を描いてしまうのは、構成的にちょっと微妙にも思えたのだけど、いやー、ラストは泣ける。いい最終巻でした。

人類の滅亡を賭けた最終決戦を前に毎夜関係を持つに至った理宇と花嫁、愛人たち。人類、そして、理宇たちの運命は?という感じで、やはり、このハーレム展開は素晴らしいな。恋愛に関しては、誰一人傷つくことなく理想的なエロ展開。<をい 特に、五巳さんに関する描写と展開が綺麗で素晴らしい。エピローグがまた泣けるんだよなぁ~。

もちろん、最終決戦も熱い展開で、人類の総力を挙げた闘いが凄い、燃えるっ!! ただ、容赦なく味方に犠牲が出るのだけど、ちょっと生命が軽い感じはあって、そこは、もっと描写を厚くして、感動的に仕立ててもよかった気もするけど。「クィーン」とリヴァーナの扱いをはじめ、全体的に、少し雑で乱暴な部分も散見されるような。うーん、ラストということで物語をまとめることを優先してる感じで、そこは、少し残念。まあ、そんな些細な不満もあるけれど、ほんとに好きでいい作品でした。よかったっ!!

[ 2016.03.28 ]