好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!

小学館 ガガガ文庫
妹さえいればいい。 /平坂読

『このライトノベルがすごい!』ネタがあったので、思わず、過去のランキングを見直してみたけど、一応、2012年に『僕は友達が少ない』は6位になってるのんね。……てっきり、ベスト10内に入っていないのかと思ったよ。<をい

そゆわけで、平坂読の新シリーズ。平坂読の人気作『ラノベ部』『はがない』とやってることは一緒で、キャラを入れ替えただけ。平坂読って、わりと斬新なことが好きだし、初のガガガ文庫だし、この新作では新境地を目指すのかと思ったのだけど、結局、同じ作風で行くのか。主人公は大学を中退したラノベ作家なので、『ラノベ部』や『はがない』に比べて、多少、キャラの年齢は高め。ラノベ作家だけでなく編集や絵師も登場して、ラノベに関する業界ネタを盛り込んでる部分は楽しいけれど、『はがない』に比べるとインパクトは弱めかなぁん。ただ、この1巻はキャラ紹介的な部分も強いので、実際、どういう風に話を転がしていくかは、まだまだ見えないところが多いけど。……まあ、平坂読の手馴れた作風なのでおもしろいのは確実で、カントクのイラストも素晴らしい。特に、千尋をどう扱っていくのか、続きが楽しみだ。

[ 2015.03.26 ]