りゅうおうのおしごと!
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りゅうおうのおしごと! /白鳥士郎 -
最高傑作級っ!! 白鳥士郎なのでコミカルなのは当然として、その上で、熱くて、そして、泣ける展開。小学生女子と嬉し恥ずかし同棲生活という話なんだけど、これは素晴らしいっっっ!!
『のうりん』白鳥士郎の新作は、将棋ラノベ。将棋ラノベって、棋譜の表現が難しいので、ラノベで将棋を描くのは難しいと思ってた時期が、俺にもありました……。いや、中二病な歩夢との対局をはじめ、将棋を知らなくても楽しめる、それでいて、目に浮かぶような対局の描写がとにかく上手い。最期のあいちゃんの対局の緊迫感とか相当に凄いよね。ほんと、単純に巧い。
ストーリーのほうは、最年少「竜王」の九頭竜八一の元に、小学三年生の女の子・雛鶴あいが弟子になりに押しかけてきた、というもの。ベースはロリ少女中心のコメディなのだけど、勝負の世界ならではの厳しさもきちんと併せ持っていて、ここら辺のギャップの見せ方は、『のうりん』でも見せる白鳥士郎ならではの巧さだよね。いやー、マジおもしろいっ!!
[ 2015.09.27 ]
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りゅうおうのおしごと! 2 /白鳥士郎 -
最高傑作級っ!! 2巻もすげーおもしろいなっ!! コミカルな筆致の中に、勝負の中で生きる人たち特有の「熱さ」があり、非常におもしろい。もちろん、弟子の あい を中心に、ヒロインたちの可愛らしさも絶品で、まったく、小学生は最高だぜ!!<作品が違う(^^;
プロ将棋界最高位の竜王に最年少でなった九頭竜八一と、その弟子の小学生・雛鶴あいの物語の第二弾。この二巻では、高飛車ツンデレ小学生棋士・夜叉神天衣、登場。名人からの依頼で、天衣の指導をすることに……、という感じの話。1巻でも思ったけれど、将棋の対局を文章でここまで熱く、おもしろく描くのは、ほんと凄いな。将棋に詳しくなくても、対局の凄さがビシバシ伝わる描写が、マジに上手い。あい&天衣の対局といい、八一の対局といい、熱い対局がたまらないっ!!
新キャラの天衣は、うわー、この設定はいろいろ卑怯だ。まあ、さすがにこのぐらい卑怯じゃないと、あい には対抗できないか。うん、可愛さでは あい がやっぱり最高か。そして、うわぁ、挿絵効果もあって、あの場面は、がくがくぶるぶる。<をい。……あいの可愛さも最高だけど、シャルちゃんがまた凶悪だよなぁ。舌足らずなセリフと無防備なスキンシップは、ベタなんだけど、だからこそ凶悪。そして、姉弟子の扱いはさすがにどうよ(笑)。いやー、キャラもめちゃくちゃ素晴らしくて、この作品、ほんとに素晴らしいわっ。最高っ!!
[ 2016.01.15 ]
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りゅうおうのおしごと! 3 /白鳥士郎 -
最高傑作級。山刀伐vs八一、桂香vsあいの手に汗握る熱い戦い。努力と才能のぶつかり合い、そして、その二つを超えるもの。己の将棋人生をかけた戦いが、マジ、熱すぎるわっ!! そして、桂香のくだりには、とにかく泣けるっ!!
苦手意識を持つ山刀伐にまたも敗れた八一は、秘策を求め≪捌きの巨匠≫の元へ。一方、桂香は年齢制限の壁の前に、将棋人生の崖っぷちに追い込まれていた……。将棋界の厳しさ、絶望に抗う戦い、そして、努力と才能の物語。うわぁ、一千兆に一つの可能性に挑む熱戦が凄い。努力vs才能は、昔からよく扱われる題材だけど、ここまで残酷な差を見せつけつつ、それだけで終わらない物語に仕立てているのが素晴らしいわ。努力だけでA級に上がった山刀伐と最年少タイトル保持者の才能を持つ八一、研修会最年長の桂香にまだ将棋を覚えて数か月のあい、二組の努力と才能の戦いという構図。うますぎ。対局シーンも、将棋を知らなくても、相変わらず、わかりやすく楽しめる書きようで、筆力高すぎだろっ!!
