2019年 7月 1日
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主婦と生活社 PASH!ブックス
◆ 神統記(3) /谷舞司 -
「小説家になろう」で、最も好きな作品の一つなんですが、おおぅ、書籍化で大きく変えてきたなぁ。「鼎の守護者」編は、Web連載中も途中で大きくリライトしてたのだけど、書籍化でもさらに変えてきたか。「冬至の宴」編も、大きくリライトしてこの三巻で完結まで描いてくるとは思わなかったよ。大筋は変えてないのだけど、大きくストーリーを整理していて、かなり分かりやすく修正してある。もともと「なろう」の中ではめちゃくちゃクオリティが高い作品なんだけど、そのクオリティへのこだわりが半端ないわ、この作者。
さて、この三巻の内容は、灰猿人の悪神との闘いの続きから、冬至の宴まで。ん? Web連載のストックがほとんどなくなってしまってるんですけど(^^;。……やはり、一気に世界の成り立ちにまでスケールが拡大していく「冬至の宴」編が素晴らしい。黄昏に向かう人族と、まさに滅びを迎えようとしている燐翅族。さらにそれを見守る神々の異様さ。ここからいよいよ激動の展開へ向かうことを感じさせる展開で、ここまでが序章と言わんばかりのスケールの大きさ。哀しさも感じさせるこの巻のラストも素晴らしいのだけど、ここからの展開がマジ楽しみ。
……しかし、谷を離れてばかりで、ヒロイン・エルサの存在感がさっぱりない件。いや、ヒロインは白姫様なのか?(^^;。
[ 神統記 ]
2019年 7月 15日
2019年上半期に発売された約1,200冊からおすすめのライトノベルをTwitterとBlogからの投票で選ぶ『第18回 好きラノ』。今回は、投票総数8,213票、総参加者数2,588名と、多数の投票ありがとうございました。過去最高の投票数となりました。
それではさっそく、総合/新作/既刊/Twitter票/Blog票の各結果を発表していきます。あっ、集計はすべてTwitter API等を使ったプログラムで行っていますので、いろいろな制約により集計漏れなどある場合があります。ご承知おきくださいm(__)m。
詳細は、『第18回 好きラノ』のページ を参照ください。
総合
- 1位(262票) お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 /佐伯さん
- 2位(164票) 86―エイティシックス―Ep.6 ―明けねばこそ夜は永く― /安里アサト
- 3位(128票) 弱キャラ友崎くん Lv.7 /屋久ユウキ
- 4位(125票) 薬屋のひとりごと(8) /日向夏
- 5位( 97票) 千歳くんはラムネ瓶のなか /裕夢
- 6位( 94票) 賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 ~愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド~ /有象利路
- 7位( 87票) ようこそ実力至上主義の教室へ(11) /衣笠彰梧
- 7位( 87票) ライアー・ライアー 嘘つき転校生はイカサマチートちゃんとゲームを制するそうです。 /久追遥希
- 9位( 86票) ひげを剃る。そして女子高生を拾う。(3) /しめさば
- 10位( 84票) 友達の妹が俺にだけウザい /三河ごーすと
総合一位はGA文庫から刊行された『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』。甘く焦れったい恋愛ストーリーとして絶大の人気を誇っているんですが、これ、しかも、「小説家になろう」発なんですよね。ここ数年ライトノベルを席捲している二大潮流、青春ラブコメ人気となろう系人気を象徴する作品でしょうか?<多分違う(^^;。二位は人気ランキングの常連となっている『86―エイティシックス―』。やはり、アニメ化待ったなしですよね。
最後に、複数巻エントリーされている作品をシリーズ毎にまとめて、2019年上半期に始まった新シリーズと2018年より前から続いている既刊シリーズにわけて集計しました。
新作
- 1位(262票) お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 /佐伯さん
- 2位( 97票) 千歳くんはラムネ瓶のなか /裕夢
- 3位( 94票) 賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 ~愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド~ /有象利路
- 4位( 87票) ライアー・ライアー 嘘つき転校生はイカサマチートちゃんとゲームを制するそうです。 /久追遥希
- 5位( 84票) 友達の妹が俺にだけウザい /三河ごーすと
- 6位( 67票) Unnamed Memory /古宮九時
- 7位( 64票) 幼なじみが絶対に負けないラブコメ /二丸修一
- 8位( 49票) 利他的なマリー /御影瑛路
- 9位( 40票) 世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ) /黒留ハガネ
- 10位( 35票) 女王の化粧師 /千花鶏
- 10位( 35票) 聖剣学院の魔剣使い /志瑞祐
既刊
- 1位(164票) 86―エイティシックス― /安里アサト
- 2位(128票) 弱キャラ友崎くん /屋久ユウキ
- 3位(125票) 薬屋のひとりごと /日向夏
- 4位(101票) ようこそ実力至上主義の教室へ /衣笠彰梧
- 5位( 86票) ひげを剃る。そして女子高生を拾う。 /しめさば
- 6位( 81票) りゅうおうのおしごと! /白鳥士郎
