好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! - 2021年6月


2021 6 7

オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(7) /篠崎芳

トーカとセラスは、いよいよ、女神攻略の鍵となる最果ての国へと……。

最果ての国でのアレコレも、もちろんおもしろいのだけど、それよりも狂美帝や聖をはじめとして、策謀渦巻き混沌と化す世界情勢っ!! めちゃくちゃおもしろくなってきたぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!! 単なる復讐モノや転生勇者モノの枠に収まらず、各陣営にわかれた世界大戦みないになりつつあるんですけどっ!!

いやー、主人公のトーカをはじめとして転生勇者たちが、個性的でクセありまくりでやばいだろっ。女神の思惑を超えて暗躍しまくりですよ。トーカはもちろん、すべてを見通すような聖様はマジ凄いんだけど、ちょっ、その聖様とイインチョが(笑)。さらに、単なる噛ませかと思っていた安がいい感じで重要な役どころになりそうで、たいへん楽しい。で、イクサバぁーーーっっっ!! そして、脳筋の桐原くんは、頭脳戦みたいな展開になると全く存在感がなくなって草しか生えない(笑)。

そして、大魔帝。いや、情勢が混沌としまくっていて、先の展開がまったく読めないのだけど、すげー続きが楽しみすぎるっ!! マジ、どうなっちゃうのぉぉぉっっっっ!!

[ ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで ]


2021 6 14

オーバーラップ オーバーラップ文庫
信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 7.灼熱の勇者とラミアの女王 /大崎アイル

「小説家になろう」で大好きな本シリーズも順調に7巻目。「火の国」編かー。「水の国」「太陽の国」「木の国」と異世界を巡ったマコト一行は、今度は、力こそ正義な脳筋ばかりの「火の国」を訪問するという話。「火の国」編の次はいよいよ魔王軍との戦争に突入していくので、諸国漫遊みたいな展開も「火の国」でラスト。

今回は、さーさんのパワーアップ回のハズなんだけど、結局、マコトが大活躍というね。最弱キャラだったハズが、とうとう人を超えてしまったよ(笑)。本人はRPGをプレイしてるノリなんだけど、だんだん周りから精神異常者のように見られつつあるのも描き方が上手いよね。精神異常者なのに、なぜ、ハーレム展開になってるんだ(^^;。

「火の国」編では、河北さんやオルガと、一応、ざまぁ的な展開になるのだけど、この作品は、そういう昏い要素を持ち込んでも、ぜんぜん陰湿な空気にならないのが素晴らしいよな。軽く明るいハーレム展開っ、ほんと、楽しく読めるのがすげー好きだなっ!!

[ 信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 ]


2021 6 21

KADOKAWA 電撃文庫
創約 とある魔術の禁書目録(4) /鎌池和馬

『禁書』は、食蜂と美琴のコンビを楽しみに読んでる部分が大きいのだけど、期待に反して二人の出番が少ないよっ!! てっきり、当麻を追いかけてロスに行く展開になるかと思ったのにぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!

今回は、いよいよR&Cオカルティクスを倒すために、本社のあるロサンゼルスに当麻たちが乗り込んでいく展開なのだけど、微妙なんだよなぁ。ロスに乗り込むメンバーに、何故、当麻とインデックスがいるのか、いまいち納得感がないし、結局、インデックスはまとんど活躍していないし、ゲストキャラのヘルカリアも存在感が薄いし、そして、食蜂と美琴の出番は少ないしで、うーん、やっぱ、微妙だよ、微妙っ!!

そんな中で敢えて見どころを挙げると、アメリカ大統領のロベルトが非常に愉快で、表社会の代表なのにキャラ濃すぎるだろ(笑)。すごく豪快でアメリカンドリームの理想を体現したアメリカ大統領なのに、ラストのアンナの独白が怖い。いや、どんな困難があっても豪快に解決しそうな大統領ではあるけれど。

まあ、今回は不満な残る内容だったけれど、あっ、あと、御坂妹たちと一方通行の展開はよかったか。この内容だったら、表紙イラストは、インデックスとヘルカリアではなく、御坂妹にすべきだったんじゃないのー?

[ とある魔術の禁書目録 ]


2021 6 28

KADOKAWA MFブックス
ほのぼの異世界転生デイズ ~レベルカンスト、アイテム持ち越し! 私は最強幼女です~ (1) /しっぽタヌキ

「小説家になろう」で大好きなシリーズなんだけど、いざ買おうとするとタイトル忘れて買い損ねてました(汗;。いや、『ほのぼの異世界転生デイズ』ってタイトルは、ぜんぜん特徴なくてすぐ忘れちゃうのよ。もっと、サブタイトルの「最強幼女」を推すようなタイトルにするとか、決め台詞の「れにに、おまかせあれ」をタイトルに入れてほしかったなー。

まあ、タイトルはともかく内容は、レベルとアイテムボックスがカンストしてる状態でゲーム世界に転生して無双する俺TUEEEEEEE小説。異世界転生といったって、ふつーは多少成長してから転生先での冒険をスタートさせることが多いと思うのだけど、この作品は、赤ん坊のころからアイテムを使いだし、舌っ足らずな幼女にして無双しまくるのがめちゃくちゃ楽しい!! ほのぼの?として緩い雰囲気の世界観と、舌っ足らずな最強幼女の組み合わせが、すげーあっていて、おもしろいのよ。でも、最強幼女、暖かな親子愛とか、コミカルな演出でごまかしているけど、三歳で人を殺しまくってるような(^^;。

一人称の女の子視点の小説は大好物なのだけど、この作品は、緩くコミカルな雰囲気で、マジ最高だよな。ただ、書籍版で絵がついたのだけど、主人公のレニはまだ二歳とか三歳なのに、そのイラストは大きすぎるだろ(笑)。もうちょっと年齢相応のイラストにしてほしかったところ。いやまあ、四歳で親元から離れて冒険の旅に出る時点で、この物語世界の年齢は、いろいろおかしいのだけど。まあ、年齢不詳はエルフなんだけどさー。

[ ほのぼの異世界転生デイズ ]