しかし、前回登場した天衣の出番がほとんどないのは、いったいどういう。や、あい にしても、立ち位置微妙なんだよな。八一の目標はわかりやすいのだけど、あい と天衣の二人は、今後、どう物語を作ってくんだろ?
[ 2016.05.17 ]
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りゅうおうのおしごと! 4 /白鳥士郎 -
“白い棋士が勝つわ” ……をい(笑)。
最高傑作級。相変わらず、クオリティ高くて、むちゃおもしろいな。今回は、あいと天衣のはじめての公式戦。二人はアマも参加可能な女流タイトル戦「マイナビ女子オープン」へ。と、今更だけど、「マイナビ」「ニコ生」と、ふつーにリアルな名前を出してくるのんな。「マイナビ女子オープン」は実在する女流タイトル戦で、ニコ生での中継もやってるらしい。ということは、リアルもJS生放送満載なのかっ!? ……いや、今回、ニコ生ネタでやってたのは、棋帝戦だけど。
「小学生は最高だぜ!」と笑えるネタを挟みながら、燃える展開と感動的なシーンをきちんと盛り込んでくるスタイル。相変わらず素晴らしい。おそらく八一のために勝利にこだわる あい と、おそらく女流棋士への最期の機会になるだろう桂香さん。はじめから泣かす気満々な展開だけど、マジ泣ける。や、桂香さんはもちろんだけど、あい と天衣の想いが、マジ泣けて、号泣だろっ!!
もちろん、対局も、新キャラの雷とのモノを含めて、熱い戦いが目白押しで、素晴らしすぎるわっ!! 特に、雷との対局は、イラストの使い方も秀逸でクるものがあるよな。そして、ほんとに凄いのが、ラストの対局。うわぁ、続く次巻は、これを超える闘いになっていくのか。マジ凄い、凄すぎる。今から次巻が楽しみすぎるだろっ!!
[ 2016.09.14 ]
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りゅうおうのおしごと! 5 /白鳥士郎 -
最高傑作。最強の名人を挑戦者に迎えての竜王防衛戦。挫折、そして周りの人々に支えられての復活と、もう、ベタすぎるほどベタな熱い展開なのだけど、だからこそ、完成度も高く、めちゃくちゃ素晴らしいっっっ!! もう、すべてを出し切った最終巻に相応しい熱い物語に仕上がって、って、続くんかいっ!!
