[WIN]『サナララR』感想

やっぱり素晴らしいな。せつなく泣ける物語がGood。そして、のぞみ先生、マジ可愛いなぁん。

この『サナララR』は、2005年に出た『サナララ』(→感想)と 2006年に出た『ぷちファンディスクみたいなもの』(→感想)の収録分に、さらに新規に2編を書き下ろした、計7本の連作短編。原画スタッフに『まどマギ』『ひだまりスケッチ』の蒼樹うめ(公式には別名義の藤宮アプリになってますが)、シナリオスタッフにライトノベルデビューもしている片岡ともが参加。記憶の喪失と人生に一度の奇跡という伝統的なテーマで、あざといシナリオがホント泣けるっ!!

新規シナリオ追加と聞いたときは、『サナララ』の4編ですでに完成してたので、「いまさらシナリオ追加してどうすんだ?」ぐらいのことを思ってたんですけど、追加2本は、そこもきちんと計算された内容になってて杞憂でした。いや、「Story:06 のぞみかなえ」がタイトルからわかるように「Story:01 のぞみ」とさらに「Story:03 センチメンタル・アマレット・ネガティブ」と対比していて、そして、ラストの「Story:07 神のシステムに挑む者」が、それまでのシナリオをふまえた集大成的な内容になっていて、十分満足できる『R』でした。まあ、「Story:06」で痴女が出てきたときは、どうしようかと思ったんだけど(^^;。

しかし、やっぱり泣けるのは、「Story:01 のぞみ」と「Story:04 "Summer Holiday"」で、「せっかく仲良くなったのに忘れてしまう」というシチュエーションと別れのせつなさと、そのときの願い、再開時の展開が、とにかく綺麗で素晴らしい。比較して追加シナリオは、再開時のエピソードがよっと弱いか。あとやっぱ、テーマ曲「春風」とその使い方がホント絶妙だわ。何度プレイしても、ホント泣ける(T-T)。

[ 2012.11.19 ]