ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(1) /篠崎芳 -
「小説家になろう」で一番好きな作品の書籍化がきたぁぁぁぁぁっっっ!! 「小説家になろう」のページは こちら。いや、最近は、ちょっと更新ペースが落ちていて残念だったりするのだけど、もうマジおすすめですよっ!!
内容は、異世界に召喚されたものの無能だったために追放された少年が、召喚し追放した女神に復讐を誓うというもの。いやぁ、「小説家になろう」で復讐モノは多いんだけど、だいたい途中で復讐はどこかにいっちゃうんですよね。ところが、この作品は、「女神に復讐する」という目標に向かってきちんとストーリーが組み立てられているのが素晴らしい。ちゃんと物語に軸がある。「状態異常スキル」以外はステータスが低い主人公に対して、状態異常完全無効化を持つ女神というラスボス感。女神のゲスぶりや歪んだ主人公など、癖のある登場人物も魅力的っ!!
この1巻は、遺跡脱出からセラスとの出会いまで。書籍化で大きな変更はなく綺麗なイラストが付いた感じ。ただ、中の挿絵は悪くないのに、表紙絵だけみると、ちょっと売れるか不安感あるな。きちんと売れて、Web連載の更新頻度もあがると嬉しいんだけど。
[ 2018.07.28 ]
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(2) /篠崎芳 -
「小説家になろう」側 の連載が三か月以上止まっていたので心配だったのだけど、無事に書籍版の2巻も出ました。や、異世界召喚からの復讐モノとしてはクオリティが高くて凄く好きなんですよね。
内容は「小説家になろう」版と変わってなさそうだけど、この二巻は、国を追われたハイエルフのヒロイン・セラスと行動を共にするまでが描かれてます。単なる俺TUEEEEEでは終わらない、癖の強い【状態異常スキル】が、緊張感ある戦闘を演出していておもしろい。ただ、ちょっと分かりづらいよな。正直、なぜ、人類最強にだけ、あれほど苦戦するのかわからん(^^;。他の勇者の動向とその勇者たちとの圧倒的なレベル差も物語として楽しいところなのだけど、ただ、そのレベル差がトーカの強さの裏付けに見えないのも、多少、気になる。や、トーカはもうちょっとわかりやすく圧倒的な力を見せつけてもいいと思うわけよ。まあ、そこら辺も含めて、トーカよりも逆境に陥っている十河側のストーリー展開のほうが気になるよねー。
それにしても、書籍版は、イラストを書いてる場面のチョイスがサービスシーン多めなのが気になる。そのチョイスは、うーん、ちょっと作品の方向性とズレてる気がするんだよなー。ちゃんと打ち切られずに続編続くんだろうか。体調不良で数か月止まってたという、作者の健康状態も心配になるけれど……。
[ 2018.12.29 ]
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(3) /篠崎芳 -
「小説家になろう」で最も好きなシリーズ第三弾。今回は、ヒロイン追加でパーティ強化回。……挿絵を見ると、リズはともかく、イヴは全くヒロイン枠っぽくないぞ、どういうことだ?