ハワイでの対局からはじまる竜王戦七番勝負。神とも呼ばれる名人との闘いで、八一は追い込まれていく……。と、なんという熱量っ、素晴らしい素晴らしい。精神的に追い詰められていく八一。あいと天衣、桂香さんのマイナビ本戦一回戦。そして、運命の第四局。桂香さんの対局、八一を想う優しさも素晴らしいのだけど、やはり熱いのは第四局。いかにもラストバトルといった風の互いに最善手をつないでいく究極の闘い。すげぇぇぇぇぇっっっ!! 第四局での あい も素晴らしかったのだけど、死闘のあとの余韻を感じさせるラストの構成と演出も、また、素晴らしい。私、[漫画]『修羅の門』が好きなんですが、その『修羅の門』のラストを感じさせる構成で、こういうのマジたまらんな。伝説はまだ終わらない……。
八一に関しては、物語としてはすべて書ききっていて、あとがきを読むとここで完結の予定だったみたいだけど、どう続けるつもりだ? 「あいと天衣」とか、タイトルと主役交代でもしないと、なかなか続けるの難しいように思えるのだけど。今回、姉弟子は割を食った感じなので、銀子にもうちょっと華を持たせてほしいところ。あとは、鵠さんに期待。
[ 2017.02.21 ]
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りゅうおうのおしごと! 6 /白鳥士郎 -
新章突入。八一は竜王を防衛、あいと天衣は女流棋士となり、ある程度の区切りができていて、誰を描くのかと思ったら、表紙の通り、浪花の白雪姫こと銀子か。うわー、思った以上にハードモードだ。三段リーグとかズタボロになる未来しか見えないのだけど、だっ、大丈夫なんでしょうか。ロリ組が目立つので忘れがちだけど、銀子ってまだ、中学生なんだよな……。
しかし、銀子の敵として、新しく天才小学生棋士が登場してきたけど、あいの立場は……。いや、銀子を絶望させるほどの将棋の天才ということであれば、あいと天衣の二人と重なるというか、完全にあいと天衣の立場を食うことになると思うんですが、あいと天衣の対局は今後描かれるんでしょうか? 天衣はともかくあいさんは、もう、すっかりギャグ要員になっちゃってるんですけど……。
[ 2017.07.19 ]
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りゅうおうのおしごと! 7 /白鳥士郎 -
最高傑作級。やはり、『りゅうおうのおしごと!』は素晴らしい。熱くせつなく感動的な物語でした。
今回は、八一の師匠清滝九段の引退を賭けた物語。テム・レイ……、清滝九段をアムロの父親に例えた話が秀逸すぎる。あれほど強く八一の憧れだった師匠の清滝九段が、まるでテム・レイのよう、いまさらの打ち手を語る姿は、涙なしには読めない。その酸素欠乏症のような状態から、自分の老害ぶりに気づき、しかし、若者には勝てないと思いながらもそこから復活しようとする漢の生き様。また、清滝九段だけでなく、清滝九段に先立ち引退を決意した蔵王達夫九段の対局を通して遺す強力なメッセージもまた、かっこいい漢の姿だよなぁ。挿絵も含め、じいさんたちがマジかっこよすぎるっっっ!!
かっこいい漢たちの裏で、天衣も女王に向けて一歩ずつ進んでいるのだけど、もう一人のヒロインあいの活躍の場は、いつになるんだ? 最近、ドタバタ要員にしかなってない気が(^^;。
[ 2018.01.15 ]
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りゅうおうのおしごと! 8 /白鳥士郎 -
構成を工夫した中休み的な短編集、と思って読んでいたのだけど、うわぁ、終盤が熱い、感動しかないっっっ!!
いくつかの短編を挟みながら、メインは、小学生時代から親友でライバルだった供御飯万智と月夜見坂燎の「山城桜花」の位をかけたタイトル戦。棋士に比べて棋力は劣るために客寄せパンダのような扱いの女流棋士の葛藤。自分の殻を破り一歩踏み出す万智の一手に、もう、涙しかないっ。
小学生時代のライバル、九頭竜八一、神鍋歩夢、供御飯万智と月夜見坂燎。女流棋士のタイトルは保持するものの、八一や歩夢には大きく差をつけられた二人の対決というのは、もの凄く残酷な場面設定だよな。それでも熱く滾る将棋への想いっ!! ……しかも、これを描いておいて、次は、新たな才能である天衣との対局という、再び万智の心を折りにいくような展開なんだよな。
しかし、八一への想いでは最強ともいえる万智のメイン回にもかかわらず、あまり恋愛的な展開がなかったのはちと残念だ。
[ 2018.03.18 ]
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りゅうおうのおしごと! 9 /白鳥士郎 -
天衣vs銀子。マイナビ女子オープンを勝ち進んだ天衣は、女流棋戦無敗の女王・空銀子と対局する、っと、天衣のメイン回ですよ、天衣のっ!! 天衣やあいからみたら、ラスボス級の銀子との対決っ、これが熱くないわけがないっ!!!! そして、いよいよ天衣もデレ期かぁぁぁぁぁぁっっっ!!<をい
初のタイトル戦、あの天衣ですら心が折れそうになる展開と、それでも信じて見守る八一。そして、運命の第三局。いやぁ、八一の想いを受け取って、女流棋士最強という大きな壁に立ち向かう第三局が、ほんとうに熱い。愛か、愛なのかぁっっっ!!
