好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!

小学館 ガガガ文庫
妹さえいればいい。10 /平坂読

「妹だもん」という千尋のカミングアウトにより大きく物語が動くかと思いきや、大きな変化もなく、ラノベ作家としても順風満帆な伊月。って、うわぁ、平坂読、上手すぎだろっ!! 伊月の父・啓輔と『なつ』の話といい、今回の仕掛けは唸らせられるなぁ。

いや、あとがきの心理描写に関する補足の通りなのだけど、まったく「やられた」という印象。素晴らしい。違和感を感じさせつつも、アニメも成功し、売り上げも大きく伸び、なにもかも順調なように見せつつ、こう落としてくるか。正直、人間関係上での爆弾を散りばめてる程度と思って読んでたのだけど、そうだよな、そこを突かずにどこを突くんだって話だよなぁ。作家としての最大の危機を迎えた伊月の今後が楽しみで仕方ありませんっ!!

[ 2018.08.06 ]