そゆわけで、女神への復讐を誓い、鍵を持つ「禁忌の魔女」に会うために金棲魔群帯へ向かう展開の中、今回の見どころは、なんといっても呪術師集団アシントとの対決。いやぁ、裏の裏を斯く、手に汗握る展開は、やっぱ、何度読んでも凄いわ。異世界転移した元現代に生きる少年なのに、マジ、人殺しに忌避感なさすぎだろ(^^;。とにかく殺る殺る。
一方、女神サイドは、大魔帝軍との戦いのためにパワーアップを目指す展開だけど、えっと、他の異世界転移組もレベルは三桁に到達するようになっていて、主人公・トーカとの実力差はどんな感じなんだろ? いや、トーカは人類最強を倒して実力あるのはわかるのだけど、せっかくゲームのようなステイタス表示を導入してるんだから、もっとわかりやすく実力差を示すようにしてほしいよなー。
[ 2019.06.05 ]
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(4) /篠崎芳 -
高雄姉は、いかにも人との関わりが薄そうなのに、どうやって情報を得ているのか問題。<をい
それはともかく、「小説家になろう」で最も好きなシリーズの第四弾。この巻では、トーカ一行と勇者たちが、それぞれの目的のために金棲魔群帯へと……。と、このシリーズは、主人公のトーカ側だけでなく、女神側へ残された勇者たち側の物語もまた、たまらなくおもしろいのが素晴らしいんですよね。とにかく異世界転移してきた他の勇者たちがいい感じにキャラが立ってるのが魅力的なんですよ。桐原の歪みっぷりとか、雑魚っぷり発揮する安や小山田、孤高の高雄姉妹とか、主人公属性の綾香とか。や、綾香はすごく主人公っぽいんだけど、トーカでなくこの娘が主人公だったら、ちょっとフラストレーションたまって読めなかったんじゃないかな(^^;。
しかし、トーカのレベルアップが凄まじい一方、勇者側のレベルやステータスがよくわからないので、オーバーラップ文庫の編集の人は、ぜひとも『ダンまち』のように各キャラのステータスを載せたページをつけて欲しいなぁ。そういうページがないと、トーカの圧倒的な能力を、読者に対して見せつけられないじゃん。
[ 2019.10.29 ]
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(5) /篠崎芳 -
魔防の白城での大魔帝軍との激戦、すげぇぇぇぇぇっっっ!! 頼りにしていた味方たちが、これ以上なく残虐な描写で次々と殺されていく。そのエグい描写と絶望が絶望を呼ぶ展開がめちゃくちゃヤバい。マジ、エグい、エグすぎるよ……。
金棲魔群帯から魔防の白城でのあの激戦まで、一冊に打ち込んできた構成も凄いよね。なろうで連載分のストック、ほとんど使い切ってるじゃん。正直、二冊ぐらいに別けてくるかと思ったんだけど、一気に読ませに来たな。まさに圧巻っ!!
この5巻の時点で、S級勇者最強の桐原のレベルが279、トーカのレベルが2500。レベル差だけならトーカの圧勝なんだけど、他のなろう系作品のようにステータス表示がないのが、やっぱ残念だなぁ。敵のパワーバランスがよくわからない。トーカの活躍で、大魔帝軍は一時撤退ぽいのだけど、大魔帝には軽く桐原をボコれるぐらいのステータスは期待したいところだよなぁ。
[ 2020.04.28 ]
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(6) /篠崎芳 -
大魔帝軍との激戦のあと、セラスとのラブラブモード。<をい
前巻での激しい戦闘の後だけあって、今回はいったん休憩。いや、後半の「勇の剣」との闘いは凄かったけどなー。今回は、桐原といい、「勇の剣」といい歪んで薄っぺらい人間の描き方が上手いわー。特に桐原、登録者20万人程度のYouTuberの言葉を真に受けるとか(笑)。とにかく、桐原の薄っぺらさが酷いんですけど、一応、勇者の中では最強の一角なのに、まだこのタイミングで雑魚っぽい描き方するのはちょっと早いと思うんだけど、どうなんだろ? もう、トーカの対抗馬としては委員長を推しに徹していくのかしらん? まあ、トーカとの相性を考えたら、もともと桐原は雑魚でしかないんだけど。
次からトーカに関しては禁呪を手に入れてパワーアップ展開なのはわかるんだけど、大魔帝軍含め世界情勢の先がまったく見当つかない。なんだ? 最後の展開はっっっ!!(爆笑)。いやー、先が楽しみで楽しみで仕方ないんだけど、Web版の最新話もちょうど6巻のラストまでなんだよなー。早く先が読みてー。
[ 2020.12.14 ]
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(7) /篠崎芳 -
トーカとセラスは、いよいよ、女神攻略の鍵となる最果ての国へと……。
最果ての国でのアレコレも、もちろんおもしろいのだけど、それよりも狂美帝や聖をはじめとして、策謀渦巻き混沌と化す世界情勢っ!! めちゃくちゃおもしろくなってきたぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!! 単なる復讐モノや転生勇者モノの枠に収まらず、各陣営にわかれた世界大戦みないになりつつあるんですけどっ!!