でも、女流棋戦無敗といっても、銀子さん、すでに奨励会三段の苦悩を描いてたりするので、読者目線だと、そこまで強くみえないんだよね(^^;。それどころか、これがもし銀子回だったら、八一も認める若い才能に、ぼろぼろにされる展開だよなぁ。正直、ここまで銀子と天衣の間に力量差があるとは思っていなかったし、今後、あいとの再戦もあるとすると、むしろ、銀子さんの今後が心配すぎる……。
それにしても、9巻で活躍した万智さんがまともに対局も描かれず敗着とか、万智さん……。
[ 2018.08.12 ]
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りゅうおうのおしごと! 10 /白鳥士郎 -
相変わらず泣かせにくるな。最強傑作級。……今回はJS研のなにわ王将戦と あい の女流名跡戦予選決勝。シャルちゃぁぁぁぁぁぁぁぁんっっっ!!<をい
ほんと、シャルちゃんかわいいよシャルちゃん。それはともかく、今回、あいに立ちはだかるのは、かつての小学生名人、あいや銀子のように小学生時代は騒がれていた天才にもかかわらずプロ棋士になれずに女流棋士に転身した人。と、このタイミングでこれ以上ない強敵出してくるよなぁ。そして、それに立ち向かう あい の才能が怖い。あいにとっては、どう見ても女流タイトルは通過点にしか見えないのだけど、「どこまで行ける」って、いったい、このシリーズをどんだけ続けるつもりなんだ?(^^;。
一方、《浪速の白雪姫》は、……わかっていた展開だけど、うわぁ、これはシンドイ。いや、このメンタルでプロ棋士になるのもなかなかツライと思うのだけど、このあと、どうするんだろう。出てきた規制も明らかにそういう伏線で、いろいろと怖すぎる。
[ 2019.02.17 ]
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りゅうおうのおしごと! 11 /白鳥士郎 -
……いつからだろう、君の事を追いかける私がいた。
ネタにしても、[TVA]『化物語』のED曲「君の知らない物語」を思い出さずにはいられない。ラブラブパワー満タンすぎるっっっ!!奨励会三段リーグでの連敗で心が折れた銀子は、八一との想い出を回想する……。と、心が砕けた前巻のラストを引き継いで、これ以上ない銀子回。今巻は、徹頭徹尾、銀子と八一の物語なのだけど、ここまで銀子との深い関係を描いてしまうと、登場人物紹介にすら載らない天衣はともかく、あいの立場は!? 覚醒した銀子ちゃんにあいは勝てるの? どーすんの??
