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小学館 ガガガ文庫
やがて恋するヴィヴィ・レイン 2 /犬村小六 -
皇帝の私生児ジェミニ、登場。ルカの子供の頃の兄貴分だったジェミニとの運命の再開、ジェミニの策略でルカが反体制派の首謀者に担ぎ出されるという展開なんだけど、うーん、犬村小六らしいあざとさが感じられず、むしろ行き当たりばったりな感じ。一巻の期待度に比べると、がっかり感が強いなー。
まあ、この二巻は、まだまだ、今後の物語に向けての仕込みという感じで、物語的に物足りないのは仕方ないか。早く、一巻を読んだときに期待した、ルカとファニアの悲劇とそれを乗り越える展開が読みたいのだけど<をい、むちゃくちゃ寄り道する気満々の構成だよな。そもそもアステルのカウントダウンまで残り7年もあるし、どんだけ長編シリーズを想定してるのよ。
[ 2017.02.04 ]