- 7位( 77票) ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか /大森藤ノ
- 8位( 69票) 新約 とある魔術の禁書目録 /鎌池和馬
- 9位( 68票) 魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ /甘岸久弥
- 10位( 68票) 本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ /香月美夜
次に、Twitter経由の投票とBlog経由の投票をわけた結果です。Blogからの参加者は37名。昔馴染みの方は、Blog票を参考にしてください。……というか、Twitter票は投票数が多く、総合ランキングとほとんど変わりません(^^;。
Twitter票
- 1位(254票) お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 /佐伯さん
- 2位(161票) 86―エイティシックス―Ep.6 ―明けねばこそ夜は永く― /安里アサト
- 3位(126票) 弱キャラ友崎くん Lv.7 /屋久ユウキ
- 4位(120票) 薬屋のひとりごと(8) /日向夏
- 5位( 95票) 千歳くんはラムネ瓶のなか /裕夢
- 6位( 86票) 賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 ~愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド~ /有象利路
- 7位( 85票) ライアー・ライアー 嘘つき転校生はイカサマチートちゃんとゲームを制するそうです。 /久追遥希
- 7位( 85票) ひげを剃る。そして女子高生を拾う。(3) /しめさば
- 9位( 83票) ようこそ実力至上主義の教室へ(11) /衣笠彰梧
- 10位( 78票) 友達の妹が俺にだけウザい /三河ごーすと
Blog票
- 1位( 14票) 幼なじみが絶対に負けないラブコメ /二丸修一
- 2位( 8票) お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 /佐伯さん
- 2位( 8票) Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王 /古宮九時
- 2位( 8票) 賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 ~愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド~ /有象利路
- 5位( 6票) 友達の妹が俺にだけウザい /三河ごーすと
- 5位( 6票) 天才王子の赤字国家再生術(4) ~そうだ、売国しよう~ /鳥羽徹
- 5位( 6票) クラスメイトが使い魔になりまして /鶴城東
- 8位( 5票) 継母の連れ子が元カノだった(2) たとえ恋人じゃなくたって /紙城境介
- 8位( 5票) 薬屋のひとりごと(8) /日向夏
- 8位( 5票) 撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ ―弾丸魔法とゴースト・プログラム― /上川景
- 8位( 5票) 子守り男子の日向くんは帰宅が早い。 /双葉三葉
2019年 7月 22日
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SBクリエイティブ GA文庫
◆ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア12 /大森藤ノ -
都市の破壊者「エニュオ」との闘いもいよいよ完結。ロキ・ファミリアを中心とした冒険者の総力を上げた闘いが、うわぁ、手に汗握りまくりな熱い闘いの連続で、すげぇ。本編のベルの死闘も凄いんだけど、この外伝は、オールスター勢ぞろいのまさに総力戦といった感じで、戦いの規模がでかくて凄いわけよ。ただ、ヒロイン格のレフィーヤが目立つのは当然、フィンとリリの活躍が特に際立ってるのだけど、本来のヒロインなハズのアイズたんのバトルは、ちょっと他に食われてる印象。いや、エピローグのあれこれは良かったのだけど。でも、今回、表紙でメイン張ってるのになー。
とにかく、これで、『ソード・オラトリア』も一区切りなのだけど、本編ともども、次の新章はどうなるんだ? ……しかし、時間軸的には本編15巻の直後ってことで、いつの間にか本編を追い越してしまってるんだよな。今後は、ほぼ同じ時間軸で進めるのかしらん?
2019年 7月 29日
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KADOKAWA 電撃文庫
◆ 新約 とある魔術の禁書目録(22) リバース /鎌池和馬 -
あああああっ、食蜂ぉぉぉぉぉぉっっっ!!
もうもう、完全に食蜂のためのエピローグで、あうあう、くらくらするなぁっっっ!! マジ、食蜂最高っ!! 切なすぎるぅぅぅっ!!物語については、「新約」編がいよいよ完結。本来は23巻とナンバリングすべきところを、わざわざ「(22) リバース」としていたので、[漫画]『修羅の刻(13)裏』のように、なにか仕掛けがあるのかと期待してたのだけど、えっと、普通に22巻の続きなんですけど(^^;。うーん、「新約」編完結、というわりには、いまいちすっきりしないラストなんだよなぁ。食蜂推しとしては、特に前半の食蜂にはくらくらしっぱなしでたまらなかったのだけど、上条当麻の物語としては、何もかもすっきしないまま終わってしまった感じで、正直、いまいちな感覚が強い。残ったもやもやした部分は、新シリーズに期待ということになるんだろうけどなー。
[ とある魔術の禁書目録 ]