[WIN] White Christmas ~雪降る夜の恋人達~ /フェアリーテール ( F&C )

クリスマスを題材にした 4つのシナリオかが収録されたゲーム。あと、壁紙CDも付属。確か、昨年末に出たゲームなのだけど、基本的に通販オンリーということで、めんどくさくて買ってなかったのよ。で、とりあえず、「え~せ~」から始めてみたり。

え~せ~、1stぷれい

「おっまえぇ~を、はいっごぉ~からぁ~、なぐりたおっすぅ~♪」
バカだ、すっごくバカ。なんだこれは。いや、めちゃくちゃ、おもしろい~~~

石油王である主人公と、パプリカ@都市制圧兵器が、くだらない会話を繰り広げるバカゲ―。理不尽なマスターとおバカなロボ娘の典型という話もあるけど、内容らしい内容もなく、ほんとにバカで、すばらしすぎる~。謎のカップルも、めちゃさいこー。あぁ、パプリカと、ダラダラ生活したい~~。……短編だからこそ、ここまでバカなシナリオをやれるんだろうけど、なんか、凄く好きだよ、こういうの。あと、パプリカを演じる声優、志村友香さんも、ちとチェック。

しかし、基本的に一直線シナリオかと思ってたのだけど、結構、未見 CG がたくさんあるなぁ(^^;。<思った以上に、ボリュームがある予感

[ 2001.08.24 ]

Tears:1stぷれい、由衣エンド

4つのシナリオのうちで、もっとも&いかにも、あたし好みっぽい『Tears』。うお~、もの凄く少女漫画or少女小説ちっく~~。おとなしい男の子と勝ち気なボクキャラな、幼なじみネタの典型なのだけど、すごく良い感じだよ~~。

って、わ、ちと、しんちゃんの心情描写が弱すぎだ~~。……うぅ、主人公をしんちゃんにして、失敗してるような。これ、どう考えても、由衣視点でやらなきゃダメだろ~~。あまりに、少女漫画or少女小説的なのだけど、そのまま、視点だけ男の子視点にしているので、破綻してしまってる予感。いや、男の子視点に併せて、ストーリー構築をやり直したら、この味は出ないのはわかるけど、視点だけ、単純に置き換えてもダメだろ~~。

[ 2001.08.26 ]

恋におちる雪、1st

最・高・傑・作・級!! 制作者が、ほんとうに、こういう恋愛モノが好きじゃないと、作れないし、作らない作品。全く美少女ゲームっぽくないテイストで、少女漫画系統のテイストでもない。……制作者、どこら編の系統の人だ。あ、[雑誌]『Young You』方面は、ノーマークなので、わかりません。

この演出、構成は、恋愛モノではかなり有効な手段なのだけど、通常のゲームのシナリオではやるには、そんなに長くやりづらいし、そもそも、あまりに冒険すぎる。そういうことを全てわかった上で、この作品のシナリオの 1本として選択したんだろうな。地味な部分がマイナスとすればマイナスだけど、逆に、地味じゃなかったら、この魅力が出せたか難しいところなので、にんとも。いや、ほんとにすばらしい、……って、でも、このシナリオ、普通に美少女ゲームなモノを求める人には、あまり評価良くない気も(^^;。

[ 2001.10.22 ]

Hot Winter Night、1st

大介、おまえ、どアホや~~。と、恋人未満な関係の二人のうち、友美が、その関係から 1歩踏みだそうとしてるのに、この大介がどうしようもなく情けないという話。……でも、キューピット役とも言える わらしが、とても良いのですよ~~。いや、なかなか良い話だ。

これで、4つあるシナリオを一回ずつ。でも、『Tears』は別ルートが残っているし、『え~せ~』は トゥルーじゃない予感。どのシナリオも、方向性がばらばらで、それで、ぜんぜん美少女ゲームしていない。こういうのが、一般に受けいれられるか疑問だけど、少なくとも、あたしは凄く好き。こういうのを作るから、F&C は素晴らしい。

↑考えてみれば、2000年の夏~年末にかけての、F&C のラインナップって、伝説に残ってもいいぐらい、特異で素敵な気がするのだけど、気のせいでしょうか(^^;。<やはり、カクテル終焉のラストの輝きだったのかー。<って、『White Christmas』は、フェアリーだけど。

[ 2001.10.26 ]

え~せ~、2nd

マミたんって、一体(^^;。やっぱ、めちゃおもしろい~~
それはともかく、1回目と同じエンド。CG モードの埋まり具合と、なにより、パプリカの設定から、トゥルーエンドがあるっぽいのだけど、分岐しないなぁん。……そんなに、選択肢は多くないのだけど。

え~せ~、3rd

分岐。これが、トゥルーエンド? お馬鹿な展開に、感動系の展開が隠されてると思っていたのだけど、ちと弱かったか(^^;。……まあ、お馬鹿な展開だけで、十分おもしろいかったけど、やっぱ、パプリカとダラダラ生活だよな~~。

Tears、2nd

真希ルートの伸治は素晴らしいぞ。<そうか(^^; って、由衣~~っ!!

……うぅ、せっかくの少女漫画テイストが、唐突に、ふつうのエロゲーになってしまった(T-T)。今までが、少女漫画少女漫画してただけに、このしうちは、あまりに酷すぎる。いや、もともと、このシナリオだけ、あからさまにシナリオライターの力量が低いので、しかたないかもしれないけど。

↑テイスト的には、あたしの好きなタイプの少女漫画なので、好きだし、こういうのをこの手のゲームのシナリオとして持ってくるのも賞賛するけど、いかんせん、程度が低すぎ。一応、売り物なんだから、はじめてシナリオ書くような人に、シナリオ書かせちゃ、だめだろう。

これでだいたいクリアかしらん。CG 埋まってないし、おまけ SS も読んでないけど。

総評

『Tears』をプレイしてると、特に思うのだけど、4つのシナリオのどれも、自分の本業の枠すらこえて、好きなことを好きな風に作ったんじゃないか、というゲーム。メーカーとして、無料で配るならともかく、売り物としてこういう作品作りをしていいのかと、実は疑問も感じるのだけど、結果として、あたしの好きなモノに仕上がってるから、いいや(^^;。あたし的には、最高傑作級。こういうのを作った F&C に、改めて、安心&好意を持ちました。……このゲームが、一般受けするかは、かなり疑問だけど。

[ 2001.10.29 ]