銀子の幼少期の物語は予想以上に残酷なんだけど、その八一と銀子はともかく、今回は、二人を見守る脇役の大人たちがいい味だしているよね。八一の両親といい、清滝師匠といい、名人、鏡洲さん、捌きの巨匠、明石先生。特に、銀子の主治医である明石先生が、今回の影の主役といっていい、痺れる。かつては、《捌きの巨匠》の先を行き、やがて追い抜かれた元奨励会員。大人たちが次世代の子供たちを温かく見守るというと綺麗なんだけど、それだけではなく、自分の想いを弟子に仮託させる足柄一門の妄執にもこの巻の中で触れてくる辺りが凄いよなぁ。
[ 2019.08.11 ]
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りゅうおうのおしごと! 12 /白鳥士郎 -
表紙は銀子だけど、後部座席の天衣、最高だろっっっ!!(*^^*)。
いや、メインはあくまで銀子の三段リーグ、生命を賭けた最終戦。すべてのエピソードが素晴らしいのだけど、印象に残ったのは銀子よりも史上最年少の小学生・椚創多周りのエピソードかな。特に、鏡洲との絡みが泣ける。むしろ鏡洲がメインと言ってもよい。奨励会在籍最期の戦いが凄く熱く、そして、マジに涙なしには読めない(T-T)。
対局に関しては、八一の帝位戦のほうが凄かった。ソフトを極めた於鬼頭との対局。対局後のインタビューを見てから読み返すと、これがまためちゃ怖い。こんな世界で、天才のあいと天衣はともかく、銀子や銀子に負けるレベルの創多は大丈夫なの!? ラストページを見ると絶望しか感じない……。
しかし、あいは最近、ほんと存在感がないな。生霊シーンがなかったら、完全にコメディ要員になりつつある予感。才能という点では、八一や創多を軽く超える逸材なので、さっさと女流タイトル取って、四段昇格するぐらいしないと、特に対局という面では、なかなか見せ場を作りづらいよなー。
[ 2020.02.25 ]
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りゅうおうのおしごと! 13 /白鳥士郎 -
海外へ旅立つ澪の見送りを軸に、ドラマCDなどの小話を再構成した短編集。収録されている短編は、ロリコンネタが強くおふざけが過ぎていて、正直いまいちかなぁ。そもそも、シャル推しすぎるだろっ!! 元はドラマCDなので仕方ないんだろうけど、小説本編に組み入れるにはいろいろと違和感あるよね。
それよりも見どころはやっぱり、澪との一連の別れを描いた書き下ろしパートなのだけど、いやぁ、天ちゃんもいいし、ここしばらく存在感のなかった あい も、今後の活躍を期待させる内容で、これは次巻からはじまるという最終章がめちゃくちゃ楽しみ。……まあ、最終章を期待させる内容ではあるんだけど、この巻に関しては、ちょっと物足りなさを感じなくはないけどさ。
[ 2020.08.16 ]
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りゅうおうのおしごと!(14) /白鳥士郎 -
八一の対局は一行で終わるぐらいの扱いなんだよな……。
今回は、プロ棋士となった銀子のデビュー戦と女流名跡リーグを戦うあいの決心。八一もダブルタイトル戦なのに、もはや八一のタイトル戦は空気で、屑っぽいシーンしかないぞ(笑)。いやー、ここから最終章のはじまりか。この巻は、起承転結の"起"という感じで、ストーリーはまだまだこれから。出番の多い銀子とあいよりも、今回は、天衣と供御飯さんのシーンがめちゃくちゃ印象的で、すべて持っていった感が。そして、祭神雷。
すでに最終章なので、さすがにここから八一vsあいor銀子の竜王戦までは描けないと思うのだけど、最終章、どうなるんだこれ? 楽しみすぎるぅぅっっっ!!
[ 2021.02.24 ]
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りゅうおうのおしごと!(15) /白鳥士郎 -
前巻からの流れをひいて、今回は、万智と天衣のターンかと思ったら、まさかの たまよん こと鹿路庭珠代回っ!! いや、万智さんは頑張ってはいるけれど。それにしても、たまよん、ルックスよく巨乳で女子大生の女流二段。って、たまよんの通ってる大学、早稲田の政経かよっ!? ちょっと、チートすぎるんじゃね?
その たまよん と あい の交流をメインに描かれるわけだけど、たまよんのプロ意識が想像以上に凄い。これがプロフェッショナルか。そして、一途でけなげすぎる……。まあ、最終的にチートが酷いのは あい で、最近パッとしなかった気がするんだけど、久しぶりに天才ぶりを見せつけた気がする。
一方の主人公の八一については、まあ、死ね。
しかし、最終章に入っているハズなんだけど、物語の着地点がまったく読めないな。どうなるんだろ?
