妹さえいればいい。
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小学館 ガガガ文庫
妹さえいればいい。 /平坂読 -
『このライトノベルがすごい!』ネタがあったので、思わず、過去のランキングを見直してみたけど、一応、2012年に『僕は友達が少ない』は6位になってるのんね。……てっきり、ベスト10内に入っていないのかと思ったよ。<をい
そゆわけで、平坂読の新シリーズ。平坂読の人気作『ラノベ部』『はがない』とやってることは一緒で、キャラを入れ替えただけ。平坂読って、わりと斬新なことが好きだし、初のガガガ文庫だし、この新作では新境地を目指すのかと思ったのだけど、結局、同じ作風で行くのか。主人公は大学を中退したラノベ作家なので、『ラノベ部』や『はがない』に比べて、多少、キャラの年齢は高め。ラノベ作家だけでなく編集や絵師も登場して、ラノベに関する業界ネタを盛り込んでる部分は楽しいけれど、『はがない』に比べるとインパクトは弱めかなぁん。ただ、この1巻はキャラ紹介的な部分も強いので、実際、どういう風に話を転がしていくかは、まだまだ見えないところが多いけど。……まあ、平坂読の手馴れた作風なのでおもしろいのは確実で、カントクのイラストも素晴らしい。特に、千尋をどう扱っていくのか、続きが楽しみだ。
[ 2015.03.26 ]
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小学館 ガガガ文庫
妹さえいればいい。2 /平坂読 -
安定の平坂読。……それにしても、編注で超一流ホテルのスイートルームは否定しているのに、地下の独房のようなカンヅメ部屋を否定していないのは、ガガガ文庫契約の作家先生の執筆環境が心配でなりません。<をい
そゆわけで、ライトノベル作家の日常を描いたシリーズ第二弾。一言でいえば、いつもの平坂読。平坂読が好きなら楽しめるのは間違いないのだけど、ただ、これと言って飛びぬけておもしろいネタもなく、ライトノベル作家の日常なのにその辺りのネタも薄めで、物足りないといえば物足りないか。アニメ化ネタが今回いちばんの笑いどころなんだけど、平坂読の『僕は友達が少ない 』は、アニメ化が酷かったわけじゃないしなー。平坂読だったらイラストが酷いネタのほうが、とも思ったけど、さすがにネタにはしづらいか。……ストーリー的には、千尋の妹ネタをもうちょっと攻めてくるのかとも思ったのだけど、やっぱりストーリーはあまり動かさず日常をだらだら書いてくスタンスなのんね。
[ 2015.08.12 ]
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小学館 ガガガ文庫
妹さえいればいい。3 /平坂読 -
作家先生のみなさま、エゴサーチしながらの自慰行為、ご苦労様です。<をい
そんなライトノベル作家の日常を描いた連作短編も第三巻、良くも悪くもいつも通りの平坂読。いや、他の平坂読に比べて、やっぱし大人しい感じはするなー。まあ、ライトノベル作家をネタにしてるので、イメージからかけ離れた現実離れしすぎた作家像を描いても仕方ないという部分はあるんだろうけど。
物語のほうは、前巻ラストの春斗の発言で、恋愛方面で泥沼化していくのかと思ったら、ああそう来たか。遊園地での春斗の描き方、ああいうのは、かなり好み。そして、メールでの京のいじり方も好きだわ。一方の伊月は、あれは、物語的にもハードル高いと思うのだけど、今後、どうするつもりだ? 一応、妹ネタがストーリーの軸になることを想定してると思うのだけど、今回多少触れてきた家族の話はちょっと微妙かな。巻末短編の彩音が今後どう絡んでいくか、という部分はあるんだろうけれど。……まあ、今のところ、日常系でストーリーはオマケみたいなものだけど、今後、ほんと、どうするんだろ?
[ 2015.11.21 ]
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妹さえいればいい。4 /平坂読 -
巻末に収録されているオマケの「ラノベ作家の人生」が酷すぎる(笑)。ラノベ作家をテーマにした人生ゲームなのだけど、何故、渡航っっっ。いやー、ラノベ作家、むちゃくちゃだな。おもしろすぎるっっっ!!