いやー、主人公のトーカをはじめとして転生勇者たちが、個性的でクセありまくりでやばいだろっ。女神の思惑を超えて暗躍しまくりですよ。トーカはもちろん、すべてを見通すような聖様はマジ凄いんだけど、ちょっ、その聖様とイインチョが(笑)。さらに、単なる噛ませかと思っていた安がいい感じで重要な役どころになりそうで、たいへん楽しい。で、イクサバぁーーーっっっ!! そして、脳筋の桐原くんは、頭脳戦みたいな展開になると全く存在感がなくなって草しか生えない(笑)。
そして、大魔帝。いや、情勢が混沌としまくっていて、先の展開がまったく読めないのだけど、すげー続きが楽しみすぎるっ!! マジ、どうなっちゃうのぉぉぉっっっっ!!
[ 2021.06.07 ]
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(8) /篠崎芳 -
怒涛の大展開っ!! アライオン王城における大魔帝と勇者たちの戦いが、ほんとにまったく先が読めず、まさに圧巻。聖の動きも驚きなのだけど、それよりも、桐原がすげぇ。正直、桐原って咬ませ犬なポジションだと思っていたんですよ。それが、ここでこの行動かよっ。まさかのまさかだよ。完全に予想も期待も超えた動きで、この展開が書ける作者はマジ凄いわ。……桐原と聖は素晴らしいのだけど、もう一人のS級勇者のいいんちょうは、いいんちょうらしいんだけど、マジに、桐原のことぜんぜん理解してなくて、ちょっと酷すぎるだろ。いやー、こんないいんちょうだと、このあと、ちょろく女神に騙されていく展開しか見えねー(笑)。
一方の主人公サイドは、異界の勇者を除くとアライオンで最強の第六騎兵隊隊長ジョンドゥとの対決。手に汗握る展開ではあるのだけど、まあ、順当。むしろ、アライオン十三騎兵隊を相手に、もっと無双しても良かったかもしれないと思ったり。
終わってみると、これで、アライオン、女神陣営が壊滅してるわけだけど、ミラ帝国と同盟を組んで、いよいよ女神に反攻していく展開かしらん。むしろ、女神側を弱体化させすぎてる気がするのだけど、いいのかこれ? って、ラストでまた、爆弾を突っ込んできたぁぁぁぁっっっ!!
[ 2021.12.01 ]
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(9) /篠崎芳 -
思っていたよりも、小山田はゲスだし、桐原はサイコだし、戦場グループは壊れてるし、……こいつら、元の世界に戻らないほうが、みんな幸せじゃないんですかね?
いやー、戦場はともかく、桐原の行動がわけわからなすぎて、先が読めないのは、だいたい桐原のせいだ。ほんと、まさかまさかの展開で凄い。ここにきて、女神ヴィシスの戦力低下が激しいんだけど、つまり、桐原がそういうこと? マジに先が読めないなー。早く、この状況を受けてのヴィシスの反応とか、高雄姉妹の現状とかも読みたいのだけど、この巻ではそこまで進まずもどかしい。ああああぁぁぁ、さっさと続きが読みてぇぇぇぇぇっ!!
物語的には、すでに終盤に入りつつあると思うのだけど、先の展開が読めないのがスゲーよな。どうなるのこれ?
