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小学館 ガガガ文庫
妹さえいればいい。3 /平坂読 -
作家先生のみなさま、エゴサーチしながらの自慰行為、ご苦労様です。<をい
そんなライトノベル作家の日常を描いた連作短編も第三巻、良くも悪くもいつも通りの平坂読。いや、他の平坂読に比べて、やっぱし大人しい感じはするなー。まあ、ライトノベル作家をネタにしてるので、イメージからかけ離れた現実離れしすぎた作家像を描いても仕方ないという部分はあるんだろうけど。
物語のほうは、前巻ラストの春斗の発言で、恋愛方面で泥沼化していくのかと思ったら、ああそう来たか。遊園地での春斗の描き方、ああいうのは、かなり好み。そして、メールでの京のいじり方も好きだわ。一方の伊月は、あれは、物語的にもハードル高いと思うのだけど、今後、どうするつもりだ? 一応、妹ネタがストーリーの軸になることを想定してると思うのだけど、今回多少触れてきた家族の話はちょっと微妙かな。巻末短編の彩音が今後どう絡んでいくか、という部分はあるんだろうけれど。……まあ、今のところ、日常系でストーリーはオマケみたいなものだけど、今後、ほんと、どうするんだろ?
[ 2015.11.21 ]