で、この4巻は、アニメ化決定した伊月の「妹のすべて」が、それに先立ちコミック化するという話。そのコミック化を担当することになる漫画家・三国山蚕が変態すぎるだろ。てっきり、また、ラブコメ系の騒動でも巻き起こるのかと思ったら、伊月とは違うこだわりで、クリエーターとしての哲学の話とは。これはまた、愉快すぎる。ぷりけつ先生も巻き込んだクリエーターたちの己のポリシーを賭けた譲れない闘いなのに、うわぁ~、何もかも変だろっ。そして、那由多がすっかりエロ担当になっていて、外で読めないんですけど(^^;。
アニメ化、コミック化を目前に、伊月の周りもいろいろ騒がしくなってきてるのに、それでもしっかり、本筋に関係のないTRPGのプレイ風景を入れてくるとか、えっと、どういうこだわりだよ。この話いらないだろ~~。まあ、オマケの「ラノベ作家の人生」を含め、そういう遊びこそが平坂読らしさな気もするけど。しかし、今回のコミック化でこれだと、アニメ化は、いったいどんだけ酷い話になるんだろ。楽しみすぎるっ!!
[ 2016.04.10 ]
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妹さえいればいい。5 /平坂読 -
おぉ、即断する伊月がかっこいいな。新しいステージ……、次回、物語も大きく動いていくのかしらん?
今回は、編集部にバイトに入った白川京の主役回。編集のお仕事紹介になってるけれど、編集の仕事って、すぐに裸になるものなのか。というか、気が付けば、すぐに裸になってるよな、京。や、京のお仕事風景が中心で、ライトノベル編集の仕事を興味深く読んでたハズが、振り返ると、編集が具体的になにをやっているのか、いまいちわからないんですが(^^;。
ラストの展開は大きく物語を動かしてきた感じがするけれど、ラノベの主人公らしくなく即断する伊月が、やっぱり、かっこいいなぁ。次回あたり、「妹のすべて」のアニメ化がいよいよ本格化しそうだけど、次回は、アニメ制作のお仕事紹介みたいになるのかしらん? でも、伊月の部屋の外でぐだぐだする話が減ると、今回みたいに、物語としては重要なハズの那由多や千尋の出番があまりないような。や、今回の千尋の扱いには笑ったけど。なにかありそうな展開だったのに、イラストって(笑)。
[ 2016.08.18 ]
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妹さえいればいい。6 /平坂読 -
カニ公、怖かった……。
そゆわけで、ラノベ作家の日常を赤裸々に描いたシリーズの第6巻。前巻、失恋した京だけど、その後もきちんとフォローする描き方で好感が持てるよな。そして、今回はカニ公のターン。わりと通常運転かと思ったら、「その頃の彼女」が適度な唐突感もあり怖かった。まだ、千尋のネタとか残っているのに、これで、この先の展開がわからなくなってきたな。
で、今回の見どころは、新人賞授賞式の笠松青葉だと思うのだけど、まあ、そういう反応になるよねー。カニ公フォロワーというキャラなので、今度の絡み方が楽しみ。いや、今後も出番あるよな(^^;。あとは、「眼鏡をかけてる感じで」って、おい(笑)。
[ 2017.01.09 ]
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妹さえいればいい。7 /平坂読 -
させっくす!
付き合うようになった伊月と那由多だけど、萌え的要素もエロい要素もほとんどなく、なんという笑える展開っ!! 予想していた方向の完全に斜め上で、めちゃくちゃおもしろいっ!! もっとやれっ!!
表紙も飾っている幽の話は、平坂読がダブってしかたないのだけど(笑)、どこまで、作者の実体験が書かれたものなのか。結局、アニメ視聴者に比べて原作読者が少ない&ラノベの場合、読みもせずにイメージで語るバカが多い、という辺りで、まあ、作家はエゴサーチすべきでないよなー。アニメ化とかそういうのがなくても、きちんとビジネスライクで分析できないのであれば、そもそエゴサーチすべきではないと思うのだけど。
[ 2017.06.06 ]
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妹さえいればいい。8 /平坂読 -
『妹さえいればいい。』のアニメ化発表で実際に起こった事件をネタにしたノンフィクション(笑)。ネタ的に面白おかしく書いているけど、実際、担当者の謝罪メインで済んでるってのは、仕事上では、そこまで大きな失敗ということではないんだよな。<をい
そゆわけで、「妹のすべて」のアニメ化準備中に、編集部が失態を……、という感じの第8巻。まあ、一部失敗はあるものの、順調にアニメ化が進んでるという話だよな。それよりも、那由多が性欲モンスターすぎて伊月がそういうシチュエーションを避けるという展開は、ちょっと斬新すぎて笑うしかない。や、エロゲだったら、イチャイチャとエロシーン満載となる二部構成後半の場面なのに(笑)。……そして、物語最大の仕掛けである千尋の秘密をここでクローズアップしてきたか。普通に考えると、そろそろ終盤の山場なんだよなー。楽しみ。
[ 2017.10.01 ]
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妹さえいればいい。9 /平坂読 -
とうとうキタぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!
