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集英社 スーパーダッシュ文庫
獅子は働かず 聖女は赤く2 あいつも昔はイイ子だったのに /八薙玉造 -
相変わらずキャラの掛け合いが楽しい。殺す殺されるというシリアスな展開というか、特に、八薙玉造は、主要キャラでもマジに殺しかねない怖さがあるのだけど、そんなシビアな話にもかかわらず、なんでここまでコミカルなんだ? 大事なシーンで、パンツパンツって、なんだよそれは(爆笑)。
そゆわけで、因縁ある地でかつての仲間、《獅子の牙》コルネリアが立ち塞がる。という感じで、うわぁ、圧倒的に強力な敵、御使い同士のバトルが熱いっ!! 他の作家だと「はいはい、どうせ仲間になるんでしょ」という展開なのだけど、そこは八薙玉造なので、気の抜けないシビアな展開がほんと怖いなぁ。そして、どんなシビアで重い場面でも、積極的に笑いを入れていく作風が、ほんと素晴らしいっ!! いやもう、明るく愉快な下ネタが、ほんと楽しくて、アンナさんをはじめ、残念すぎるキャラしかいねぇんですけど(笑)。……しかし、次は、どう考えても勝てそうにないんだけど、どうすんだ、この後?
[ 2012.09.27 ]