[ 2022.07.14 ]
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(10) /篠崎芳 -
委員長、ウザい。とにかくウザい。どこかでつまづいて死なないかな。<ひどい
いや、委員長が覚醒した頃は、光の委員長と闇のトーカみたいに、もう一人の主人公格を与えられていくのかな?ぐらいに思ってたのだけど、思ってた以上にキャラとして終わってた。一応、S級最強だったはずなのに、一度こうなってしまうと、キャラとして主人公のような立ち位置に戻るのは難しいよなぁ。もったいない人を失った……。
物語の方は、トーカも正体が明らかになり、VS桐原、VS委員長もこなし、いよいよ佳境かしら? むしろ、セオリーだと、間髪入れずに女神戦に突入する展開だと思うんだけど、一気にそこまでいきそうな雰囲気ではないし、それなら、このタイミングで、クソ女神陣営がスッカスカになるの、ちょっと早くない? 全人類で女神をボコる展開になりそうだけど、そうだとすると、桐原と委員長の扱いもちょっと残念だなぁ。……というか、今まで先の展開が全く見えず、そこが魅力の一つだったのだけど、一気にトーカの勝ち確が決定的になりすぎて、今後、ちゃんと盛り上がるのか、ちょっと心配だなー。
そういえば、桐原とトーカのレベル差は、結局、どのくらいだったんだ? 承認欲求モンスターの前で「私の戦闘力は53万です」と自慢して打ちのめす展開があるかと思ったらなっかったなー。そういう意味だと、女神の第二形態はせめて楽しみにしたいところだ。
[ 2023.01.23 ]
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(11) /篠崎芳 -
終章開幕っ!! 一巻かけて最終決戦への準備回かー。
いや、一気に最終決戦に雪崩れ込むことを期待してたので、ここで一旦小休止みたいに展開遅くなったのは、ちとがっかり。さっさと、ヴィシスぶち殺せよー。
まあ、最終決戦前にヴィシスの事情が開示されたり、ニャンタンの物語は感動的ではあったけれど、でも、ここまで来ると、あとはヴィシスをぶち殺すだけじゃん? もはやトーカが負ける要素は欠片もなくて、あんまし引き伸ばしてもなー、と思ってしまったりする。状態異常スキルって、相手の強さに関係なく、効くか効かないかが問題の能力なので、最終決戦前のいかに敵が強いかという演出もあんまり響かないというのもあるんだけど。
って、しかも、次巻は外伝じゃん。うわー、いつになったらヴィシスぶち殺すんじゃぁぁぁぁぁぁっっっ!!
[ 2023.07.10 ]
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(11.5) /篠崎芳 -
まさかのアニメ化が決まった『ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで』ですが、小説最新巻の本巻は番外編。正ヒロインで表紙もメインで張っているにも関わらず、いまいち影が薄いセラスの過去編。
いや、セラスってぶっ壊れた凄い美貌が一番の特徴なのだけど、流石に文章でもイラストでもなかなか表現しづらいよね。一方、性格はまともすぎているので、壊れて歪んだ性格ばかりの他のキャラに比べてると、どうしても影に隠れてしまうんだよなー。だからこその今回の過去編だと思うのだけど、やっぱりこの番外編も、ネーアの姫様とそのお父様の強烈さの前に霞んでる印象。いやー、お父様の描き方がエグいわー。
セラスの過去については、まあ、今までも語られていた部分もあって正直見所はそこまでなかったのだけど、昔は、女神ってあんまり表舞台には出てなかったのんね。あと、水着回は笑った。そして、幸せなエピソードなのだけど、あぁ、勇者は女神を倒したら元の世界に前提なのか……。
[ 2024.02.05 ]
-
オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(12) /篠崎芳 -
そして、始まりの地、アライオンの王都へ。
物語はいよいよ最終決戦。再集結した蠅王ノ戦団は、ミラ帝国、最果ての国の連合軍と共に、女神ヴィシスが座すアライオンへ。そして、ヴィシスを護る三人の使徒との決戦が始まる。……という感じで、とうとう始まるラストバトルの前哨戦。堕神ヲールムガンド、虚人ヨミビト、初代勇者アルス。それぞれの対決が盛り上がる盛り上がる。まあ、なぜか敵三人が分散していて、しかも、その対戦の組み合わせは都合が良すぎる気がするのだけど、それを言うのは野暮か(^^;。
ヴィシスを倒すのが先か、聖眼が堕ちるのが先か、と言う戦いでもあるのだけど、聖眼のあるヨナトにいるのが安だけ。ここにきて、一気に主役ポジションに上がってきたな、安。ヴィシス側の主戦力はヨナト攻略にあたっていることになっているので、実のところ、安がいちばん重要で危険なポジションなんだよな。……って、考えたら、ヴィシスを護る三使徒は、物語の見せ場のためにいるだけで、ヴィシス側の戦略に立って考えると、実は、そこまで重要な戦力じゃないんじゃ(笑)。ほとんど時間稼ぎのためだけで、勇者を倒す目的なら、敵に十河という化け物がいる時点で、もう少し用兵を考えるべきな気がする。
なにはともわれ、次巻で最終話かな。安にしろ、トーカにしろ、どのような決着をつけるのか、すげー楽しみですっ!!!
[ 2024.10.22 ]