そゆわけで、シリーズ9冊目は、京が就職に悩み、また、妹的なキャラが増えたことにより、千尋もまた悩むという展開。京に関しては、もう何年も前に社会人になってる立場で読むと、就職に悩む展開ほどつまらないものはないんだよなー。いや、結局、そんなに悩んでも就職後に振り替えると大したことないじゃないですか。<をい。
千尋に関しては、先にぷりけつ先生とのイラストが目に入ってしまったので期待してたのに、がっかりだ。<をい。……妹的なライバルキャラとして登場してきた撫子ちゃんは、今後も登場するのかしらん? そして、『妹のすべて』のアニメ化の話もひと段落で、物語は、そろそろクライマックスかしら?
[ 2018.04.02 ]
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小学館 ガガガ文庫
妹さえいればいい。10 /平坂読 -
「妹だもん」という千尋のカミングアウトにより大きく物語が動くかと思いきや、大きな変化もなく、ラノベ作家としても順風満帆な伊月。って、うわぁ、平坂読、上手すぎだろっ!! 伊月の父・啓輔と『なつ』の話といい、今回の仕掛けは唸らせられるなぁ。
いや、あとがきの心理描写に関する補足の通りなのだけど、まったく「やられた」という印象。素晴らしい。違和感を感じさせつつも、アニメも成功し、売り上げも大きく伸び、なにもかも順調なように見せつつ、こう落としてくるか。正直、人間関係上での爆弾を散りばめてる程度と思って読んでたのだけど、そうだよな、そこを突かずにどこを突くんだって話だよなぁ。作家としての最大の危機を迎えた伊月の今後が楽しみで仕方ありませんっ!!
[ 2018.08.06 ]
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小学館 ガガガ文庫
妹さえいればいい。11 /平坂読 -
表紙のイラストぉぉぉぉっっっ!!(爆笑)
千尋まさかの展開。表紙のシーンはおもしろすぎて愉快なのだけど、それにしても、展開が雑すぎだろ(笑)。まあ、雑なのはともかく、あとがきでも書かれてる演出については、正直、ダメだと思う。唐突すぎて、あの場のノリにあっていないと思うんだけどなぁ。ただ、電子書籍でどうやってるかは、ちょっと気になる。
しかし、伊月のスランプはほんと深刻すぎる。深刻すぎるわりに、作品のノリがあまり変わらないのも、どうかという気もするけれど。うーん、ちょっと物足りないなぁ。
……あと、せっかく帯ネタをやってるのに、実際の帯がまた雑なんだけど、もうちょっと何とかならなかったものか。なんか、この11巻は、やけに雑なのが目立つなぁ。
[ 2019.03.31 ]
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小学館 ガガガ文庫
妹さえいればいい。12 /平坂読 -
ウンコ製造器(笑)。破局した伊月と那由多を描く恋愛的にシリアスな展開なんだけど、うーん、コミカルであっさりした作風の作品なので、恋愛モノとしては淡白すぎて、正直、微妙だ(^^;。エンディングも近づいているせいか遊びも少なく、ちょっと物足りないかな。いつもの無駄な展開が好きなんだよなぁ。……まあ、それはともかく、14巻が最終巻、残り2冊。アシュリーはじめ明らかに物語を〆る展開に入ってるのだけど、むしろ、残り2冊でなにを書くんだ?
[ 2020.03.02 ]
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小学館 ガガガ文庫
妹さえいればいい。13 /平坂読 -
“そして新しい日常が始まる。”
帯にある“そして新しい日常が始まる”の文言の通り、いつもの、そして新しい日常に戻った伊月たち。千尋は大学に入学しオタサーの姫となり、京は就職して新しい編集者として頑張り、と、多少の変化がありつつも、雰囲気的には修羅場の前に戻ったような内容で、くだらなくて落ち着く。まあ、実質的なエピローグだよね。
あとがきにもあるように、ここで終わってもいいような内容なんだけど、あと1冊続けるのか。最後の1冊、何やるんだ??
[ 2020.03.09 ]
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小学館 ガガガ文庫
妹さえいればいい。14 /平坂読 -
シリーズ完結。
伊月ラストの語りは、作者の平坂読自身が、もともと奇抜な作風で最近丸くなった作家なので、いろいろと考えてしまうな。あの熱い演出をはじめ、作者の想いは感じるのだけど、かつてほど尖っているわけではないので、今一つ刺さらない感。<をい。編集長どうしの最近の業界に対する議論や、伊月の語り、そして、番外編など、最終巻らしく見どころも多いのだけど、うーん、ただ、最終巻として期待してたものに比べて、ちょっと物足りなさが否めない。まあ、物語としては12巻で終わってるので、長いエピローグなんだけどさ。
[ 2020.03.17 ]