-
角川書店 スニーカー文庫
神話殺しの虚幻騎士II /八薙玉造 -
八薙玉造の作品は好みなのが多いのだけど、これは、やっぱりツマランなぁ……。
北欧神話の神々に虚言を弄して戦う人間・クラウスの物語の第二弾で、今回は、雷神トールとの戦い。うーん、一巻でも思ったのだけど、やっぱ、肝心の神との戦いが面白くないんだよなー。神との力量差がありすぎて、戦いに無理があってハラハラドキドキも感じないし、結局最後はマナ頼りかーという感じで、勝っても爽快さがないのよなー。戦闘以外では、八薙玉造はキャラの掛け合いが楽しい作者なのだけど、このシリーズは、そこも弱い。運命を変えて、ラグナロクを生き延びたオーディーンとの戦いというと、興味引かれる設定だったのだけど、今回明かされたそこら辺の謎も、正直、がっかり。ぶっちゃけ、この作品、これといった魅力がなさすぎる……。
[ 2015.07.07 ]