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KADOKAWA 電撃文庫
螺旋のエンペロイダー Spin4. /上遠野浩平 -
『螺旋のエンペロイダー』最終巻。エンペロイダーをめぐる闘いは、はじまりの場所“牙の痕”へ。と、エンペロイダーの謎、統和機構の成立の秘密、そして、虚宇介とそらの秘められた能力。統和機構vs虚空牙といわんばかりの、上遠野ワールド頂上決戦のような展開っっっ!! どうせなら、ブギーポップや炎の魔女やイナズマも登場させて、マジもんの登場決戦でも描けばいいのにっ!!
いやー、上遠野ワールドのいろいろな要素が絡みあう展開で、めちゃくちゃおもしろい。おもしろいのだけど、一方で、私も上遠野作品はすべて押さえているわけではないし、ちゃんと楽しもうと思ったら、どんだけ前提となるシリーズを読まないといけないんだよ、って、話だよな。虚空牙にしろ、寺月恭一郎にしろ、長谷部京輔にしろ、オキシジェンにしろ、初出って何年前だよっ!! 懐かしキャラ勢ぞろいみたいで、ほんと凄いな。豪華すぎるだろっ!! ……これだけ豪華なキャラを出しておいて、結局、いつもの上遠野作品らしい終わり方。唯一残念なのは、これだけ上遠野浩平らしい要素てんこ盛りなのに、イラストが緒方剛志じゃないってことか。
[ 2017.01.29 ]