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新潮社 新潮文庫
空色ヒッチハイカー /橋本紡 -
オチがさいこーーーっ!! なんと酷い(爆笑)。……まあ、エピローグの下品なオチは笑えるんだけど、そのオチを除けば、雰囲気だけの、毒にも薬にもならないような地に足のついていない内容で、正直、いまひとつだったり。
高三の夏。目標だった兄を失った彰二は、兄の残したキャデラックで、さまざまなヒッチハイカーを乗せながら、川崎を旅立ち九州を目指す。という感じで、ある少年のひと夏の成長を描いた青春物語。なんといっても、最後のオチが酷く下品で大笑い。まあ、オチはともかく、全体としては、橋本紡らしいまったりとした雰囲気はいいんだけど、毒にも薬にもならないようなふわふわした内容なのと、東大を目指す受験生の彰二の設定と描写がどうにも嘘くさくて、いまいちだよなー。やっぱり、エピローグのオチが全てかなー。
[ 2009.11.17 ]