[ 2021.09.22 ]
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りゅうおうのおしごと!(16) /白鳥士郎 -
ロリホーム(笑)はともかく、いよいよ あい の初タイトル戦だだだっ!!!!
そのタイトル戦、対戦者のエターナルクイーン・釈迦堂里奈の過去と恋愛を重ねながらの展開は、いやぁ、これは、あい ではなくエターナルクイーンを応援したくなるよね。正直、こういう描かれ方をすると、あい はまだまだ役者として力不足な部分が目立つよなぁ。と、そう思わせておいて、うわぁ、そこで師弟愛を見せてくるかぁ。休憩からの展開は泣ける(T-T)。
一方で、同じくタイトル戦中にもかかわらず放置されてる天衣の方は……、これからどうするつもりだ、これ!? マジに先が読めないのだけど、どう決着つけるつもりなんだ?
[ 2022.04.18 ]
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りゅうおうのおしごと!(17) /白鳥士郎 -
帯でわかる通り、久しぶりの銀子登場。……なんだけど、正直、なんのために八一の前から消えて、このタイミングで再登場したのか、意味がわからない。演出的にも、構成的にも、マジ意味不明。作者は何がやりたかったんだ? その、この巻の最大の見せ場も「君の知らない物語」を思い浮かべざるを得ないような既視感のあるようなシーンでしかなく、ちょっとなー。
そんなこんなで銀子はともかく、ゾクゾクくるのは天衣で、絶望感を植え付けつつ八一を操る黒幕ぶりが素晴らしい。一方、あい が、もはや、伏線にすらなってないぐらい、あからさまに希望の未来を指し示していて、次巻、あいvs天衣って、うわぁ、どうなるんだ?
八一の先を識る天衣と、八一の絶望すら超える才能を開花させつつある あい。二人とも、すでに将棋界最強の八一を超えつつあるので、他に勝負になりそうな敵がいないとはいえ、ここで あいvs天衣か。最終章ということだし、おそらく物語上の頂上決戦だと思うんだけど、どんな舞台を用意してくるんだろ? すげー楽しみ。……というか、八一すら手のひらで転がす天衣の絶対的強者の貫禄が、やっぱりヤバいよなー。
[ 2022.12.26 ]
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りゅうおうのおしごと! (18) /白鳥士郎 -
シリーズ完結まで、残り2巻っ!!
いやー、残り2巻ということで見どころ満載ではあるのだけど、えっと、せっかくのあいvs天衣が、単なるラストへの仕込みでしかなく、すげー雑。せめて、八一の帝位戦とは別々の巻にして棋戦に至るまでの過程も含めてきちんとページ数使って描こうよ。あいvs天衣って、シリーズ最大の見せ場にすべきところじゃないの? こんな雑でいいのマジで?? ……いや、全てはラストへの仕込みなので、残り2巻を読めば印象変わるかもしれないけれどさ。残り2巻ということは、まだまだラストまではひと捻りもふた捻りもありそうだし。
[ 2023.07.18 ]
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りゅうおうのおしごと! (19) /白鳥士郎 -
その「あとがき」の後に、あの「感想戦」はひでぇ(笑)。
やっぱ、『りゅうおうのおしごと!』は、すげーおもしろい。帯で"空銀子復活"と煽りながら結婚の話ばかりでどうなるんだ?と思いながら読んでいたのだけど、うわー、そうくるかー。これは泣けるわ。
まあ、銀子よりも、なんといっても あいちゃんか。正直、あいの行動は、ちょっと無理やり感があって物語の出来としてもイマイチだと思うんだけど、それでも、やっぱ泣けるなぁ。そして、そんなあいを支える天衣やたまよん先生もいいなぁ。燎は、……構成も無理やりで描写も足りず、描き方が雑じゃね?
何はともあれ、盤外編を挟んで次でラストか。ここ最近の巻は作り込みの雑な部分が目立って不安なのだけど、期待しつつ、やっぱ不安が大きいなー。
[ 2024.07.01 ]