しにがみのバラッド。


メディアワークス 電撃文庫
しにがみのバラッド。 /ハセガワケイスケ

あからさまに泣かせようとするストーリー。……泣いた、号泣

今月出た電撃文庫の新人作品。「やさしい死神のお話」。や、もう、「やさしい死神」って時点で、泣け~、泣け~~、という内容なわけだけど、狙い通りにいい話で、素晴らしい。まあ、あざとさが透けてる気もするんだけど、とにかく、感動系の話が好きなら、買えっ!!って感じ。私、こゆの、凄く好きだわ~~。イラストも雰囲気マッチして、ぐぅ~~。きちんと、このまま続けて欲しい作品。良かったっ!!

[ 2003.06.12 ]


メディアワークス 電撃文庫
しにがみのバラッド。(2) /ハセガワケイスケ

口絵のカラーイラストは、[WIN]『White Album』ですかーーっ!!

と、それはともかく、やさしい死神の登場する綺麗で切ない話の第二巻。……って、泣けないじゃん。1巻に比べて、切なさも、感動的な要素も、かなり低調。もともと、綺麗だけれどメリハリも盛り上がりも弱いストーリーというのが特徴なのだけど、これでは、ちとツライ。加えて、ラストのモモと九十九との話は、今後の展開に、かなり不安を感じるのですけどぉ~。次巻次第では、以降買うかも、ちょ~っと、迷うところかしら~ん。

[ 2003.10.17 ]


メディアワークス 電撃文庫
しにがみのバラッド。 (3) /ハセガワケイスケ

少女小説ぅ~~。3巻は、めちゃくちゃ少女小説ですよ。内容や質的にも当然として、きちんと改行の嵐で、ページの下半分は白いしっ!! 2巻を読み終わったときは、続きを買おうか微妙に迷ったのだけれど、この路線で行くなら、当然、今後も買います。こゆの好きなんだよぉ~~。

そゆわけで、やさしい死神のお話の第3巻。今までは、死を意識させ泣かせる話が中心だったのだけど、もう、今回は、「初恋」がテーマ、きゃ~~~~~。ほんとに好みの方向性で、素晴らしぃ~~~。……ただ、無邪気で未熟さの目立つ文章なので、読んでてツライ。1巻、2巻って、ここまで酷かったっけ? や、この巻みたいな方向性を維持したままで、もちっと作者が成長してくれると、私的に大絶賛な作品になるんだけどなぁ~。

[ 2004.01.21 ]


メディアワークス 電撃文庫
しにがみのバラッド。(4) /ハセガワケイスケ

ぅわぁぁ~~~~~~~。……傑作、最高傑作級。もうもう、非常にせつない内容を、詩的に綴った優しい作品。まだまだ、微妙な部分はあるんだけど、3巻までと比べて、むちゃくちゃ完成度も向上してるしっ。内容的に、もの凄く好みという部分は当然あるんだけど、それだけじゃなくて、正直、ここまで巧さを見せてくれる風になるとは思わなかった。ほんと、非常に素晴らしい。

そゆわけで、やさしい死神のお話の第4巻。巻頭といい、巻末といい、各話についても、モモの扱いが非常に巧い。とにかく、せつないよ~。各話の中では、「しちがつなのか。Tuesday, 7th July」が、すげー好み。泣いた。もうもう、とにかくとにかく、せつなく、くらくら。挿し絵のセンスも素晴らしく、あ~~~、絶賛。めちゃくちゃ良いよ~~~。

[ 2004.04.13 ]


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しにがみのバラッド。(5) /ハセガワケイスケ

うわぁ~、泣いたっ!! 号泣っ!! 最高傑作級っ!! 今、出てる作品の中で、もっとも私の理想に近い作品。とても好きっ!! めちゃくちゃ好きっ!! 収録作の中で、特に、「スイカと星の種。I wanna be your Starlet」が、もう、最高っ!!

そゆわけで、「白い死神の哀しくてやさしい物語」の第5巻。往年の少女小説的で詩的な芸風で、とにかく好み。特にここ数巻は、自覚的に作品のクオリティが向上しているので、とても素晴らしい。まあ、「一文一文、もっと気を配るべき」とか「キャラの書き分けが下手」とか、まだまだ向上の余地はあるのだけど、そこも含めて、将来がめちゃくちゃ楽しみなシリーズ。ぜひとも、今の形のまま、シリーズを続けてもらいたい。

[ 2004.08.19 ]


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しにがみのバラッド。(6) /ハセガワケイスケ

う~~~~~ん、雰囲気はいつも通りなのだけど、今回、題材の選択がちょっとなぁ。あと、「UN」のネタはなかったことにしてくれると信じてたのに、今更(T-T)。……それでも、「きみがあるく塀のうえ。」は、まあ、良かった。

そゆわけで、「白い死神の哀しくてやさしい物語」の第6巻。今回、ちょっと鬱系の話が多くて、ネタの選択に失敗してると思うぞ。いや、やさしさを前面に出すようなネタじゃないと、哀しいだけでせつなさが際立たないと思うんだけどな~。あと、この話に「説明」は要らないので、「UN」の話は、つくづくがっかりだ。

[ 2005.05.20 ]


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しにがみのバラッド。(7) /ハセガワケイスケ

連作短編が基本の『しにがみのバラッド。』には珍しく1冊書き下ろし。前巻はちょっとテーマが変だったけれど、今巻はきちんと「やさしい死神」というテーマに忠実で一安心。やっぱり詩的で一昔前の少女小説的な内容は素晴らしいわぁ~~。……ただ、ちょっと今巻は話が長めなせいか技術的に下手な部分がちと目立つ予感も(^^;。

[ 2005.08.23 ]


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しにがみのバラッド。(8) /ハセガワケイスケ

相変わらず、一昔前の少女小説風な作品で、素晴らしい。や、「ストロベリぃノート。」も「てのひら銀河。」も、ネタ的に好みの線で、かつ構成的にもバランスが良く、非常に満足。……ただ、「UN」方面が微妙な展開をしてるので、そこがちょっと気がかりだ(^^;。

[ 2006.03.23 ]


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しにがみのバラッド。(9) /ハセガワケイスケ

ダメ。いや、ダメというより私にはあわなかったというのが正しいと思うのだけど、つまり、『しにがみのバラッド。』って、結局のところ、少女小説的な作風とハセガワケイスケの若い感性で勝負する作品なので、あわない時には、とことんあわない予感。とりあえず、恋愛要素と死の哀しさを、もっと露骨にまぶして欲しいところ。今回、特に、その部分が弱かったので、残念無念。

[ 2006.08.16 ]


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しにがみのバラッド。(10) /ハセガワケイスケ

ネタによって出来の差が大きい『しにがみのバラッド。』だけど、今回は素晴らしいときの『しにがみのバラッド。』でした。少し黒いケド(^^;。やっぱり、少女小説風の文体で、死と恋愛が綺麗にマッチしたときはいいねぇ。今回の短編の中では、特に「炭酸水と透明のキミへ」がなかなか良かったです。

[ 2007.03.14 ]